宗谷バスの
天北宗谷岬線
は稚内駅前バスターミナル~音威子府を結ぶJR天北線代替バスです。元々は純粋に鉄道線に沿って走っており、路線名称も天北線でしたが、乗客が見込めない事から2011年に宗谷岬を経由するルートに変更され、路線名称も天北宗谷岬線になりました。そんな天北宗谷岬線ですが、音威子府方の乗客減によって中頓別~音威子府間が2016年に廃止され、乗り合いタクシーへ転換されることが決定しています。
というわけで、先日天北宗谷岬線に乗ってきましたので、レポートします。
稚内駅前BT発8時38分の浜頓別高校行きに乗り込みます。車両はエアロスターの№619でした。天北線用の車両は2010年から2011年にかけて車両代替が行われ、これまでの主力だったエアロバスからエアロスターとレインボーⅡのワンステに代替されました。低床化が図られたとはいえ、長距離路線に一般路線車が入る形になりました・・・。№619はその中で最新にあたる車両で、天北宗谷岬線用で唯一の希望ナンバー車です。
稚内駅前BTを2人で出発し、稚内の市街地で少しずつ乗客を乗せてゆきます。
潮見5丁目を過ぎると、一気に市街地から抜け出し、オホーツク沿いをひた走ります。天北線だった頃は声問で国道238号線から離れて山の中を走って行っていたのですが、今は国道238号線をそのままひた走ります。そして、稚内を出て50分で
宗谷岬
に到着しました。ここで数人が下車して行きました。なるほど、宗谷岬を経由した方が乗客が見込めるって本当だったんですね・・・。因みに宗谷岬バス停は日本最北のバス停でもあります。
因みに天北線が宗谷岬経由になったに伴い、10系統大岬線が天北線に統合される形で廃止されてしまいました。
稚内から約1時間半で
鬼志別
に到着しました。ここで約5分の休憩です。ここは天北線の鬼志別駅があったところで、ターミナルの中には天北線関連資料の展示コーナーがありました。このターミナルは猿払村の交通の中心で、宗谷バスだけでなく村営バスも発着しています。宗谷バスでも運行上の拠点の一つになっていて、車両の停泊や窓口の開設などが行われています。
鬼志別を出て、一旦国道から外れることもあったものの、ほとんど国道238号線を走っていくと、
浜頓別
に到着しました。稚内から2時間半、鬼志別から1時間でした。バスは次の浜頓別高校が終点ですが、乗客が全て降りたため、ここで運行打ち切りでした。因みにこのバスは浜頓別で休憩の後に音威子府へ回送していくのですが、運転手さんが事務室で休憩に入った時、窓口の女性がコーヒーを用意して運転手さんへ差し出す様子が窓口の外から見えました。のほほんな光景ですね・・・。
浜頓別での約2時間半のインターバルの後に13時57分発の音威子府行きに乗ります。車両はエアロスターワンステで、№611でした。因みにこのバスは鬼志別発音威子府行きですが、実際は稚内駅BT発です。
浜頓別を出ると、国道275号線に入り、オホーツクからどんどん離れていきます。
そんな時、車窓からいくつかの牧場が見え、多数の牛が放し飼いされていました。北海道でよく見かける光景とはいえ、北海道らしさを感じさせました。
浜頓別から約30分で
中頓別
に到着し、ここで10分の休憩です。中頓別ターミナルは天北線中頓別駅跡に設けられていますが、ターミナルの2階には鉄道資料館が設けられており、そこには天北線関連資料が展示されています。そして、外にはキハ22 208が保存されており、ゲートボールの休憩室としても使われています。とはいえ、車体がややボロボロになっているのが気がかりです。
中頓別より先は廃止予定区間になるのですが、乗客はわずか2名でその区間に入ります。
こちらは小頓別バス停です。小頓別駅のあったところにあり、小頓別の集落の中心部にあります。バスはただ通過するだけでしたが・・・。ここからは天北峠越えに入ります。なので、何もないところを延々とバスは走り続けます。
上音威子府バス停を過ぎると、次は終点の音威子府となります。整理券番号63番、運賃は4000円です。稚内から約4時間走って4000円ですね・・・。
上音威子府~音威子府間の運賃が270円ですが、上音威子府~音威子府間は結構離れていたのです。しかも、駅前付近のバス停は無く、駅前を出るといきなり町並から外れてしまう感じです。音威子府の中心部は駅から南に行ったところにあるのですが、天北宗谷岬線は駅を出て中心部へは寄らずにいきなり北へ向かっていくので、バス停間の距離が長いという事になりますね・・・。
15時25分ごろに終点の
音威子府
に到着しました。稚内を出て約7時間で天北宗谷岬線を走破したことになります。結構長かった感じですね・・・。
バスは駅の側にある車庫に入っていきました。車庫では稚内~浜頓別で乗車した№619が止まっていました。つまり、619は浜頓別から音威子府へ回送し、しばしの休憩ののちに音威子府発16時18分の鬼志別行きに入るようです。一方、611はちょっとの休憩の後に回送で出て行きました・・・。天北宗谷岬線の運用では長距離回送が多かった事に驚きましたが、どういうダイヤを組んでいるのだろうか・・・と思ったものです。
とはいえ、長距離路線にエアロスターワンステが入るようになったのはさすがに驚きました。でも、バリアフリー化とはいえ、時代の流れなんだなと感じたものです。とはいえ、たまにはレインボーⅡも入ったりするのですし・・・。
今回の乗車を通じて旧国鉄線の代替バスも一部が廃止されるなどバスに転換しても厳しい状態であることを感じさせました。天北宗谷岬線よりも興浜北線代替バスにあたる浜頓別線の方が賑わっていたのはさすがに驚きましたが・・・。
以上です。
天北宗谷岬線
は稚内駅前バスターミナル~音威子府を結ぶJR天北線代替バスです。元々は純粋に鉄道線に沿って走っており、路線名称も天北線でしたが、乗客が見込めない事から2011年に宗谷岬を経由するルートに変更され、路線名称も天北宗谷岬線になりました。そんな天北宗谷岬線ですが、音威子府方の乗客減によって中頓別~音威子府間が2016年に廃止され、乗り合いタクシーへ転換されることが決定しています。
というわけで、先日天北宗谷岬線に乗ってきましたので、レポートします。
稚内駅前BT発8時38分の浜頓別高校行きに乗り込みます。車両はエアロスターの№619でした。天北線用の車両は2010年から2011年にかけて車両代替が行われ、これまでの主力だったエアロバスからエアロスターとレインボーⅡのワンステに代替されました。低床化が図られたとはいえ、長距離路線に一般路線車が入る形になりました・・・。№619はその中で最新にあたる車両で、天北宗谷岬線用で唯一の希望ナンバー車です。
稚内駅前BTを2人で出発し、稚内の市街地で少しずつ乗客を乗せてゆきます。
潮見5丁目を過ぎると、一気に市街地から抜け出し、オホーツク沿いをひた走ります。天北線だった頃は声問で国道238号線から離れて山の中を走って行っていたのですが、今は国道238号線をそのままひた走ります。そして、稚内を出て50分で
宗谷岬
に到着しました。ここで数人が下車して行きました。なるほど、宗谷岬を経由した方が乗客が見込めるって本当だったんですね・・・。因みに宗谷岬バス停は日本最北のバス停でもあります。
因みに天北線が宗谷岬経由になったに伴い、10系統大岬線が天北線に統合される形で廃止されてしまいました。
稚内から約1時間半で
鬼志別
に到着しました。ここで約5分の休憩です。ここは天北線の鬼志別駅があったところで、ターミナルの中には天北線関連資料の展示コーナーがありました。このターミナルは猿払村の交通の中心で、宗谷バスだけでなく村営バスも発着しています。宗谷バスでも運行上の拠点の一つになっていて、車両の停泊や窓口の開設などが行われています。
鬼志別を出て、一旦国道から外れることもあったものの、ほとんど国道238号線を走っていくと、
浜頓別
に到着しました。稚内から2時間半、鬼志別から1時間でした。バスは次の浜頓別高校が終点ですが、乗客が全て降りたため、ここで運行打ち切りでした。因みにこのバスは浜頓別で休憩の後に音威子府へ回送していくのですが、運転手さんが事務室で休憩に入った時、窓口の女性がコーヒーを用意して運転手さんへ差し出す様子が窓口の外から見えました。のほほんな光景ですね・・・。
浜頓別での約2時間半のインターバルの後に13時57分発の音威子府行きに乗ります。車両はエアロスターワンステで、№611でした。因みにこのバスは鬼志別発音威子府行きですが、実際は稚内駅BT発です。
浜頓別を出ると、国道275号線に入り、オホーツクからどんどん離れていきます。
そんな時、車窓からいくつかの牧場が見え、多数の牛が放し飼いされていました。北海道でよく見かける光景とはいえ、北海道らしさを感じさせました。
浜頓別から約30分で
中頓別
に到着し、ここで10分の休憩です。中頓別ターミナルは天北線中頓別駅跡に設けられていますが、ターミナルの2階には鉄道資料館が設けられており、そこには天北線関連資料が展示されています。そして、外にはキハ22 208が保存されており、ゲートボールの休憩室としても使われています。とはいえ、車体がややボロボロになっているのが気がかりです。
中頓別より先は廃止予定区間になるのですが、乗客はわずか2名でその区間に入ります。
こちらは小頓別バス停です。小頓別駅のあったところにあり、小頓別の集落の中心部にあります。バスはただ通過するだけでしたが・・・。ここからは天北峠越えに入ります。なので、何もないところを延々とバスは走り続けます。
上音威子府バス停を過ぎると、次は終点の音威子府となります。整理券番号63番、運賃は4000円です。稚内から約4時間走って4000円ですね・・・。
上音威子府~音威子府間の運賃が270円ですが、上音威子府~音威子府間は結構離れていたのです。しかも、駅前付近のバス停は無く、駅前を出るといきなり町並から外れてしまう感じです。音威子府の中心部は駅から南に行ったところにあるのですが、天北宗谷岬線は駅を出て中心部へは寄らずにいきなり北へ向かっていくので、バス停間の距離が長いという事になりますね・・・。
15時25分ごろに終点の
音威子府
に到着しました。稚内を出て約7時間で天北宗谷岬線を走破したことになります。結構長かった感じですね・・・。
バスは駅の側にある車庫に入っていきました。車庫では稚内~浜頓別で乗車した№619が止まっていました。つまり、619は浜頓別から音威子府へ回送し、しばしの休憩ののちに音威子府発16時18分の鬼志別行きに入るようです。一方、611はちょっとの休憩の後に回送で出て行きました・・・。天北宗谷岬線の運用では長距離回送が多かった事に驚きましたが、どういうダイヤを組んでいるのだろうか・・・と思ったものです。
とはいえ、長距離路線にエアロスターワンステが入るようになったのはさすがに驚きました。でも、バリアフリー化とはいえ、時代の流れなんだなと感じたものです。とはいえ、たまにはレインボーⅡも入ったりするのですし・・・。
今回の乗車を通じて旧国鉄線の代替バスも一部が廃止されるなどバスに転換しても厳しい状態であることを感じさせました。天北宗谷岬線よりも興浜北線代替バスにあたる浜頓別線の方が賑わっていたのはさすがに驚きましたが・・・。
以上です。