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Channel: 斬剣次郎の鉄道・バス斬り
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EV-E301系 ACCUM

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 JR東日本ではかねてから蓄電池駆動電車を開発していましたが、その営業用車両の
 EV-E301系
 が登場し、2014年より烏山線で運行しています。そんなEV-E301系に乗車しましたので、その時の様子をレポートします。EV-E301系は電車の仲間で、基本的に蓄電池による走行で、その蓄電池は架線より充電するというものです。




 EV-E301系はEV-E300形とEV-E301形の2両編成で成り立っています。両方とも制御電動車で、1両につき片方の台車が電動台車、もう片方台車が附属台車となっています。尚、集電・充電兼用のパンタグラフはEV-E301形に2基が搭載されています。
 車体はステンレス製ですが、総合車両製作所 (J-TREC) が開発した次世代ステンレス車両「sustina」が採用されている事がポイントです。でも、東急5050系と比べると十分違うような感じで、むしろ従来車両と変わらないような気がしますが・・・。




 EV-E301系は
 ACCUM
 という愛称が付いており、車体各所にその記載が付いていて、更に車内にはその説明もあります。ACCUMとは蓄電池の英語「Accumulator」から来ています。




 写真は
 充電中
 のシーンです。烏山方先頭のEV-E301形に集電・充電用のパンタグラフ2基を搭載し、宇都宮~宝積寺間は走行中に集電・充電し、宝積寺及び烏山では充電が行われています。烏山駅は非電化である事から駅に充電用の設備が設けられており、その剛体架線より充電されています。尚、宝積寺では架線からの充電になりますが、急速充電に伴う大きな電流に対応するために架線が強化されています。



 車内
 です。キハ40系に準じてオールロングシートとなっています。キハ40系では2扉でしたが、EV-E301系は3扉となっています。ロングシートは片持ち式ではないようですね・・・。


 運転席後部です。EV-E301系はワンマン運転に対応していて、運賃箱や整理券箱などが設置されています。とはいえ、運賃表示器は何気なくLCDになっていますね・・・。上の方が黒になっているのが目立ちます。



 車端部です。車端部には車いすスペースと機械室が設けられています。2両とも同じ構造で、トイレは設けられていません(キハ40系と同様ですね・・・)。そして、車いすスペースの部分には車内情報装置が付いていて、走行状態や走行状況や充電状況などが表示されるようになっています。


 電灯はもちろん、LEDが採用されています。


 整理券箱及び側扉開閉ボタンです。尚、側扉開閉ボタンでは始発駅などえでは全てのドアで開閉できるようになっていますが、途中駅では前扉は開閉できるものの、後扉は閉めることだけしかできないようになっていました(つまり、中から後扉を開けて出れないようになっているということです)。





 こちらは
 車内情報装置
 で、走行状態や走行状況や充電状況などが表示されています。上から
 ①蓄電池で空調と照明を動かしている→停車中
 ②蓄電池の電力で走行している→非電化区間での走行中
 ③ブレーキで発生した電力を充電している→減速中(回生ブレーキ使用中)
 ④架線からの電力を充電している→駅での充電中又は電化区間での走行中
 というような感じです。分かりやすいですね・・・。

 実際に乗車してみましたが、非電化区間を走りながらいかにも電車という感じで、ほんとにビックリしました。ただ、蓄電池の限界から長大路線に投入するのは技術的に未だ難しいようですが、環境的には大きな前進になるかと思います。そして、JR東日本ではハイブリの開発にも熱心ですし、JR九州が開発した交流に対応した蓄電池駆動電車を男鹿線に投入するという報道もあるので、非電化区間の車両のあり方に大きな変化が出そうですね・・・。
 以上です。

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