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Channel: 斬剣次郎の鉄道・バス斬り
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さよなら関西圏の381系

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 10月30日を持って関西で活躍している
 381系
 が全て引退し、289系に引き継がれます。関西圏における381系は1978年に紀勢本線電化に伴って「くろしお」へ投入されたのが最初で、長らく「くろしお」で活躍していましたが、「くろしお」への287系の投入に伴い、余剰となった車両が「こうのとり」「きのさき」「はしだて」に投入されていました。それが10月30日を持って一気に引退してしまいます。


 1978年より充当されている
 くろしお
 です。JR化以降にスーパーくろしおも加わり、一時期はくろしおの全てを381系で担当していた時期がありました。しかし、287系の投入により、非パノラマ編成で運用されていた列車が置き換えられ、最後はパノラマ編成のみ運用されていました。でも、381系の「くろしお」に乗車したのは非パノラマ編成の1回とパノラマ編成の1回の2回でした・・・(一応、283系の列車もありますが・・・)。
 紀勢本線は急曲線が多い関係で、車体を傾けるシーンがよくあり、381系らしさを感じさせた列車でもありました。



 こちらは1989年に運行を開始して2012年に「くろしお」に統合される形で廃止された
 スーパーくろしお
 です。パノラマ型先頭車を連結した編成が充当されていました。1度乗車しましたが、この時はパノラマ型グリーン車に乗車し、前面展望をちょっと楽しみました。尚、「スーパーくろしお」の一部列車には3両を増結し、9両編成で走っていました。


 こちらは非パノラマ編成の「くろしお」です。287系の投入に伴い、置き換えられました。この列車は主に白浜までの列車に充当されていました。その非パノラマ編成は元々グリーン車が中間車でしたが、後ほどクハ381形をグリーン車化改造し、先頭車へ移動していました。
 余剰となった車両は「こうのとり」「きのさき」「はしだて」に転用されています。


 「くろしお」用の381系で特徴的なのが増結用の
 モハ380形500番台
 です。増結作業の効率化のために電気連結器を装備し、貫通扉を閉鎖して小窓を設けたスタイルが特徴的でした。これと対となるクハ381形は500番台となっています。でも、「くろしお」からの引退でこの車両たちも引退してしまうんですね・・・。




 2012年より充当されている
 こうのとり、きのさき、はしだて
 です。「くろしお」への287系の投入に伴い、余剰となった381系を北近畿地区へ転用し、183系を置き換えました。転用にあたって短編成化及び国鉄色への変更などが行われています。私としては「こうのとり」「きのさき」「はしだて」とえば、183系というイメージが強く、381系時代はそんなに乗っていませんでした。でも、本当に3年間と短期間ですね・・・。
 尚、183系が充当されていた「文殊」は381系が投入される前に廃止されたため、充当実績はありません。



 「こうのとり」「きのさき」「はしだて」に充当されている381系は全て
 1000番台
 となっています。これは振り子装置を固定していたものを乗り心地改善のために横方向の揺れを抑える事で復活させることになり、区分のために従来番号に対して+1000しています。でも、車体に記載されている番号は旧番号を塗りつぶし、その横に黒で新番号を記載している事がポイントです。工事の簡略化のためでしょうね・・・。でも、新番号はJR西日本字体ではなく、国鉄の字体になっている事がポイントです。


 こちらは2011年に「こうのとり」へ287系を投入した時、全車が揃うまでの一時的な措置として日根野区のモノクラス編成が福知山へ貸し出され、「こうのとり」限定で充当された時のシーンです。この時は振り子を固定して充当されていました。あの時、1度乗りましたが、ちょっと乗り心地悪かったですね・・・。
 でも、数ヶ月で貸出が終了し、その381系自体もそのまま廃車されてしまいました。



 関西の381系で忘れられないのが
 ホームライナー
 です。381系は大阪・JR難波~加茂間のやまとじライナーと天王寺~日根野間のはんわライナーに充当されていました。これらはモノクラス編成が充当され、モノクラス編成は基本的にホームライナーしか運用されなかったので、ほぼホームライナー専用でした。しかし、これらのホームライナーは2011年に廃止され、これらに充当されていた編成は福知山区へ貸出され、期間限定で「こうのとり」に充当されたのちに廃車されてしまいました。

 こうして、関西から381系が消えてしまいますが、同時に関西から国鉄型特急車両が全て消えてしまう事になります。時代の流れとはいえ、もうこんな時が来てしまったんだ・・・という印象です。ともかく、お疲れさまでした。
 以上です。

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