3月22日に新運行計画に基づく
ダイヤ改正
が行われました。今回のダイヤ改正は新路線の設定、深夜バスの運行、増発などと近年に無い大規模な改正となり、更に担当営業所の変更なども行われたため、全体的にかなり大きな動きが生じています。というわけで、ダイヤ改正の様子をレポートします。
今回のダイヤ改正で設定された唯一の新路線である
特37号系統
です。特37号系統は改正前でも北大路BT〜西賀茂車庫間を大宮交通公園経由で運行されていましたが、今回の改正で西賀茂車庫より北部の柊野地区へ延長され、多区間系統になりました。柊野地区は一方循環で運行されています。担当は烏丸で、撮影時は日デRMが充当されていました。日デRMの多区間車は稼働率が下がっていただけにある意味活用という形になりましたね・・・。
四条河原町への買い物客の利便性を確保するために運行を開始した
四条河原町ショッピングライナー
です。京都駅前〜四条河原町間がノンストップで、四条河原町から河原町三条経由で三条京阪前に至るものです。四条河原町からは5号系統と同じルートで運行されています。担当は洛西近鉄ですが、車両はダイヤ改正直後で運用が定まっていないせいか、ハイブリ、ツーステ、中型車まで色々入っていました。中には42号系統とつながっているケースもあったようです。
昨年に臨時で運行されていた
岡崎・東山・梅小路エクスプレス
が正式に運行を開始しました。ルートは昨年と同じです。担当は梅津ですが、大型ノンステなんでも入っていました。臨時の時は各営業所からハイブリが充当されていましたが、今回は幕の用意の運びとなったようですね・・・。
今回のダイヤ改正では深夜帯の充実化が図られていますが、その中で京都市バスにとって初めてとなる
深夜バス
が設定されました。深夜バスは系統番号の頭にMNが付き、MN17号系統、MN205号系統、MN特西3号系統の3系統が設定されました。運行開始日には乗車証明書が配られた他、京都駅でMN17号系統とMN205号系統を並べてプチ撮影会が行われました。深夜バスはMN17号系統とMN205号系統が錦林、MN特西3号系統が洛西担当です。
京都市バスの1日違いで京阪バスも四条烏丸〜大宅方面へ深夜バスを運行開始しており、河原町から各方面への深夜のアクセスが整備された形になりますね・・・。
京都駅〜河原町通〜錦林車庫を結ぶ
MN17号系統
です。17号系統の深夜版にあたります。四条河原町を通るので、河原町からの深夜輸送も担っています。JRのみならず、阪急や京阪からの接続を受けている事をPRされています。
京都駅〜西大路通〜烏丸北大路間を結ぶ
MN205号系統
です。205号系統の深夜版にあたります。ただ、この系統は北大路BTには入らず、烏丸北大路(旧北大路駅前)が終点となります。西院で阪急からの接続を受けています。
桂駅西口〜境谷大橋間を結ぶ
MN特西3号系統
です。特西3号系統の深夜版にあたります。とはいえ、特西3号系統は元々深夜に設定されており、洛西ニュータウンの大半をカバーしています。深夜バスもその流れでしょうね・・・。
次に経路変更や運行区間延長が行われた系統です。
27号系統
が市中心部へ運行されるようになりました。これまでは西大路通より西側を循環していましたが、四条通経由で四条烏丸まで行くようになりました。太秦・安井地区から中心部へのアクセス改善のためですが、以前は三条京阪(更に昔は錦林車庫)まで行っていたという事もあり、復活とも言えましょうか・・・。従来の経路は特27号系統という形で継続されています。ただ、特27号系統は27号系統の一部を振り替えた形ではなく、純粋に増発したという形になっているため、データイムで15分ヘッドと増発されています。中型車が中心ですが、M1号系統用だった2003年式や九条京阪から転入してきた951が充当されていました。中型車だけでは足りないようで、大型車も度々充当されているようです。大型車に関しては203号系統との乗り継ぎ制度が無くなった事から車両の限定が無くなり、11m車も入るようになりました。
70号系統
について、大半の便がJR桂川駅から小畑川公園北口へ延長されました。小畑川公園北口は洛西営業所に位置しており、洛西ニュータウンへの連絡強化が目的のようです。70号系統は新設から少しずつ路線延長を繰り返ししており、今回の延長で長距離路線らしくなった感じです・・・。
これまで衣笠操車の出入庫系統かつ立命館大学のアクセス系統として機能していた
特205号系統
について、経路変更が行われ、大将軍以北について西大路通から馬代通へ変更されました。そのため、府立体育館を通るようになりました。ダイヤも大学輸送及び出入庫の関係でダイヤが偏っていたのがほぼ60分ヘッドになりました。改正前は梅津京阪が担当していましたが、衣笠操車が直営化したため、梅津直営担当になりました。
京都駅から南区を巡回して九条車庫に至る
16号系統
について、九条駅前〜九条車庫間が廃止され、代わって京都駅八条口発着になりました。これは十条通周辺から京都駅へのアクセスを強化するためです。これにより、16号系統は京都駅〜京都駅八条口間の運行になりました。担当も横大路MKとなったため、エアロミディMEが再び充当されるようになりました。まさに復活ですね・・・。
今回のダイヤ改正では出入庫系統も変化が生じています。
こちらは今回のダイヤ改正で新設された
四条烏丸〜みぶ
の出入庫系統です。今回のダイヤ改正で四条烏丸操車が無くなり、13号系統グループがみぶ操車に変更されたため、その出入庫系統として新設されました。途中停留所が四条西洞院、四条堀川、四条大宮のみと短距離なのですが、本数は1時間に2〜4本と結構多いのが特徴です。とはいえ、本数が多い出入庫系統って意味あるのかな・・・と感じたりします。
こちらは今回のダイヤ改正で復活した
京都外大前〜四条烏丸
の出入庫系統です。3出入でしょうか・・・。これは8号系統が梅津JRに移管された関係で発生したものですが、8号系統が梅津に戻ったため、それに合わせる形で復活したという事になります。撮影当日はツーステの6218が充当されていましたが、もちろん折り返しは8号系統でした。
こちらは今回のダイヤ改正で系統番号の案内が特81号系統から臨号系統に変わった
横大路車庫→竹田駅東口
の出入庫系統です。これは南5号系統の出入庫に当たるもので、竹田駅東口〜横大路車庫間で運行されています。改正前は特81号系統扱いでしたが、今回の改正で竹田駅東口行きについて臨号系統に変更されました。でも横大路車庫行きは81号系統で案内されています。
今回のダイヤ改正に合わせて
幕
のリニューアルが行われました。幕の一新は分かりやすさの追求で、ラインカラーを導入した事が最大のポイントです。ラインカラーとは経由する通りでカラーを分けて案内するというものです。上から西大路通、千本通・大宮通・堀川通・河原町通・東山通・白川通と区別されています。これは碁盤の目の縦のみで、横はありません。
分かりやすさの向上はラインカラーだけではありません。途中で
表示の変更
を行う系統が増加しています。これは西鉄バスや阪急バスのLED車で行っている方法と同じで、終点に近づくにつれて経由地表示を減らしていくというものです。京都市バスではラインカラーの導入も関連しているようです。写真の3号系統は改正前は片道で1パターンのみ表示していましたが、改正後は片道2パターン表示しているのを確認しています。
そして、循環系統では途中入庫の便があるのですが、その便に対して系統番号上に終点となる停留所が表示されるようになり、終点に近づくにつれて経由地表示なしの表示を行うようになりました。
表示の分かりやすさの向上ポイントを3つ挙げましたが、これらを実践した結果、205甲については片道だけで
6パターン
の表示を行っているのを確認しています。片道走るだけでもたくさんの幕を使うのは初めて見ましたが、わかりやすさを追求した結果ですからね・・・。阪急バスのようにLED車なら複数パターンの表示があるのですが、幕となると京都市バスだけでしょうか・・・。因みに改正前は2パターンでした。
新表示ですが、ラインカラーの導入などで分かりやすくなったのですが、逆に
表示が小さい
ところがあり、かえって見にくくなってしまいました。ラインカラーを強調した結果、上の写真のように「京都駅」表示が小さくなってしまっています。スペースがあるのだから、もう少し工夫してもよかったのでは・・・と。逆にラインカラーなしの場合は行先表示が大きくなっているので、分かりやすいんですがね・・・。
回送表示も変わりましたが、回送表示を見て何か見た事があるような気がしたら、名古屋市交通局の出入庫系統の表示と似ていました・・・。
以上です。
改正後の各系統の様子及び代走の変化については後日にレポートします。
ダイヤ改正
が行われました。今回のダイヤ改正は新路線の設定、深夜バスの運行、増発などと近年に無い大規模な改正となり、更に担当営業所の変更なども行われたため、全体的にかなり大きな動きが生じています。というわけで、ダイヤ改正の様子をレポートします。
今回のダイヤ改正で設定された唯一の新路線である
特37号系統
です。特37号系統は改正前でも北大路BT〜西賀茂車庫間を大宮交通公園経由で運行されていましたが、今回の改正で西賀茂車庫より北部の柊野地区へ延長され、多区間系統になりました。柊野地区は一方循環で運行されています。担当は烏丸で、撮影時は日デRMが充当されていました。日デRMの多区間車は稼働率が下がっていただけにある意味活用という形になりましたね・・・。
四条河原町への買い物客の利便性を確保するために運行を開始した
四条河原町ショッピングライナー
です。京都駅前〜四条河原町間がノンストップで、四条河原町から河原町三条経由で三条京阪前に至るものです。四条河原町からは5号系統と同じルートで運行されています。担当は洛西近鉄ですが、車両はダイヤ改正直後で運用が定まっていないせいか、ハイブリ、ツーステ、中型車まで色々入っていました。中には42号系統とつながっているケースもあったようです。
昨年に臨時で運行されていた
岡崎・東山・梅小路エクスプレス
が正式に運行を開始しました。ルートは昨年と同じです。担当は梅津ですが、大型ノンステなんでも入っていました。臨時の時は各営業所からハイブリが充当されていましたが、今回は幕の用意の運びとなったようですね・・・。
今回のダイヤ改正では深夜帯の充実化が図られていますが、その中で京都市バスにとって初めてとなる
深夜バス
が設定されました。深夜バスは系統番号の頭にMNが付き、MN17号系統、MN205号系統、MN特西3号系統の3系統が設定されました。運行開始日には乗車証明書が配られた他、京都駅でMN17号系統とMN205号系統を並べてプチ撮影会が行われました。深夜バスはMN17号系統とMN205号系統が錦林、MN特西3号系統が洛西担当です。
京都市バスの1日違いで京阪バスも四条烏丸〜大宅方面へ深夜バスを運行開始しており、河原町から各方面への深夜のアクセスが整備された形になりますね・・・。
京都駅〜河原町通〜錦林車庫を結ぶ
MN17号系統
です。17号系統の深夜版にあたります。四条河原町を通るので、河原町からの深夜輸送も担っています。JRのみならず、阪急や京阪からの接続を受けている事をPRされています。
京都駅〜西大路通〜烏丸北大路間を結ぶ
MN205号系統
です。205号系統の深夜版にあたります。ただ、この系統は北大路BTには入らず、烏丸北大路(旧北大路駅前)が終点となります。西院で阪急からの接続を受けています。
桂駅西口〜境谷大橋間を結ぶ
MN特西3号系統
です。特西3号系統の深夜版にあたります。とはいえ、特西3号系統は元々深夜に設定されており、洛西ニュータウンの大半をカバーしています。深夜バスもその流れでしょうね・・・。
次に経路変更や運行区間延長が行われた系統です。
27号系統
が市中心部へ運行されるようになりました。これまでは西大路通より西側を循環していましたが、四条通経由で四条烏丸まで行くようになりました。太秦・安井地区から中心部へのアクセス改善のためですが、以前は三条京阪(更に昔は錦林車庫)まで行っていたという事もあり、復活とも言えましょうか・・・。従来の経路は特27号系統という形で継続されています。ただ、特27号系統は27号系統の一部を振り替えた形ではなく、純粋に増発したという形になっているため、データイムで15分ヘッドと増発されています。中型車が中心ですが、M1号系統用だった2003年式や九条京阪から転入してきた951が充当されていました。中型車だけでは足りないようで、大型車も度々充当されているようです。大型車に関しては203号系統との乗り継ぎ制度が無くなった事から車両の限定が無くなり、11m車も入るようになりました。
70号系統
について、大半の便がJR桂川駅から小畑川公園北口へ延長されました。小畑川公園北口は洛西営業所に位置しており、洛西ニュータウンへの連絡強化が目的のようです。70号系統は新設から少しずつ路線延長を繰り返ししており、今回の延長で長距離路線らしくなった感じです・・・。
これまで衣笠操車の出入庫系統かつ立命館大学のアクセス系統として機能していた
特205号系統
について、経路変更が行われ、大将軍以北について西大路通から馬代通へ変更されました。そのため、府立体育館を通るようになりました。ダイヤも大学輸送及び出入庫の関係でダイヤが偏っていたのがほぼ60分ヘッドになりました。改正前は梅津京阪が担当していましたが、衣笠操車が直営化したため、梅津直営担当になりました。
京都駅から南区を巡回して九条車庫に至る
16号系統
について、九条駅前〜九条車庫間が廃止され、代わって京都駅八条口発着になりました。これは十条通周辺から京都駅へのアクセスを強化するためです。これにより、16号系統は京都駅〜京都駅八条口間の運行になりました。担当も横大路MKとなったため、エアロミディMEが再び充当されるようになりました。まさに復活ですね・・・。
今回のダイヤ改正では出入庫系統も変化が生じています。
こちらは今回のダイヤ改正で新設された
四条烏丸〜みぶ
の出入庫系統です。今回のダイヤ改正で四条烏丸操車が無くなり、13号系統グループがみぶ操車に変更されたため、その出入庫系統として新設されました。途中停留所が四条西洞院、四条堀川、四条大宮のみと短距離なのですが、本数は1時間に2〜4本と結構多いのが特徴です。とはいえ、本数が多い出入庫系統って意味あるのかな・・・と感じたりします。
こちらは今回のダイヤ改正で復活した
京都外大前〜四条烏丸
の出入庫系統です。3出入でしょうか・・・。これは8号系統が梅津JRに移管された関係で発生したものですが、8号系統が梅津に戻ったため、それに合わせる形で復活したという事になります。撮影当日はツーステの6218が充当されていましたが、もちろん折り返しは8号系統でした。
こちらは今回のダイヤ改正で系統番号の案内が特81号系統から臨号系統に変わった
横大路車庫→竹田駅東口
の出入庫系統です。これは南5号系統の出入庫に当たるもので、竹田駅東口〜横大路車庫間で運行されています。改正前は特81号系統扱いでしたが、今回の改正で竹田駅東口行きについて臨号系統に変更されました。でも横大路車庫行きは81号系統で案内されています。
今回のダイヤ改正に合わせて
幕
のリニューアルが行われました。幕の一新は分かりやすさの追求で、ラインカラーを導入した事が最大のポイントです。ラインカラーとは経由する通りでカラーを分けて案内するというものです。上から西大路通、千本通・大宮通・堀川通・河原町通・東山通・白川通と区別されています。これは碁盤の目の縦のみで、横はありません。
分かりやすさの向上はラインカラーだけではありません。途中で
表示の変更
を行う系統が増加しています。これは西鉄バスや阪急バスのLED車で行っている方法と同じで、終点に近づくにつれて経由地表示を減らしていくというものです。京都市バスではラインカラーの導入も関連しているようです。写真の3号系統は改正前は片道で1パターンのみ表示していましたが、改正後は片道2パターン表示しているのを確認しています。
そして、循環系統では途中入庫の便があるのですが、その便に対して系統番号上に終点となる停留所が表示されるようになり、終点に近づくにつれて経由地表示なしの表示を行うようになりました。
表示の分かりやすさの向上ポイントを3つ挙げましたが、これらを実践した結果、205甲については片道だけで
6パターン
の表示を行っているのを確認しています。片道走るだけでもたくさんの幕を使うのは初めて見ましたが、わかりやすさを追求した結果ですからね・・・。阪急バスのようにLED車なら複数パターンの表示があるのですが、幕となると京都市バスだけでしょうか・・・。因みに改正前は2パターンでした。
新表示ですが、ラインカラーの導入などで分かりやすくなったのですが、逆に
表示が小さい
ところがあり、かえって見にくくなってしまいました。ラインカラーを強調した結果、上の写真のように「京都駅」表示が小さくなってしまっています。スペースがあるのだから、もう少し工夫してもよかったのでは・・・と。逆にラインカラーなしの場合は行先表示が大きくなっているので、分かりやすいんですがね・・・。
回送表示も変わりましたが、回送表示を見て何か見た事があるような気がしたら、名古屋市交通局の出入庫系統の表示と似ていました・・・。
以上です。
改正後の各系統の様子及び代走の変化については後日にレポートします。