京阪シティバス
が来る4月1日に京阪宇治バスと合併し、京都京阪バスに変わります。京阪シティバスは京阪バス洛南営業所が受け持っていた一般路線を分社化する形で1998年に設立し、1999年に営業運転を開始したものです。京阪系列の事業者はほとんどが生い立ちが異なっており、純粋に京阪バスから分離されたのは京阪シティバスが唯一です。そのため、在籍車両も京阪バスからの引き継ぎ車が中心で、自己発注車も京阪バスと仕様を揃えています。
私にとって京阪シティバスは京阪バス本体で見られなくなった車両たちがひっそりと活躍しているという印象でした。分離子会社は親会社で見られなくなった旧型車両がまだ現役で活躍しているケースが多いのですが、京阪シティバスもまさにその通りです。
京阪シティバスで最古参となる
B−1899
です。1995年式のU−MP218Mで、2001年に行われた大津、山科、シティバスとの三角トレードで大津から移籍してきたものです。京阪バスからエアロスターMが消滅してもB−1899は現役で活躍を続けていて、今年で19年になろうとしています。京阪シティバス唯一のBタイプですが、特に路線は限定していないようです。
こちらは
レインボー
です。1995年式のU−RJ3HJAAです。かっては京阪バスに多数いましたが、経年により廃車が進み、京阪シティバスに数台が残るのみとなっています。しかし、これらのレインボーは全て山科からの移籍車で、経年を迎えた1993年式のRJを置き換えるためにやってきたものです。京阪バスでは見られなくなったタイプですが、まだ現役で走っています。
こちらは
E−3088
です。リエッセの前のタイプで、1995年式のU−RB1WEAAです。京阪バスでも数台が投入されましたが、廃車が進み、残るのはシティバスのE−3088のみとなっています。小型車で、1人掛けシートが並んでいます。E−3088は平日の13号経路で活躍しています。
こちらは
A−3749
です。1996年式のKC−HT2MMCAです。京阪バスのブルーリボンのAタイプは2000年式を残すのみとなっていますが、京阪シティバスはそれよりはるか前の1996年式のリーフサス車がまだ現役で走っているのです。京阪バス→京阪京都交通の車両も廃車が進んでいる中ですよ・・・。京阪シティバスの大型車はB−1899とA−3749の2台のみです。
京阪シティバスは京阪バスからの移籍車でスタートしていましたが、2007年に京阪シティバス初の新車として
K−1819
が投入されました。エアロミディの中型ロングで、PA−MK27HMです。京阪バスでは2006年に中型ロングの投入を終えており、京阪バスグループとしてはこのK−1819が最後の投入となっています。社番がK−1819になっていますが、これはA−1819が代替だったことによるものです。
そして、2009年と2010年には
レインボー?
が投入されています。いずれもノンステで、PDG−KR234J1です。レインボー?ノンステは京阪バスでも投入されており、基本的な仕様は同じです。社番はK−3090・3091となっていますが、E−3088とK−1819に続くという意味合いを持っているのでしょうか・・・。
そして、2011年に
K−3092
が投入され、現時点で最新車となっています。K−3092はSDG−KR290J1となっています。京阪バス本体では中型車の代替が落ち着いたため、SDG代は投入されておらず、ある意味京阪シティバスオリジナルタイプとなります。基本的にPDG代とほぼ同じです。
京阪シティバスでは土休日に高速バスの
鳥取エクスプレス京都号
1往復を受け持っており、その関係で高速車2台が在籍しています。H−1895とH−1995です。
過去に京阪シティバスに在籍していた車両たちです。上からA−1051・A−3665・A−3645です。エアロミディは比較的早期に廃車となりましたが、ブルーリボンとレインボーは比較的遅くまで残っていました。レインボーの方は京阪シティバスの運行開始と同時に京阪バスから移籍してきたものです。
こちらは2001年に行われた大津、山科、シティバスの三角トレードで京阪シティバスから山科へ転属したA−1818です。京阪シティバスから京阪バスに復帰した唯一の車両です。京阪バスから京阪シティバスへ移籍した車両は京阪シティバスで廃車を迎えるケースが多いだけに京阪バスに戻るとは意外でした。現在活躍している京阪バスからの移籍車は京阪宇治バスとの合併でどのような道を歩むのか気になりますが、京阪バスが引き継ぐ京都南線は京田辺が担当するようなので、流入規制などの関係で京阪バスへ復帰するのは難しそうです(京阪シティバスの自己発注車なら京阪バスへ行く可能性ありそうですが・・・)。
京阪シティバスの路線は半数以上が京阪宇治バスとかぶっていて、中には共同運行路線もありましたが、それでも単独路線もありました。6号経路久御山団地〜近鉄大久保〜太陽が丘、15号経路京阪宇治駅〜久御山団地といったように京阪宇治バスより若い系統番号を掲げて走っていたのが印象的でした。京阪宇治バスとの合併で6・15号経路は廃止されることになっています。
京阪シティバスでは26号経路京都駅八条口〜京阪淀駅を運行しているのですが、その26号経路は京都駅八条口に乗り入れる京阪グループ唯一の一般路線です(他はすべて高速バス又は急行バス)。平日・土曜日の1日2本のみと少なく、ひっそりと来ているような印象でした。その26号経路は京阪バスに引き継がれることになっており、久々に京阪バスの一般路線車が来ることになりますね・・・。同時に日曜日も運行されるようになり、時刻も変更されます(本数は変わらない)。
1998年の設立から15年半で閉じることになった京阪シティバスですが、京阪バスと京都京阪バスがそれぞれ路線を引き継ぎ、新たなステージに入ることになりますね。
以上です。
が来る4月1日に京阪宇治バスと合併し、京都京阪バスに変わります。京阪シティバスは京阪バス洛南営業所が受け持っていた一般路線を分社化する形で1998年に設立し、1999年に営業運転を開始したものです。京阪系列の事業者はほとんどが生い立ちが異なっており、純粋に京阪バスから分離されたのは京阪シティバスが唯一です。そのため、在籍車両も京阪バスからの引き継ぎ車が中心で、自己発注車も京阪バスと仕様を揃えています。
私にとって京阪シティバスは京阪バス本体で見られなくなった車両たちがひっそりと活躍しているという印象でした。分離子会社は親会社で見られなくなった旧型車両がまだ現役で活躍しているケースが多いのですが、京阪シティバスもまさにその通りです。
京阪シティバスで最古参となる
B−1899
です。1995年式のU−MP218Mで、2001年に行われた大津、山科、シティバスとの三角トレードで大津から移籍してきたものです。京阪バスからエアロスターMが消滅してもB−1899は現役で活躍を続けていて、今年で19年になろうとしています。京阪シティバス唯一のBタイプですが、特に路線は限定していないようです。
こちらは
レインボー
です。1995年式のU−RJ3HJAAです。かっては京阪バスに多数いましたが、経年により廃車が進み、京阪シティバスに数台が残るのみとなっています。しかし、これらのレインボーは全て山科からの移籍車で、経年を迎えた1993年式のRJを置き換えるためにやってきたものです。京阪バスでは見られなくなったタイプですが、まだ現役で走っています。
こちらは
E−3088
です。リエッセの前のタイプで、1995年式のU−RB1WEAAです。京阪バスでも数台が投入されましたが、廃車が進み、残るのはシティバスのE−3088のみとなっています。小型車で、1人掛けシートが並んでいます。E−3088は平日の13号経路で活躍しています。
こちらは
A−3749
です。1996年式のKC−HT2MMCAです。京阪バスのブルーリボンのAタイプは2000年式を残すのみとなっていますが、京阪シティバスはそれよりはるか前の1996年式のリーフサス車がまだ現役で走っているのです。京阪バス→京阪京都交通の車両も廃車が進んでいる中ですよ・・・。京阪シティバスの大型車はB−1899とA−3749の2台のみです。
京阪シティバスは京阪バスからの移籍車でスタートしていましたが、2007年に京阪シティバス初の新車として
K−1819
が投入されました。エアロミディの中型ロングで、PA−MK27HMです。京阪バスでは2006年に中型ロングの投入を終えており、京阪バスグループとしてはこのK−1819が最後の投入となっています。社番がK−1819になっていますが、これはA−1819が代替だったことによるものです。
そして、2009年と2010年には
レインボー?
が投入されています。いずれもノンステで、PDG−KR234J1です。レインボー?ノンステは京阪バスでも投入されており、基本的な仕様は同じです。社番はK−3090・3091となっていますが、E−3088とK−1819に続くという意味合いを持っているのでしょうか・・・。
そして、2011年に
K−3092
が投入され、現時点で最新車となっています。K−3092はSDG−KR290J1となっています。京阪バス本体では中型車の代替が落ち着いたため、SDG代は投入されておらず、ある意味京阪シティバスオリジナルタイプとなります。基本的にPDG代とほぼ同じです。
京阪シティバスでは土休日に高速バスの
鳥取エクスプレス京都号
1往復を受け持っており、その関係で高速車2台が在籍しています。H−1895とH−1995です。
過去に京阪シティバスに在籍していた車両たちです。上からA−1051・A−3665・A−3645です。エアロミディは比較的早期に廃車となりましたが、ブルーリボンとレインボーは比較的遅くまで残っていました。レインボーの方は京阪シティバスの運行開始と同時に京阪バスから移籍してきたものです。
こちらは2001年に行われた大津、山科、シティバスの三角トレードで京阪シティバスから山科へ転属したA−1818です。京阪シティバスから京阪バスに復帰した唯一の車両です。京阪バスから京阪シティバスへ移籍した車両は京阪シティバスで廃車を迎えるケースが多いだけに京阪バスに戻るとは意外でした。現在活躍している京阪バスからの移籍車は京阪宇治バスとの合併でどのような道を歩むのか気になりますが、京阪バスが引き継ぐ京都南線は京田辺が担当するようなので、流入規制などの関係で京阪バスへ復帰するのは難しそうです(京阪シティバスの自己発注車なら京阪バスへ行く可能性ありそうですが・・・)。
京阪シティバスの路線は半数以上が京阪宇治バスとかぶっていて、中には共同運行路線もありましたが、それでも単独路線もありました。6号経路久御山団地〜近鉄大久保〜太陽が丘、15号経路京阪宇治駅〜久御山団地といったように京阪宇治バスより若い系統番号を掲げて走っていたのが印象的でした。京阪宇治バスとの合併で6・15号経路は廃止されることになっています。
京阪シティバスでは26号経路京都駅八条口〜京阪淀駅を運行しているのですが、その26号経路は京都駅八条口に乗り入れる京阪グループ唯一の一般路線です(他はすべて高速バス又は急行バス)。平日・土曜日の1日2本のみと少なく、ひっそりと来ているような印象でした。その26号経路は京阪バスに引き継がれることになっており、久々に京阪バスの一般路線車が来ることになりますね・・・。同時に日曜日も運行されるようになり、時刻も変更されます(本数は変わらない)。
1998年の設立から15年半で閉じることになった京阪シティバスですが、京阪バスと京都京阪バスがそれぞれ路線を引き継ぎ、新たなステージに入ることになりますね。
以上です。