先日、下りの
トワイライトエクスプレス
に乗車してきました。
トワイライトエクスプレスは運行開始時から人気列車でしたが、客車の老朽化などの理由で2015年に廃止されることが発表されました。しかし、私は数年前に上りを1度乗車しただけで、下りは未乗車でした。というわけで、廃止を前に1度は下りに乗って置こうということで乗ってきたわけです。でも、トワイライトエクスプレスは半数以上がツアー枠で、一般枠は少なく取れにくい列車として有名でしたが、廃止発表後はますますプラチナチケット化し、一番ランクが低い開放寝台でさえ取れにくくなっています。しかし、私は10時打ちで何とか希望日の下りを取ることができました。
とゆわけでレポートします。
乗車当日の編成は以下の通りです。
1号車 スロネフ25 501
2号車 スロネ25 501
3号車 スシ24 1
4号車 オハ25 551
5号車 オハネ25 523
6号車 オハネ25 522
7号車 オハネ25 511
8号車 オハネ25 561
9号車 オハネフ25 501
カニ24 12
つまり、第1編成が充当されていました。
大阪からはEF81 113の担当です。大阪~青森までロングランします。
大阪駅でのトワイライトエクスプレスの案内表示です。トワイライトエクスプレスは10番ホームから11時50分に出発します。確か、長らく12時ちょうど発でしたが、最近になって11時台に早まり、今年から11時50分発となっています。
11時11分、トワイライトエクスプレスが10番ホームに入線してきました。発車まで39分という早い入線は最近珍しくなったような気がしますが、早い入線は列車をゆっくりと眺めながら乗車するにはふさわしい時間だと思います。
指定されたのは
6号車
の11番です。なので、6号車のドアから入ります。ドアに入るといきなりカーベットがお出迎えです。高級列車らしいお出迎えですね・・・。そして、ドア上には「B個室」の表示が出ています。
6号車はシングルツインとツインの合造車ですが、ドアから入ってすぐはツインが並んでいるので、通路が側に寄っています。一応、B寝台ですが、木目調とあって豪華な感じです。
今回の宿は
シングルツイン
です。今回はこれが取れました。シングルツインは1人用個室ですが、追加料金を支払うと2人でも利用できます。そのため、上段に固定式のベッドが付いています。下段はソファになっていますが、ソファを引き出すことによりベッドにすることもできます。11番は日本海側と反対側にあたるので、日本海を眺めることはできません。しかし、プラチナチケット化としていた中で取れたのだから贅沢は言えません。
11時50分定刻に
大阪
を出発しました。これから札幌まで約22時間の旅が始まります。
大阪を出て次の
新大阪
で早くも停車です。ここで新幹線乗り継ぎ客?を迎えます。ホームの端には撮影者がたくさんいました。廃止発表後に撮影者が増えたといわれると、納得できますね・・・。新大阪を出発すると、東海道本線をひたすら走ります。223系、225系、207系、321系などとたくさんすれ違います。
大阪を出て34分で
京都
に到着します。新快速なら新大阪・高槻停車で30分で走りますが、トワイライトエクスプレスは機関車牽引なので時間がかかります。でも、これを昼間に味わうなんて貴重なんですよね・・・。京都では1分の停車で出発です。
京都を出ると、山科から湖西線に入ります。ここで車掌がやってきて、ここで車内改札を受けます。切符の拝見だけでなく、車内設備の説明も受けました。
堅田を過ぎると、琵琶湖の近くを走りまます。快晴とあって、琵琶湖の眺めが抜群です。写真はサロンカーで撮影したものですが、多数の客でにぎわっていました。
近江舞子
で後続のサンダーバードに抜かされるために5分間停車します。この退避は最近になって設定されるようになったようです。トワイライトエクスプレスは足が遅いので、こういうケースが出てしまうんですよね・・・。数年前に廃止された日本海でも近江塩津で退避していました。
湖西線を走り抜けると、
敦賀
に到着しました。近江塩津から北陸本線に入っていましたが、ここから本格的に日本海を沿って北上していくことになります。
敦賀を出てすぐに北陸トンネルに入っている最中に食堂車に入り、
ランチタイム
です。ただ、ランチタイムは13時~ですが、かなりの人気のようで、約1時間待ちでした。13時のオープン直後に食べるには1時間以上前から並んでいる必要があるようです(実際にも東海道本線を走っている最中に既に列が出ていましたし・・・。当然、相席です。
ランチタイムでは下りのみの営業で、どちらかというと通常のレストランと同じメニューが提供されています。ハンバーグステーキ、ビーフシチュー、オムライスなどが提供されており、それぞれライス&パンやサラダなどがセットで付いています。私は人気があるといわれているオムライスを注文しました。オムライスはなかなか出来ていて、おいしかったものです。とはいえ、食堂車でランチを食べられるのも下りトワイライトエクスプレスだけですものね・・・。
鯖江
で運転停車し、サンダーバードに抜かされます。
敦賀の次は
福井
に停車します。
福井を出たあたりで食堂業者がやってきて、ディナーの確認と朝食の予約が来ました。ディナーは料金が高すぎるので予約していなかったのですが、その旨を伝えるとともに朝食の予約を行いました。
加賀笠間の辺りから北陸新幹線の高架橋と並行します。北陸新幹線が走りだす頃と同時にトワイライトエクスプレスが廃止になってしまうんですよね・・・。車両基地の方は見逃してしまいました・・・。
15時37分に北陸の中心部である
金沢
に到着しました。ここで3分間停車します。15時半ということはそろそろ夕方に差し掛かる頃で、いよいよ夕方の日本海を走る形になりますね・・・。でも、金沢からは来春に第3セクターに移管されてしまいます。
金沢を出てすぐにある金沢総合車両基地には来春に引退する475系の姿が見えました。北陸の世代交代も佳境を迎えようとしています。でも、これと同時にトワイライトエクスプレスが廃止されてしまいますよね・・・。
金沢の次は
高岡
です。ここでK-1編成の北越とすれ違います。留置線にはカラフルなキハ40系列が・・・。
高岡からわずか15分で
富山
に到着します。ここで2分間停車です。隣のホームには413系の列車が停車していました。
富山を過ぎると、立山連峰が見えました。立山連峰には既に雪をかぶせており、いよいよ冬に入るんだなと感じさせました。でも、こういう光景がなかなかいいんですよね・・・。しかも、夕日を浴びている姿が・・・。
あと、日本海も見逃せません。この辺りは日本海に近づくので、夕日と日本海のセットを眺める事が出来ます。そのため、サロンカーでは多数の人がカメラを向けていました。夕日の日本海は下りトワイライトエクスプレスの中でもトップクラスの見どころです。
列車が金沢を出たあたりからサロンカーで車掌のサイン会が行われていたので、車内限定のスタンプと共にサインを頂いてきました。こういう車掌とのふれ合いはトワイライトエクスプレスの醍醐味の一つです。そして、スタンプではトワイライトエクスプレスの牽引機の焼き物が使われていました。しかし、その焼き物なかなか出来ているんですよね・・・。
因みにサインを頂いている最中、サロンカー周辺では夕食の弁当を届ける食堂業者が往復していて、いつのまにか夕方になったんだなと感じさせました。しかも、中にはもう弁当を食べる人も・・・。
日も暮れた17時56分に
直江津
に到着し、ここで10分間停車します。これははくたかに抜かされるためですが、この退避は今年になって設定されたようです。トワイライトエクスプレスは5番ホームに停車しますが、はくたかは2番ホームと離れています。というか、直江津では多数の方が撮影されていました。
直江津の次は
長岡
に停車します。時は19時。食堂車ではディナータイムですが、私は予約していないので、部屋の中でおとなしく景色を眺めていました。
長岡の次は
新津
に停車します。19時43分ですが、もう当日の乗降扱いはここまでです。以後は洞爺までノンストップです。トワイライトエクスプレスは通常のブルートレインではなく、観光目的なので乗車扱いも早く終わってしまいます。新津から羽越本線に入ります。
新津出発後ほどなくしてサロンカーに行くと、夕方の人の多さとは一転して人がまばらに・・・。20時台ですが、景色を望めなくなるとそれぞれの部屋に引っこんでしまうんですね・・・。でも、サロンカーに残った人たちは談話したり酒を飲んだりしていました。
21時から
パブタイム
です。どちらかというと、アルコール類を嗜むタイムのようなもので、アルコール類各種と一品料理が中心です。北斗星やカシオペアではトワイライトエクスプレスでいうとランチタイムと同じメニューが出てきますが、トワイライトエクスプレスではそれがありません。弁当が出ているからなのでしょうか・・・。
私は弁当は注文せず、パブタイムで夕食と決めていました。なので、ピラフを注文し、食べました。これもなかなか良かったです・・・。夕食にしては少ないですが、部屋に戻ってお菓子を食べる事で補っていました。
鶴岡
です。もう乗降扱いは終わっているので、運転停車です。
羽越本線を走り抜けて、日が変わる前に
秋田
に到着しました。もちろん運転停車です。新幹線ホームではこまちが到着しようとしていました。ここから奥羽本線に入ります。
こちらは大久保ですが、ここで上りトワイライトエクスプレスとすれ違う事になっていますが、上りが遅れていたようで、実際は羽後飯塚を過ぎたあたりですれ違いました。一瞬でした・・・。ここから暫く眠りに入ります。
ここは
青函トンネル
です。3時50分ぐらいにトンネルの中に入りました。確か、トンネルを一目で見ようとする人でサロンカーが賑わっていたというような話を聞いていたのですが、いざ行ってみると数人だけ・・・。3時台なのでみんな眠っているのでしょうね・・・。
私はトンネル通過光景を見届けるとすぐに部屋に戻り、就寝に入りました。
起床は朝の7時頃。この時は礼文の辺りを走っていました。もう北海道に入っていて、五稜郭での機関車交換や長万部ももう既に過ぎていました。しかし、起きてみると朝日が輝いていて、今日はいい天気であることを示しているかのような感じでした。もちろん、朝日を浴びた海も美しかったです。
7時18分に
洞爺
に到着し、ここから乗降扱いが再開されます。新津~洞爺間ノンストップはもちろん日本一です。乗降扱いが再開されたという事はいよいよ朝になったんだなと感じたものです。
洞爺の次は
東室蘭
です。奥に785系の室蘭行き普通列車が出発を待っていました。
東室蘭を出て暫くして
モーニングタイム
です。モーニングタイムは予約制ですが、予約は車内で受け付ける事になっています。私は8時20分~を予約していたので、この時間にやってきたわけです。朝食は和洋食の折衷形式でした。かっては洋食と和食の2種類があり、予約時にどれかを選ぶ形でしたが、最近に和洋食の折衷になり、全員同じメニューになりました。私としては以前に食べた洋食のスクランブルエッグがお気に入りでしたが、仕方ないですね・・・。でも、これもなかなかGOODでした。
苫小牧
から千歳線に入り、いよいよ旅も終盤にさしかかってきました。千歳線に入って電車とすれ違うようになると、札幌に近づいてきたんだなと感じさせます。
千歳線に入って暫くすると、
南千歳
に停車します。ここが最後の乗降扱いで、以後は札幌までノンストップです。千歳ではなく南千歳に停車するのは空港との接続を考慮してのことですね・・・。
スーパー北斗やスーパーおおぞらなどが停車する新札幌は通過です。でも、札幌の市街地が広がっていて、いといよ札幌に近づいたんだなと感じさせます。さあて、降車準備に入りますか・・・。
そして、9時52分定刻に終点の
札幌
に到着しました。大阪から22時間の旅も終りを迎えました。
五稜郭からの牽引機はDD51 1100+DD51 1093の重連でした。
札幌でのトワイライトエクスプレスです。大阪からの長旅お疲れ様でした。そして、色々と楽しませていただきありがとうございました。
到着から約10分後の10時5分ごろにドアが閉まり、手稲に向けて回送で走り去って行きました。
こちらはトワイライトエクスプレスの車内で販売している旅のしおりです。私はこのしおりを使って旅を楽しませていただきました。この本にはトワイライトエクスプレスの案内だけでなく、車窓の沿線ガイドやメモなどがあり、旅にはもってこいです。しかも、運転時刻が記載されたしおり付きです。価格は600円です。
こうして下りのトワイライトエクスプレスに乗ってきましたが、大阪から乗り換えなしそしてのんびりと一夜を過ごし、北海道に辿りつく・・・、トワイライトエクスプレス出ないと出来ない旅の醍醐味でした。こんなに高い人気を誇りながら廃止を迎えてしまうのは残念な限りですが、いい旅の思い出になった事は事実です。
以上です。
トワイライトエクスプレス
に乗車してきました。
トワイライトエクスプレスは運行開始時から人気列車でしたが、客車の老朽化などの理由で2015年に廃止されることが発表されました。しかし、私は数年前に上りを1度乗車しただけで、下りは未乗車でした。というわけで、廃止を前に1度は下りに乗って置こうということで乗ってきたわけです。でも、トワイライトエクスプレスは半数以上がツアー枠で、一般枠は少なく取れにくい列車として有名でしたが、廃止発表後はますますプラチナチケット化し、一番ランクが低い開放寝台でさえ取れにくくなっています。しかし、私は10時打ちで何とか希望日の下りを取ることができました。
とゆわけでレポートします。
乗車当日の編成は以下の通りです。
1号車 スロネフ25 501
2号車 スロネ25 501
3号車 スシ24 1
4号車 オハ25 551
5号車 オハネ25 523
6号車 オハネ25 522
7号車 オハネ25 511
8号車 オハネ25 561
9号車 オハネフ25 501
カニ24 12
つまり、第1編成が充当されていました。
大阪からはEF81 113の担当です。大阪~青森までロングランします。
大阪駅でのトワイライトエクスプレスの案内表示です。トワイライトエクスプレスは10番ホームから11時50分に出発します。確か、長らく12時ちょうど発でしたが、最近になって11時台に早まり、今年から11時50分発となっています。
11時11分、トワイライトエクスプレスが10番ホームに入線してきました。発車まで39分という早い入線は最近珍しくなったような気がしますが、早い入線は列車をゆっくりと眺めながら乗車するにはふさわしい時間だと思います。
指定されたのは
6号車
の11番です。なので、6号車のドアから入ります。ドアに入るといきなりカーベットがお出迎えです。高級列車らしいお出迎えですね・・・。そして、ドア上には「B個室」の表示が出ています。
6号車はシングルツインとツインの合造車ですが、ドアから入ってすぐはツインが並んでいるので、通路が側に寄っています。一応、B寝台ですが、木目調とあって豪華な感じです。
今回の宿は
シングルツイン
です。今回はこれが取れました。シングルツインは1人用個室ですが、追加料金を支払うと2人でも利用できます。そのため、上段に固定式のベッドが付いています。下段はソファになっていますが、ソファを引き出すことによりベッドにすることもできます。11番は日本海側と反対側にあたるので、日本海を眺めることはできません。しかし、プラチナチケット化としていた中で取れたのだから贅沢は言えません。
11時50分定刻に
大阪
を出発しました。これから札幌まで約22時間の旅が始まります。
大阪を出て次の
新大阪
で早くも停車です。ここで新幹線乗り継ぎ客?を迎えます。ホームの端には撮影者がたくさんいました。廃止発表後に撮影者が増えたといわれると、納得できますね・・・。新大阪を出発すると、東海道本線をひたすら走ります。223系、225系、207系、321系などとたくさんすれ違います。
大阪を出て34分で
京都
に到着します。新快速なら新大阪・高槻停車で30分で走りますが、トワイライトエクスプレスは機関車牽引なので時間がかかります。でも、これを昼間に味わうなんて貴重なんですよね・・・。京都では1分の停車で出発です。
京都を出ると、山科から湖西線に入ります。ここで車掌がやってきて、ここで車内改札を受けます。切符の拝見だけでなく、車内設備の説明も受けました。
堅田を過ぎると、琵琶湖の近くを走りまます。快晴とあって、琵琶湖の眺めが抜群です。写真はサロンカーで撮影したものですが、多数の客でにぎわっていました。
近江舞子
で後続のサンダーバードに抜かされるために5分間停車します。この退避は最近になって設定されるようになったようです。トワイライトエクスプレスは足が遅いので、こういうケースが出てしまうんですよね・・・。数年前に廃止された日本海でも近江塩津で退避していました。
湖西線を走り抜けると、
敦賀
に到着しました。近江塩津から北陸本線に入っていましたが、ここから本格的に日本海を沿って北上していくことになります。
敦賀を出てすぐに北陸トンネルに入っている最中に食堂車に入り、
ランチタイム
です。ただ、ランチタイムは13時~ですが、かなりの人気のようで、約1時間待ちでした。13時のオープン直後に食べるには1時間以上前から並んでいる必要があるようです(実際にも東海道本線を走っている最中に既に列が出ていましたし・・・。当然、相席です。
ランチタイムでは下りのみの営業で、どちらかというと通常のレストランと同じメニューが提供されています。ハンバーグステーキ、ビーフシチュー、オムライスなどが提供されており、それぞれライス&パンやサラダなどがセットで付いています。私は人気があるといわれているオムライスを注文しました。オムライスはなかなか出来ていて、おいしかったものです。とはいえ、食堂車でランチを食べられるのも下りトワイライトエクスプレスだけですものね・・・。
鯖江
で運転停車し、サンダーバードに抜かされます。
敦賀の次は
福井
に停車します。
福井を出たあたりで食堂業者がやってきて、ディナーの確認と朝食の予約が来ました。ディナーは料金が高すぎるので予約していなかったのですが、その旨を伝えるとともに朝食の予約を行いました。
加賀笠間の辺りから北陸新幹線の高架橋と並行します。北陸新幹線が走りだす頃と同時にトワイライトエクスプレスが廃止になってしまうんですよね・・・。車両基地の方は見逃してしまいました・・・。
15時37分に北陸の中心部である
金沢
に到着しました。ここで3分間停車します。15時半ということはそろそろ夕方に差し掛かる頃で、いよいよ夕方の日本海を走る形になりますね・・・。でも、金沢からは来春に第3セクターに移管されてしまいます。
金沢を出てすぐにある金沢総合車両基地には来春に引退する475系の姿が見えました。北陸の世代交代も佳境を迎えようとしています。でも、これと同時にトワイライトエクスプレスが廃止されてしまいますよね・・・。
金沢の次は
高岡
です。ここでK-1編成の北越とすれ違います。留置線にはカラフルなキハ40系列が・・・。
高岡からわずか15分で
富山
に到着します。ここで2分間停車です。隣のホームには413系の列車が停車していました。
富山を過ぎると、立山連峰が見えました。立山連峰には既に雪をかぶせており、いよいよ冬に入るんだなと感じさせました。でも、こういう光景がなかなかいいんですよね・・・。しかも、夕日を浴びている姿が・・・。
あと、日本海も見逃せません。この辺りは日本海に近づくので、夕日と日本海のセットを眺める事が出来ます。そのため、サロンカーでは多数の人がカメラを向けていました。夕日の日本海は下りトワイライトエクスプレスの中でもトップクラスの見どころです。
列車が金沢を出たあたりからサロンカーで車掌のサイン会が行われていたので、車内限定のスタンプと共にサインを頂いてきました。こういう車掌とのふれ合いはトワイライトエクスプレスの醍醐味の一つです。そして、スタンプではトワイライトエクスプレスの牽引機の焼き物が使われていました。しかし、その焼き物なかなか出来ているんですよね・・・。
因みにサインを頂いている最中、サロンカー周辺では夕食の弁当を届ける食堂業者が往復していて、いつのまにか夕方になったんだなと感じさせました。しかも、中にはもう弁当を食べる人も・・・。
日も暮れた17時56分に
直江津
に到着し、ここで10分間停車します。これははくたかに抜かされるためですが、この退避は今年になって設定されたようです。トワイライトエクスプレスは5番ホームに停車しますが、はくたかは2番ホームと離れています。というか、直江津では多数の方が撮影されていました。
直江津の次は
長岡
に停車します。時は19時。食堂車ではディナータイムですが、私は予約していないので、部屋の中でおとなしく景色を眺めていました。
長岡の次は
新津
に停車します。19時43分ですが、もう当日の乗降扱いはここまでです。以後は洞爺までノンストップです。トワイライトエクスプレスは通常のブルートレインではなく、観光目的なので乗車扱いも早く終わってしまいます。新津から羽越本線に入ります。
新津出発後ほどなくしてサロンカーに行くと、夕方の人の多さとは一転して人がまばらに・・・。20時台ですが、景色を望めなくなるとそれぞれの部屋に引っこんでしまうんですね・・・。でも、サロンカーに残った人たちは談話したり酒を飲んだりしていました。
21時から
パブタイム
です。どちらかというと、アルコール類を嗜むタイムのようなもので、アルコール類各種と一品料理が中心です。北斗星やカシオペアではトワイライトエクスプレスでいうとランチタイムと同じメニューが出てきますが、トワイライトエクスプレスではそれがありません。弁当が出ているからなのでしょうか・・・。
私は弁当は注文せず、パブタイムで夕食と決めていました。なので、ピラフを注文し、食べました。これもなかなか良かったです・・・。夕食にしては少ないですが、部屋に戻ってお菓子を食べる事で補っていました。
鶴岡
です。もう乗降扱いは終わっているので、運転停車です。
羽越本線を走り抜けて、日が変わる前に
秋田
に到着しました。もちろん運転停車です。新幹線ホームではこまちが到着しようとしていました。ここから奥羽本線に入ります。
こちらは大久保ですが、ここで上りトワイライトエクスプレスとすれ違う事になっていますが、上りが遅れていたようで、実際は羽後飯塚を過ぎたあたりですれ違いました。一瞬でした・・・。ここから暫く眠りに入ります。
ここは
青函トンネル
です。3時50分ぐらいにトンネルの中に入りました。確か、トンネルを一目で見ようとする人でサロンカーが賑わっていたというような話を聞いていたのですが、いざ行ってみると数人だけ・・・。3時台なのでみんな眠っているのでしょうね・・・。
私はトンネル通過光景を見届けるとすぐに部屋に戻り、就寝に入りました。
起床は朝の7時頃。この時は礼文の辺りを走っていました。もう北海道に入っていて、五稜郭での機関車交換や長万部ももう既に過ぎていました。しかし、起きてみると朝日が輝いていて、今日はいい天気であることを示しているかのような感じでした。もちろん、朝日を浴びた海も美しかったです。
7時18分に
洞爺
に到着し、ここから乗降扱いが再開されます。新津~洞爺間ノンストップはもちろん日本一です。乗降扱いが再開されたという事はいよいよ朝になったんだなと感じたものです。
洞爺の次は
東室蘭
です。奥に785系の室蘭行き普通列車が出発を待っていました。
東室蘭を出て暫くして
モーニングタイム
です。モーニングタイムは予約制ですが、予約は車内で受け付ける事になっています。私は8時20分~を予約していたので、この時間にやってきたわけです。朝食は和洋食の折衷形式でした。かっては洋食と和食の2種類があり、予約時にどれかを選ぶ形でしたが、最近に和洋食の折衷になり、全員同じメニューになりました。私としては以前に食べた洋食のスクランブルエッグがお気に入りでしたが、仕方ないですね・・・。でも、これもなかなかGOODでした。
苫小牧
から千歳線に入り、いよいよ旅も終盤にさしかかってきました。千歳線に入って電車とすれ違うようになると、札幌に近づいてきたんだなと感じさせます。
千歳線に入って暫くすると、
南千歳
に停車します。ここが最後の乗降扱いで、以後は札幌までノンストップです。千歳ではなく南千歳に停車するのは空港との接続を考慮してのことですね・・・。
スーパー北斗やスーパーおおぞらなどが停車する新札幌は通過です。でも、札幌の市街地が広がっていて、いといよ札幌に近づいたんだなと感じさせます。さあて、降車準備に入りますか・・・。
そして、9時52分定刻に終点の
札幌
に到着しました。大阪から22時間の旅も終りを迎えました。
五稜郭からの牽引機はDD51 1100+DD51 1093の重連でした。
札幌でのトワイライトエクスプレスです。大阪からの長旅お疲れ様でした。そして、色々と楽しませていただきありがとうございました。
到着から約10分後の10時5分ごろにドアが閉まり、手稲に向けて回送で走り去って行きました。
こちらはトワイライトエクスプレスの車内で販売している旅のしおりです。私はこのしおりを使って旅を楽しませていただきました。この本にはトワイライトエクスプレスの案内だけでなく、車窓の沿線ガイドやメモなどがあり、旅にはもってこいです。しかも、運転時刻が記載されたしおり付きです。価格は600円です。
こうして下りのトワイライトエクスプレスに乗ってきましたが、大阪から乗り換えなしそしてのんびりと一夜を過ごし、北海道に辿りつく・・・、トワイライトエクスプレス出ないと出来ない旅の醍醐味でした。こんなに高い人気を誇りながら廃止を迎えてしまうのは残念な限りですが、いい旅の思い出になった事は事実です。
以上です。