Quantcast
Channel: 斬剣次郎の鉄道・バス斬り
Viewing all articles
Browse latest Browse all 640

来るダイヤ改正で消えるもの

$
0
0
 来るダイヤ改正で北陸新幹線が開業しますが、これによって
 消えてしまうもの
 が多数あります。これらを取り上げます。




 その筆頭なのが
 特急「はくたか」
 です。上越新幹線からの接続を受けて越後湯沢~金沢間を北越急行経由で結んでいます。そのはくたかは13往復が運行されていますが、来るダイヤ改正で一斉に廃止となってしまいます。この列車は北越急行ほくほく線が開業した1997年に運行を開始し、首都圏~北陸の特急列車として活躍してきましたが、このたびの新幹線開業に伴い、新幹線に役目を譲る形となりました。愛称も新幹線に引き継がれますね・・・。




 はくたかといえば、北越急行が用意した
 681系2000番台
 ですね。はくたかの運行開始に合わせて用意されたもので、6両編成と3両編成がそれぞれ2編成が投入されています。基本的にJR西日本と同じですが、車体カラーが異なる他、ロゴもスノーラビットという北越急行独自のものになっている事がポイントです。


 これは北越急行の681系2000番台同士を連結した9両編成です。運用自体はJR西日本車と共通となっているため、この組み合わせの確率は下がることになります。



 こちらは北越急行の
 683系8000番台
 です。はくたかで運用されていたJR東日本車を置き換えるために2005年に6両編成と3両編成が各1編成ずつ投入されました。これにより、JR東日本ははくたか運用から撤退する形になりました。683系8000番台は車体カラーが異なる以外はJR西日本車とほぼ同じです。でも、はくたかに充当される683系はこれが唯一ですね・・・。


 これはほ683系8000番台同士を連結した9両編成です。683系8000番台は681系と共通で運用されているため、この組み合わせとなる確率はかなり低いですね・・・。撮影当日はたまたまこの組み合わせが来ました・・・。
 北越急行の681・683系はダイヤ改正後、JR西日本が買い取ることになり、車体塗色もJR西日本のものに変更した上で他の列車に転用されるそうですね・・・。




 こちらは
 681系基本番台
 です。はくたかに充当されるJR西日本車は全てこのタイプですが、サンダーバードに充当される編成とは区別されており、車体に貼られているロゴも異なるものが使用されています。尚、この編成はダイヤ改正後にしらさぎへ転用される予定となっており、しらさぎカラーに変更した上で運用されているシーンも発生しています。



 はくたか運転区間の沿線で見られたはくたかのラストランに関するメッセージです。それほどはくたかは首都圏~北陸の連絡特急として愛されていることが伺えます。時間帯が合えば自由席が混雑するほどですからね・・・。



 こちらは
 特急「北越」
 です。金沢~新潟間を結ぶ列車です。1969年に大阪~新潟間を結ぶ列車として誕生したのち1978年に金沢で系統分割されて金沢~新潟間となって現在に至っています。5往復が運行されていますが、ダイヤ改正で全てが廃止されます(代わりに上越妙高での乗り継ぎにより上越妙高~新潟間のしらゆきが新設)。全てJR東日本の485系が充当されていますが、基本的に3000番台が充当されています。



 北越は3000番台が主力ですが、一部には上沼垂色の300・1000番台や国鉄色編成が充当される時もあります。今は上沼垂色編成が全廃となり、国鉄色編成が共通で入る程度ですね・・・。


 はくたかと北越の運行区間の各駅に掲示されていた惜別のポスターです。
 列車は去れど想いは消えず、いつまでも。
 まさにその通りですね・・・。



 列車自体は廃止されませんが、
 特急「サンダーバード」
 は1往復の和倉温泉発着を除く全列車が大阪~金沢間の運行となり、金沢以東へは行かなくなってしまいます。新幹線乗り継ぎという形になるのですが、それに伴う弊害が生じてしまっています。これは単純に乗り継ぎが加わるだけでなく、新幹線自体が6時台~23時台の運行となるがゆえに富山から大阪を往復した時、大阪での最大滞在時間が短くなってしまうのです。新幹線が走らない時間帯だけでもいいから富山直通を残してほしかったものです。


 こちらは
 特急「しらさぎ」
 ですが、全列車が6両編成となる関係で683系2000番台が充当されなくなってしまいます。従って5・8・11両編成がお見納めになってしまいます。2000番台はおそらくくろしおへ転用されるのでしょうね・・・。
 同時に運行区間も名古屋・米原~金沢間に短縮されます。



 JR東日本でも消えてしまうものがいくつかあります。
 こちらは
 「妙高」
 です。長野~直江津間を結ぶ列車ですが、来るダイヤ改正で廃止されます。この列車は大半が普通列車としての運行ですが、指定席が連結されることから妙高という愛称がついています。3往復が運行されていますが、全て183・189系が充当されています。とはいえ、指定席と自由席は基本的に車内設備に差があまりないため、自由席となれば乗り得ですね・・・。この列車は長野新幹線が開業した1997年に特急「あさま」を引き継ぐ形で運行開始しました。当初は全列車が快速でしたが、ほとんどが各駅停車化されて普通列車として運行されています。




 妙高はほとんどが普通列車としての運行ですが、上り1本のみ
 快速「妙高」
 として運行されています。直江津発が5時台とかなり早いですが、貴重な快速列車となっています。



 こちらは
 快速「くびき野」
 です。新井~新潟間を結ぶ列車で、485系が充当されています。3往復が運行されていますが、ダイヤ改正で全てが廃止となり、代わりに特急「しらゆき」と全車自由席の快速列車が運行されることになっています。快速「くびき野」は長野新幹線開業で新設された特急「みのり」を2002年に快速格下げされたに伴って設定されたものです。
 とはいえ、この列車はよくお世話になっていただけに複雑な限りです。何せ、直江津~新潟間は結構な距離があるので、485系の座席でのんびりできる事自体が有難かったので・・・。



 あと、駅の案内表示等で特急が普通より目立つというケースも見れなくなってしまうんですよね・・・。

 以上です。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 640

Trending Articles