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Channel: 斬剣次郎の鉄道・バス斬り
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大和八木駅〜湯盛温泉杉の湯〜池原乗り継ぎ

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 先日、大和八木駅から湯盛温泉杉の湯経由で
 池原
 まで奈良交通のバスの乗ってきましたので、その時の様子をレポートします。この路線はかって運行されていた奈良から湯盛温泉杉の湯・池原・熊野市駅を経由して新宮駅を結んでいた北山峡特急バスの生き残りで、特急バスの廃止後は途中で系統分割されながら細々と生き残っていました。しかし、2006年に新宮側が廃止され、現在は大和八木駅〜下桑原までかろうじて行ける状態になっています(下桑原行きは夕方、下桑原発は朝なので宿泊が必要)。



 スタートは
 大和八木駅
 で、8時57分発の75系統湯盛温泉杉の湯行きに乗ります。この便は湯盛温泉杉の湯で池原行きに乗り継ぐことができ、時刻表にもその旨が記載されています。大和八木駅にはファンの方が数名おられましたが、みんな八木新宮線を向いていて、湯盛温泉杉の湯行きに乗り込んだのは私だけ・・・。
 車両はトップドアのリエッセが充当されていました。湯盛温泉杉の湯方面は小型車に統一されてしまっているので、当然といえば当然なのかもしれませんが・・・。


 大和八木駅を出ると、橿原市役所の側を通り、国道24号線を南下します。奈良医大病院から国道165→169号線に入り、近鉄橿原線と並行しながら南下していきます。


 橿原神宮前駅付近で一旦国道から外れ、橿原神宮前駅に立ち寄ります。バス乗り場は西口と東口にありますが、75系統は東口に発着します。橿原神宮前駅を出ると、再び国道169号線に入り、再び南下します。


 国道169号線は近鉄吉野線と並行しているため、線路が見えます。でも、線路とは少し間を置いているため、側を走るのは岡寺〜飛鳥間のほんのわずかの区間だけです。岡寺駅、飛鳥駅、壺阪山駅のバス停があるのですが、いずれも国道上にあります。飛鳥駅では駅前広場にバス停があり、石舞台方面などの路線バスが発着していますが、75系統は駅前広場に入らず、駅前を素通りします。壺阪山駅を過ぎると、吉野線と分かれ、ひたすら国道を南下していきます。その中で山越えがあり、一時的に4車線道路になっています。


 ほどなくして
 大淀バスセンター
 に到着します。ここは大淀町役場に近く、大淀町の交通の中心部ともいえます。ここで湯盛温泉杉の湯方面と岩森方面が分かれます。かってはここに吉野営業所が置かれていましたが、葛城営業所に吸収される形で廃止され、車庫に格下げされています。


 大淀バスセンターを過ぎると、すぐに近鉄吉野線と合流し、東へ向かいます。写真は六田駅付近で、丁度阿倍野橋行き急行列車が停車していました。


 しばらくして
 上市駅
 に到着します。ここで多数の乗客が乗ってきて、賑わってきました。鉄道駅に立ち寄るのは上市駅が最後で、以後は鉄道線と離れたところをひたすら通って行きます。大和上市駅は吉野駅の2つ前なので、まさしく吉野の近くにあるということですね・・・。


 上市駅を出ると、しばらくは吉野川に沿って国道169号線を通って行きます。上市駅付近は何故か停留所間隔が短くて驚きました・・・。これが吉野町の中心部で、途中に吉野町役場前バス停もありました。つまり、吉野町の中心部は吉野川に沿って続いていたということになりますね。しかし、立野バス停からそれとおさらばし、山に囲まれたところの中を走るようになります。その間に五社トンネルという大きなトンネルを通って行きます。


 こちらは大滝ダムです。バスは大滝ダムの側を通り、大滝ダム学べる建設ステーションというやけに長いバス停もありました。でも、乗降が無く、そのまま通過するだけでした・・・。


 大滝ダムを過ぎてしばらく走ると、川上村役場が見えてきました。川上村役場が見えてくるということは終点の湯盛温泉杉の湯まであと少しです。


 川上村役場を過ぎてすぐに終点の
 湯盛温泉杉の湯
 に到着しました。到着したのは10時25分ごろなので、約1時間30分走った計算ですね・・・。湯盛温泉杉の湯は池原方面の乗り継ぎ拠点として機能しており、待合室や乗務員休憩室や待機場などが設けられていました。



 湯盛温泉杉の湯で10時50分発の池原行きに乗り継ぎます。池原行きは既にドアを開けて乗り継ぎ客を迎えている状態でした。車両はリエッセですが、前ランナーと違って前中扉仕様でした。湯盛温泉杉の湯で下車した客全員が池原行きに乗り継いだことはさすがに驚きました・・・。


 湯盛温泉杉の湯を出発し、いきなりトンネルをくぐり、橋を渡ります。でも、湯盛温泉杉の湯を出ても吉野川に沿って国道169号線を通ることは変わりありません。


 吉野川に沿って国道169号線を通っているシーンです。こういう光景が長く続きますが、周辺は住宅がほとんどないため、当然バス停間隔も長くなります。でも、驚いたことにリエッセはそれなりのスピードを出して走っていました・・・。


 湯盛温泉杉の湯以南で最大の見どころである
 柏木
 です。柏木で一旦国道から外れて柏木の集落の中を走るのですが、柏木の集落の中は小型車でも精一杯なほどの狭隘道路が続きます。その中には旅館、電気店、郵便、食料店などが並んでおり、生活に必要なものが集落の中にぎっしりと走っていました。その中に柏木バス停があり、昔はここに営業所が置かれ、柏木折り返しなどが設定されていました。今は1日2往復のバスが通るだけになってしまいました・・・。


 柏木を出て国道169号線に戻ると、トンネルをいくつかくぐり、その中にループ線を通ったりしていきますが、いくつかめのトンネルを出たところにある和佐又口バス停です。和佐又谷の入口にあたります。


 更に南下すると、北上山温泉を通ります。その温泉の中に
 河合
 バス停があります。その河合バス停は上北山温泉の玄関口として機能していますが、北山峡特急バス廃止後で新宮駅までバスが通じていたころ、新宮駅からのバスの終着として機能していました(新宮駅発は池原だけでなく河合行きもあった)。


 湯盛温泉杉の湯から乗客の動きが無かったのですが、白川バス停で1人が下車していきました。地元客だと思いますが、少ないながらも地元客がおられたんですね・・・。そして、前鬼口でも下車があったのですが、大きなリュックサックを持っていたことから前鬼峠の登山客だと思われます。池原ダムを過ぎると、池原の集落が見えてきました。終点はもうすぐです。


 池原の近くで国道169号線から離れて集落の中を走ると、終点の池原バス停が見えてきました。


 定刻から少し遅れた12時19分ごろに終点の
 池原
 に到着しました。ここで降車扱いしてすぐにバスは南の方へ走り去って行きました・・・。バスは確か池原で休憩に入るはずだと思うのですが、南の方へ走り去った理由は不明です・・・。


 池原バス停ばす。かっては奈良交通の北山営業所で、北山峡特急の中継点という役割を担っていましたが、今は営業所そのものが廃止され、単なる休憩場という感じになってしまっています。池原については後日に詳しくレポートします。

 10月改正でこれらの路線にメスが入り、熊野線(湯盛温泉杉の湯〜池原〜下桑原)は池原折り返しが廃止され、1往復に減便。更に大和八木駅〜湯盛温泉杉の湯についても全て大淀バスセンター発着となり、減便されてしまいます。今レポートした乗り継ぎも9月末までですね・・・。
 以上です。

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