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Channel: 斬剣次郎の鉄道・バス斬り
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両備バスの0699に乗る

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 両備バスの西工C型の
 0699
 が年始年末の繁忙期にペガサス号の2号車に充当されるという事で、乗ってきました。その時の様子をレポートします。



 両備バスの0699は1999年式のKC-MS822Pで、西工C型ボディです。両備バスには多数の高速車がいますが、0699はその中で唯一の西工車にあたります。元々ペガサス用として投入されたものですが、後継車の登場により、予備車となっているようです。西工で入れたのも西鉄を意識しての事でしょうね・・・。



 0699は同時期に投入された西鉄バスの夜行高速車と仕様を合わせているような感じで、側窓が高さがやや狭くなっている点、公式側の床下にトイレが付いている点、最後部の座席のリクライニングスペースを確保するためにリアに出っ張りがある点など西鉄バスに共通する点が多数見られます。
 これらを見ると、西鉄バスに仕様を揃えている事が伺えます。



 行先表示は前面とドア上にありますが、撮影当日は前面は両備バス固定で、ドア上には岡山・倉敷~小倉・福岡と表示されていました。尚、前面は一応幕になっていて、ペガサスの行先表示が入っているみたいなのですが、何故か両備バス表示になっていました。後になってから設定された2号車だからなのでしょうね・・・。


 車内
 です。独立3列シートですが、座席は床より一段高いところに設けられており、A席、B席、C席が均等に並べている事が特徴です。一般的な独立3列シートは段差が無く、B席がややA席寄りにあるので、ある意味独特な仕様になっています。これは当時の西鉄バスの一般的な仕様で、それに合わせた形です。ただ、西鉄と違う点はシートカーテンが各座席(A席とC席のみ)ごとに付いていて、乗客が自分で引く形になっています(西鉄バスは各座席まとめて1枚になっていて、乗務員が引く形です)。




 シートです。シートは天龍工業製だそうですが、西鉄バスは杉本製なので、ちょっと違いますね・・・。でも、シートが柔らかく、過ごしやすかったです。でも、西鉄バスのように杉本のスリーピングシートだったら最高なんですが、こればかりは仕方が無いですね・・・。車齢16年だけにくたびれた感じがあり、私が座った座席ではリクライが止まらない感じでした。
 両備バスの特徴として、座席下部に緊急ボタンが付いており、0699も例外ではありませんでした。


 窓の高さをやや小さくした独特の仕様、高級感が出てなかなかよかったです。何か高層ホテルの高い階から下を見下ろしているかのような感じでした。更に室内の電灯もやや暗めで更に過ごしやすかったですね。



 岡山駅のバスターミナルで出発を待つ0699です。1号車は西鉄バスの4874だったので、西鉄バス最新の夜行車と両備バス最古参の夜行車が一緒に充当された感じです。22時に岡山を出発し、倉敷駅で乗車扱いを行った後に九州へ向かいますが、両備バスは開放休憩を行わないので、SAでの撮影は不可でした・・・。


 小倉を経て6時40分ごろに博多バスセンターに到着。ここで下車しました。

 やっぱ、西工の夜行車は乗り心地よかったです。ただ、シートが杉本ではなく天龍だったのは残念でしたが、高級感あふれる仕様はやっぱ惹かれますね・・・。西鉄の方は廃車が進んでいるみたいですし、KL代も本州方面から引退したようで、西工の夜行車で一夜を明かすのはもう難しいのかもしれませんね・・・(日デRAは除く)。
 以上です。

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