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Channel: 斬剣次郎の鉄道・バス斬り
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キハ81 3 車内公開

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 交通科学博物館では閉館を前に保存車両の車内特別公開が行われていますが、今回は
 キハ81 3
 を見てみましょう。キハ81 3は1960年にディーゼル車初の特急車両として投入されたキハ80系の一員で、キハ81形はその先頭車にあたります。151系の流れからボンネット型を採用していましたが、特急列車の拡充による編成の分割の必要性などから1961年以降の増備は貫通型のキハ82形となり、キハ81形は6両のみの少数派でした。でも、キハ81形で保存されているのは交通科学博物館に保存されている3のみと貴重です。




 車内です。座席は
 回転シート
 です。つまり、リクライニング機能なしで、回転するだけです。当時のリクライニングシートは1等車(当時)のみで、普通車(2等)はリクライニング機能なしが当たり前の時代でしたから、当然の流れでしょうね・・・。当時の特急列車は長距離が当たり前だったのですが、リクライニング機能なしで長時間座るということは現代の私にすれば想像も付きません・・・。背面にはテーブルが付いていますが、現代よりもサイズが小さかったです。現代は車内でPC作業することが当たり前になって来ているということもあり、テーブルの大型化が進んでいますが、当時はどんな感じだったのでしょうか・・・。
 というわけで、なるほどの連発でした。



 運転台側にはなんと
 便所
 が付いていました。先頭車の便所は運転台の反対側(後位側)に付くのが普通ですが、キハ81形は運転台の後ろに付いていました。私の想像ですが、運転台の後部に発電用エンジンを置いていることもあり、ここから発生する騒音から客室を遠ざけるためなのでは・・・と。運転台後部に便所が付く自体は単行車(キハ52形など)に見られるぐらいなので、珍しいケースでしょうか・・・。



 後遺側には
 売店
 が設置されていました。陳列棚や冷蔵庫などが付く本格的なものでした。特急「はつかり」では編成の中間に食堂車が付いていたので、食堂車から遠い普通車の客の利便性確保のためでしょうか・・・。最近は売店の営業が少しずつ減ってきていますが・・・。


 キハ81 3の車内公開は人数を区切って入るという形でした。因みに私が入った時は開館直後であったため、ほぼフリー状態でした・・・。

 以上です。

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