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Channel: 斬剣次郎の鉄道・バス斬り
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大井川鉄道 閑蔵線

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 昨日の記事で井川線の乗車記をUPしましたが、本日はその続編として
 閑蔵線
 の乗車記です。閑蔵線は大井川鉄道のですが、鉄道ではなくバス路線で、千頭駅〜閑蔵駅を結ぶ路線です。この路線は2012年4月に新設された新しい路線で、全線にわたって井川線と並行しています。井川線と競合しているかのように見えますが、実際は井川線のショートカット的な存在で、井川線で1時間半かかるに対し、閑蔵線は30分で結んでいます。つまり、早く移動したい客向けに設定しているような感じです。本数は3往復(11月の土休日は更に1往復増発)で、昼間のみの運行です。



 閑蔵駅
 です。相対式ホームを持つ交換可能駅です。駅の出入口にバス乗り場の案内標が立っていますが、閑蔵線のバスは駅前には来ません。



 閑蔵駅から出る道路を少し歩いたところに回転場のようなものがあり、ここが
 閑蔵駅前
 バス停となります。閑蔵線は列車との接続を考慮しているため、列車から降りてバス停に行くと、バスが待っているような感じです。回転場にバス停ポールがあり、閑蔵線の文字がありました。今回は貸切兼用のエアロバスKが充当されていました。
 閑蔵線は井川線と完全に並行しているので、乗客は少ないだろうと思っていたのですが、意外と10人以上は乗っていました。千頭方と井川方の両方とも列車でやってきた方も乗っていました。


 閑蔵駅前を出たバスは千頭駅方へ道路を通って行くわけですが、井川線は尾盛へ向かっていくに対し、バスは尾盛へは行かず、接阻峡温泉駅へショートカットするように向かいます。写真はバスの車内から眺めた奥大井湖上駅です。バスは駅から大井川を挟んで対向側を走っており、バスの車内から全貌を眺める事が出来ます。因みに乗車時は徐行運転してくださっていました(乗客はみんな奥大井湖上駅を眺めてました・・・)。


 こちらは
 長島ダム
 バス停付近です。長島ダムバス停は長島ダム駅前に設けられています。実を言うと、閑蔵線のバス停は民家の無いところを通るため、バス停の数が極端に少なく、閑蔵駅前を出ると接阻峡温泉、湖上入口を経てもう長島ダムです・・・。長島ダムを過ぎると、ラックレールの付いた線路を遠目から眺める事が出来ます。線路には結構傾斜が付いており、勾配の厳しさを感じる事が出来ます。


 バスの車内から見た井川線の線路です。結構厳しいところを走っていることが分かりますね・・・。


 奥泉駅の近くで寸又峡線のバスとすれ違いました。寸又峡線は千頭駅から寸又峡温泉を結ぶ路線ですが、朝から夕方まで運行しているので、生活路線的な役割も持っています。


 奥泉駅前
 バス停です。駅より高い高台にあり、上屋が特徴的ですね・・・。バス停ポールが2つありますが、閑蔵線と寸又峡線で別々のポールを使っています。
 奥泉駅からは寸又峡線と同じルートを通って千頭駅に至ります。因みにこの区間にいくつかのバス停があるのですが、これらは寸又峡線用で、閑蔵線はノンストップです。
 井川線は大井川に沿って急カーブを曲がりまくって行くに対し、閑蔵線はトンネルなどでショートカットしているうえにそれなりの速度を出して走っているため、所要時間が井川線よりもかなり短い事が分かります。



 閑蔵線は基本的に元名鉄バスの日野HRが充当されており、行先表示は閑蔵線で固定されています。しかし、時には貸切兼用のエアロバスKも充当されるときがあります。なお、写真のエアロバスKには寸又峡線と閑蔵線の運賃表が掲示されており、2路線共通の予備車のような感じのようです。

 閑蔵線はバス路線ですが、大井川鉄道が発行しているフリー乗車券(大井川・あぷとラインフリーきっぷなど)でも乗れるので、井川線との組み合わせで乗ってみるのも楽しいと思います。
 以上です。

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