2015年3月14日に北陸新幹線が開業しますが、新幹線の開業に伴い、北陸本線の特急列車が大きく変わり、それに伴って
大阪~青森間特急乗り継ぎ
が不可能になってしまいます。つまり、かって運行していた特急「白鳥」の名残りが消えてしまうのです。そんな大阪~青森間の特急の乗り継ぎが不可能になってしまう前に実際に乗り継ぎを敢行しましたので、レポートします。
第1ランナー
4001M 特急「サンダーバード1号」 大阪7:09→金沢9:45 クモハ683-5506
第1ランナーはサンダーバード1号としました。大阪を出る北陸方面特急でトップバッターとなる列車です。7時頃に大阪駅ホームに上がると、ホームには既に多数の乗客が列をなしており、特に自由席は長蛇の列でした。空席表示を見たところ、指定席も満席だったので、かなりの客が乗ってくるようです・・・。7時6分ごろに塚本方面から683系9両編成が入線してきました。
サンダーバードと富山行きのコラボです。というのは、サンダーバードは改正後も残りますが、1往復を除いて全て大阪~金沢間に短縮されてしまうため、富山行きはお見納めになってしまうのです。したがってサンダーバード富山行きもあと少しという事になりますね・・・。
更に大阪駅の案内表示にある富山という文字もあと少しで見れなくなってしまうという事になりますね・・・。
7時9分定刻に大阪を出発しました。ここで青森までの特急乗り継ぎの長い旅の始まりです。大阪を出て次の新大阪に停車し、ここでも多くの乗客が乗ってきて、東海道本線を疾走し、次の京都で更に多くの乗客が乗ってきて、乗車した9号車では満席になりました。冬の北陸方面はスキーシーズンという事もあり、多数の客が乗ってきます。どうりで、満席そして自由席では立客が出るわけなんですね・・・。
山科から湖西線に入り、130km/hで快走します。近江舞子の辺りから琵琶湖が近付いてきて、朝日が琵琶湖の湖面に反射して眩しく感じました。でも、朝らしい感じだったので、本日はいい天気になりそうですね・・・。
近江塩津から北陸本線に入り、敦賀、武生、福井、小松と停車して行きます。その間、ちょっとウトウトしていました・・・。
加賀笠松を過ぎると、北陸新幹線の
白山総合車両基地
が見えてきました。北陸新幹線開業を約1カ月後に控え、W7系全編成の搬入を終えているはずなのにW7系の姿が見えませんでした。ひょっとしたら庫内へ入れてしまったのでしょうか・・・。
9時45分定刻に新幹線のホームに迎えられ、
金沢
に到着しました。サンダーバード1号は富山まで行きますが、私はここで下車します。北陸新幹線開業まで約1ヶ月に迫り、新幹線ホームにはW7系の姿が見え、コンコースには多数の人で賑わっていました。
第2ランナー
1009M 特急「はくたか9号」 金沢10:16→富山10:52 クハ681-9
金沢からは特急「はくたか9号」に乗車します。特急「はくたか」は北陸新幹線開業に伴い、全て廃止し、愛称も新幹線へ移されます。従って、在来線の特急列車としては残りわずかとなります。特急「はくたか」は上野~金沢間の列車として設定されましたが、上越新幹線の開業によっていったん廃止され、北越急行の開業にとって越後湯沢~金沢間の列車に生まれ変わっていました。それが新幹線開業によって新幹線の愛称に変わっていくという形になりますね・・・。
はくたかの案内表示です。これを見られるのもあと少しです・・・。
はくたか9号は9両編成でしたが、9両のうち前3両はJR西日本の編成でしたが、後6両は北越急行の681系でした。しかし、北越急行の車両は北陸新幹線の開業によってJR西日本へ移籍するの事で、北越急行カラーもあと少しですね・・・。
金沢を出発して、多数の車両が休む金沢総合車両所を眺めます。681・683・475・413・521系など多彩な車両が休んでいるのが見えましたが、新幹線開業後もこういう姿は引き続き見られるかと思いますが、475系と413系はあとわずかですね・・・。
金沢の次は高岡に停車します。その時、隣のホームには521系が退避していました。その521系はワンマン表示があったので、ワンマン運転が行われていました。高岡を出て約10分で新幹線の高架が再び近づいてくると、
富山
に到着しました。「はくたか」の旅はここまでです(短いかもしれませんが・・・)。
富山での乗り継ぎの間、短い時間を利用して駅前探索と昼食をとります。駅前では新幹線開業を前に工事が佳境に入っており、しかも、路面電車では富山駅新幹線高架下への乗り入れの試運転が行われていました。
第3ランナー
1053M 特急「北越3号」 富山11:16→新潟14:19 クロハ481-1008
富山から北越3号に乗車します。北越は金沢~新潟を結ぶ特急列車ですが、新幹線開業によって廃止となってしまいます。この列車は元々大阪~新潟へ結ぶ列車でしたが、1978年に大阪~新潟間の列車が雷鳥に変更されたことによって金沢~新潟間へ短縮され、現在に至っています。長岡で新幹線と接続するなど一応、新幹線接続列車として機能しています。
充当された車両は3000番台のR25編成でした。今回は3000番台のグリーン車が未乗車だったのでグリーン車を選びました。因みに過去に北越に何度か乗車していますが、短区間での利用がほとんどで、北陸から新潟へ通して利用するのは初めてです。
北越の表示です。北越は新幹線開業で廃止される予定なので、こういう表示もお見納めになってしまいます。そして富山駅ではサンダーバード、しらさぎ、はくたか、北越と多数の特急列車がやってきますが、新幹線開業によって高山本線の特急「ひだ」のみとなってしまいます・・・。
富山を出て暫く走ると、雪に覆われた立山連峰が見えてきました。立山といえば雪景色が美しいとして有名ですね。北陸本線の富山~糸魚川間は立山連峰と日本海と美しい景色が見られ、下りのトワイライトエクスプレスでは夕方にここを通過するので、代表的な車窓として取り上げられているようですね・・・。私も昨秋に下りトワイライトエクスプレスに乗車した時、日本海の夕日を眺める事が出来、感動したのを覚えています。
12時過ぎに糸魚川に到着。ここで2分間停車します。新幹線の高架下にはキハ52系の姿が見えました。新幹線のコンコースでは灯りが付いているのが見え、ほぼ準備が終わったんだなと感じさせました。
12時半に
直江津
に到着しました。ここまでがJR西日本で、ここからJR東日本の区間に入ります。更に金沢から続いた第3セクター化される区間もここまでとなります。金沢から約2時間、本当に長い区間が移管されるんだなと感じさせました。あと、駅標はJR仕様のままですが、柱の駅標は既に越後ときめき鉄道仕様になっており、いよいよ近づいたんだなと感じさせました。
柏崎までは日本海に沿って走っていましたが、柏崎からは日本海から離れて走るようになりますが、周辺は雪がそれなり積もっていました。日本海から離れただけでこんなに雪景色に変わるんだなと驚いたのですが、新潟県南部は日本有数の豪雪地帯なだけにちょっと納得しました。でも、列車は雪景色の中を快走します。
13時23分に長岡に到着しました。新幹線との接続駅ですが、グリーン車内はほぼ変化なし。ホームでは放送を録音している人が・・・。長岡を出発すると、平野の中を新潟へ向かって快走します。
14時19分定刻に
新潟
に到着しました。大阪から約7時間で大阪~青森間の折り返し地点にあたる新潟に到着しました。
特急「白鳥」時代は新潟に到着すれば半分ぐらいまで来たという感覚だったようで、ここで暫く停車して進行方向が変わっていました。つまり、新潟は大阪~青森間を移動するときの半分に当たる場所だったんですね・・・。白鳥では16時頃に到着したみたいですが、今は14時19分・・・、大阪発が7時だから早くなるのも当然ですがね・・・。そして、駅舎も国鉄時代から現役で使われていますね・・・。
新潟では約1時間の待ち時間があるので、駅前に出てバスの撮影。
第4ランナー
2007M 特急「いなほ7号」 新潟15:32→秋田19:02 クロE652-1006
次は特急「いなほ7号」で秋田へ向かいます。いなほ7号は秋田行きですが、かっては青森行きで、特急「白鳥」が廃止された時、新潟~青森間をいなほ7号が引き継いでいました。これが唯一の青森発着便でしたが、最近に秋田発着に短縮され、現在に至っています。尚、いなほ7号は秋田行きの最終列車で、以後は酒田行きのみとなります。
今回の列車は2013年より充当開始されたE653系ですが、今回はグリーン車を選択しました。E653系のいなほはこれまでに何度か普通車で利用していますが、グリーン車はまだ乗った事が無かったので、乗車体験という事で選択しました。
グリーン車の座席です。E653系初のグリーン車ですが、座席形状などに特徴があり、しかも1つの席で1窓を独占出来るのだから、ゆったりとしているという感じでした。しかも、コンセント付きですし・・・。でも、座席間に仕切りがあるので、その分足を伸ばせないという点が気になりました・・・(でも、プライバシー面では合格ですが・・・)。
新潟を出発すると、白新線に入り、豊栄のみの停車で約20分で走り抜けると、新発田に到着します。ここから羽越本線に入ります。
16時16分に村上を出発すると、山形県に差し掛かりますが、丁度夕日が沈む頃合いで、夕日と日本海の車窓を眺める事が出来ました。この区間は丁度日本海の側を走るのですが、日本海から浮かぶこつこつとした岩が印象的でした。この車窓を見るといよいよ東北に入るんだなと感じさせました。
17時前にあつみ温泉に到着しましたが、その時きらきらうえつが停車しているのが見えました。交換だったようですね・・・。鶴岡に到着すると、新潟県と山形県の県境の多数のトンネルも終わり、庄内平野に差し掛かった感じになってきました。
日が沈んだ後の17時半に酒田に到着しました。酒田に到着すると、何かいよいよ東北に入ったという感じで、701系の姿を見かけるようになりました。それと同時に多数の乗客が降りて行き、グリーン車の車内もガラガラになってきました。
すっかり暗くなってきたので、読書などして過ごしました。
19時2分定刻に終点の
秋田
に到着しました。新潟から4時間半・・・、でもまだまだです。ホームに降りたら、隣のホームに次のランナーが停車していました。
第5ランナー
2049M 特急「つがる9号」 秋田19:29→青森22:08 クロハE750-1
秋田からは最終ランナーである特急「つがる9号」です。こちらも特急「白鳥」→特急「いなほ7号」を引き継いでいます。白鳥時代は9両編成、いなほ時代は6両編成、今は4両編成、だんだん短くなってきていますが、昔からこの区間となるとガラガラになってくるので、無理もない感じでしょうか・・・。
今回もグリーン車を選択しました。単純にE751系のグリーン車に乗った事が無かったことが理由です。とはいえ、E257系とほぼ変わらない感じなんですね・・・。
秋田を出発し、暗闇の中をひた走ります。しかし、この列車は特急にはふさわしくないと言えるほどこまめに停車して行き、20時55分に大館に到着しました。大館は秋田県北部の駅ですが、秋田~青森間でほぼ中間に当たる駅です。この駅を出発すると、秋田と青森の県境の峠越えに入ります。
大館を出て約30分後に弘前に到着しました。弘前に到着すると、青森県に入った事になり、更にいよいよ青森に近づいてきたんだなと感じさせます。青森まであと約30分、あと少しです。
22時をまわってすぐに最後の停車駅である新青森に到着しました。ここで上りトワイライトエクスプレスと交換しました。廃止前なだけについ注目してしまいました・・・。その時、新青森からの乗客数名がグリーン車に入ってきました。新青森~青森間は新幹線からの乗り継ぎで特例として特急料金なしで乗れるのですが、何故か数名がグリーン車に入ってきました。シートが快適だからなのかな・・・。確かに1号車は階段に近いので、なんとなくわかるのですが、1号車には普通車があるのでそっちでもよかったんじゃないのかな・・・と。
新青森を出て6分後の22時8分定刻に
青森
に到着しました。大阪を出て14時間59分でようやく終点の青森に到着しました。最晩年の特急「白鳥」もほぼ同じ時間に青森に到着していましたね・・・。
隣のホームでは22時18分発の急行「はまなす」札幌行きが出発を待っていました。そうそう、特急「白鳥」は長らく青函連絡船と接続しており、青函トンネル開通後も急行「はまなす」と接続していました。白鳥の廃止後も急行「はまなす」との接続はまだ生きていました。まさに伝統は引き継いでいますね・・・。
急行「はまなす」を見送ることなく駅舎を出ました。いやぁ、朝に大阪を出て夜に約1000キロ離れた青森に到着する、5つの列車を乗り継いだとはいえ、特急「白鳥」の残像はしっかりと引き継いでいますね・・・。
その後、宿へ向かいました。
今回の乗り継ぎで使用した切符です。今回の乗り継ぎで5つの特急列車に乗車した事になるのですが、かっては一つの列車で乗り通すことが出来き、全区間を利用する客もそれなりいたことを考えると、時代の流れを感じさせます。
北陸新幹線の開業によって大阪~青森間特急乗り継ぎが不可能になり、特急「白鳥」の残像も無くなってしまいます。しかし、こういう乗り継ぎも魅力あるのですが、時代の流れは逆らえないんですよね・・・。しかし、世間ではトワイライトエクスプレス廃止などに目が行き、こういう事にはあまり注目されていない状態です。何か寂しいような気分です・・・。
以上です。
大阪~青森間特急乗り継ぎ
が不可能になってしまいます。つまり、かって運行していた特急「白鳥」の名残りが消えてしまうのです。そんな大阪~青森間の特急の乗り継ぎが不可能になってしまう前に実際に乗り継ぎを敢行しましたので、レポートします。
第1ランナー
4001M 特急「サンダーバード1号」 大阪7:09→金沢9:45 クモハ683-5506
第1ランナーはサンダーバード1号としました。大阪を出る北陸方面特急でトップバッターとなる列車です。7時頃に大阪駅ホームに上がると、ホームには既に多数の乗客が列をなしており、特に自由席は長蛇の列でした。空席表示を見たところ、指定席も満席だったので、かなりの客が乗ってくるようです・・・。7時6分ごろに塚本方面から683系9両編成が入線してきました。
サンダーバードと富山行きのコラボです。というのは、サンダーバードは改正後も残りますが、1往復を除いて全て大阪~金沢間に短縮されてしまうため、富山行きはお見納めになってしまうのです。したがってサンダーバード富山行きもあと少しという事になりますね・・・。
更に大阪駅の案内表示にある富山という文字もあと少しで見れなくなってしまうという事になりますね・・・。
7時9分定刻に大阪を出発しました。ここで青森までの特急乗り継ぎの長い旅の始まりです。大阪を出て次の新大阪に停車し、ここでも多くの乗客が乗ってきて、東海道本線を疾走し、次の京都で更に多くの乗客が乗ってきて、乗車した9号車では満席になりました。冬の北陸方面はスキーシーズンという事もあり、多数の客が乗ってきます。どうりで、満席そして自由席では立客が出るわけなんですね・・・。
山科から湖西線に入り、130km/hで快走します。近江舞子の辺りから琵琶湖が近付いてきて、朝日が琵琶湖の湖面に反射して眩しく感じました。でも、朝らしい感じだったので、本日はいい天気になりそうですね・・・。
近江塩津から北陸本線に入り、敦賀、武生、福井、小松と停車して行きます。その間、ちょっとウトウトしていました・・・。
加賀笠松を過ぎると、北陸新幹線の
白山総合車両基地
が見えてきました。北陸新幹線開業を約1カ月後に控え、W7系全編成の搬入を終えているはずなのにW7系の姿が見えませんでした。ひょっとしたら庫内へ入れてしまったのでしょうか・・・。
9時45分定刻に新幹線のホームに迎えられ、
金沢
に到着しました。サンダーバード1号は富山まで行きますが、私はここで下車します。北陸新幹線開業まで約1ヶ月に迫り、新幹線ホームにはW7系の姿が見え、コンコースには多数の人で賑わっていました。
第2ランナー
1009M 特急「はくたか9号」 金沢10:16→富山10:52 クハ681-9
金沢からは特急「はくたか9号」に乗車します。特急「はくたか」は北陸新幹線開業に伴い、全て廃止し、愛称も新幹線へ移されます。従って、在来線の特急列車としては残りわずかとなります。特急「はくたか」は上野~金沢間の列車として設定されましたが、上越新幹線の開業によっていったん廃止され、北越急行の開業にとって越後湯沢~金沢間の列車に生まれ変わっていました。それが新幹線開業によって新幹線の愛称に変わっていくという形になりますね・・・。
はくたかの案内表示です。これを見られるのもあと少しです・・・。
はくたか9号は9両編成でしたが、9両のうち前3両はJR西日本の編成でしたが、後6両は北越急行の681系でした。しかし、北越急行の車両は北陸新幹線の開業によってJR西日本へ移籍するの事で、北越急行カラーもあと少しですね・・・。
金沢を出発して、多数の車両が休む金沢総合車両所を眺めます。681・683・475・413・521系など多彩な車両が休んでいるのが見えましたが、新幹線開業後もこういう姿は引き続き見られるかと思いますが、475系と413系はあとわずかですね・・・。
金沢の次は高岡に停車します。その時、隣のホームには521系が退避していました。その521系はワンマン表示があったので、ワンマン運転が行われていました。高岡を出て約10分で新幹線の高架が再び近づいてくると、
富山
に到着しました。「はくたか」の旅はここまでです(短いかもしれませんが・・・)。
富山での乗り継ぎの間、短い時間を利用して駅前探索と昼食をとります。駅前では新幹線開業を前に工事が佳境に入っており、しかも、路面電車では富山駅新幹線高架下への乗り入れの試運転が行われていました。
第3ランナー
1053M 特急「北越3号」 富山11:16→新潟14:19 クロハ481-1008
富山から北越3号に乗車します。北越は金沢~新潟を結ぶ特急列車ですが、新幹線開業によって廃止となってしまいます。この列車は元々大阪~新潟へ結ぶ列車でしたが、1978年に大阪~新潟間の列車が雷鳥に変更されたことによって金沢~新潟間へ短縮され、現在に至っています。長岡で新幹線と接続するなど一応、新幹線接続列車として機能しています。
充当された車両は3000番台のR25編成でした。今回は3000番台のグリーン車が未乗車だったのでグリーン車を選びました。因みに過去に北越に何度か乗車していますが、短区間での利用がほとんどで、北陸から新潟へ通して利用するのは初めてです。
北越の表示です。北越は新幹線開業で廃止される予定なので、こういう表示もお見納めになってしまいます。そして富山駅ではサンダーバード、しらさぎ、はくたか、北越と多数の特急列車がやってきますが、新幹線開業によって高山本線の特急「ひだ」のみとなってしまいます・・・。
富山を出て暫く走ると、雪に覆われた立山連峰が見えてきました。立山といえば雪景色が美しいとして有名ですね。北陸本線の富山~糸魚川間は立山連峰と日本海と美しい景色が見られ、下りのトワイライトエクスプレスでは夕方にここを通過するので、代表的な車窓として取り上げられているようですね・・・。私も昨秋に下りトワイライトエクスプレスに乗車した時、日本海の夕日を眺める事が出来、感動したのを覚えています。
12時過ぎに糸魚川に到着。ここで2分間停車します。新幹線の高架下にはキハ52系の姿が見えました。新幹線のコンコースでは灯りが付いているのが見え、ほぼ準備が終わったんだなと感じさせました。
12時半に
直江津
に到着しました。ここまでがJR西日本で、ここからJR東日本の区間に入ります。更に金沢から続いた第3セクター化される区間もここまでとなります。金沢から約2時間、本当に長い区間が移管されるんだなと感じさせました。あと、駅標はJR仕様のままですが、柱の駅標は既に越後ときめき鉄道仕様になっており、いよいよ近づいたんだなと感じさせました。
柏崎までは日本海に沿って走っていましたが、柏崎からは日本海から離れて走るようになりますが、周辺は雪がそれなり積もっていました。日本海から離れただけでこんなに雪景色に変わるんだなと驚いたのですが、新潟県南部は日本有数の豪雪地帯なだけにちょっと納得しました。でも、列車は雪景色の中を快走します。
13時23分に長岡に到着しました。新幹線との接続駅ですが、グリーン車内はほぼ変化なし。ホームでは放送を録音している人が・・・。長岡を出発すると、平野の中を新潟へ向かって快走します。
14時19分定刻に
新潟
に到着しました。大阪から約7時間で大阪~青森間の折り返し地点にあたる新潟に到着しました。
特急「白鳥」時代は新潟に到着すれば半分ぐらいまで来たという感覚だったようで、ここで暫く停車して進行方向が変わっていました。つまり、新潟は大阪~青森間を移動するときの半分に当たる場所だったんですね・・・。白鳥では16時頃に到着したみたいですが、今は14時19分・・・、大阪発が7時だから早くなるのも当然ですがね・・・。そして、駅舎も国鉄時代から現役で使われていますね・・・。
新潟では約1時間の待ち時間があるので、駅前に出てバスの撮影。
第4ランナー
2007M 特急「いなほ7号」 新潟15:32→秋田19:02 クロE652-1006
次は特急「いなほ7号」で秋田へ向かいます。いなほ7号は秋田行きですが、かっては青森行きで、特急「白鳥」が廃止された時、新潟~青森間をいなほ7号が引き継いでいました。これが唯一の青森発着便でしたが、最近に秋田発着に短縮され、現在に至っています。尚、いなほ7号は秋田行きの最終列車で、以後は酒田行きのみとなります。
今回の列車は2013年より充当開始されたE653系ですが、今回はグリーン車を選択しました。E653系のいなほはこれまでに何度か普通車で利用していますが、グリーン車はまだ乗った事が無かったので、乗車体験という事で選択しました。
グリーン車の座席です。E653系初のグリーン車ですが、座席形状などに特徴があり、しかも1つの席で1窓を独占出来るのだから、ゆったりとしているという感じでした。しかも、コンセント付きですし・・・。でも、座席間に仕切りがあるので、その分足を伸ばせないという点が気になりました・・・(でも、プライバシー面では合格ですが・・・)。
新潟を出発すると、白新線に入り、豊栄のみの停車で約20分で走り抜けると、新発田に到着します。ここから羽越本線に入ります。
16時16分に村上を出発すると、山形県に差し掛かりますが、丁度夕日が沈む頃合いで、夕日と日本海の車窓を眺める事が出来ました。この区間は丁度日本海の側を走るのですが、日本海から浮かぶこつこつとした岩が印象的でした。この車窓を見るといよいよ東北に入るんだなと感じさせました。
17時前にあつみ温泉に到着しましたが、その時きらきらうえつが停車しているのが見えました。交換だったようですね・・・。鶴岡に到着すると、新潟県と山形県の県境の多数のトンネルも終わり、庄内平野に差し掛かった感じになってきました。
日が沈んだ後の17時半に酒田に到着しました。酒田に到着すると、何かいよいよ東北に入ったという感じで、701系の姿を見かけるようになりました。それと同時に多数の乗客が降りて行き、グリーン車の車内もガラガラになってきました。
すっかり暗くなってきたので、読書などして過ごしました。
19時2分定刻に終点の
秋田
に到着しました。新潟から4時間半・・・、でもまだまだです。ホームに降りたら、隣のホームに次のランナーが停車していました。
第5ランナー
2049M 特急「つがる9号」 秋田19:29→青森22:08 クロハE750-1
秋田からは最終ランナーである特急「つがる9号」です。こちらも特急「白鳥」→特急「いなほ7号」を引き継いでいます。白鳥時代は9両編成、いなほ時代は6両編成、今は4両編成、だんだん短くなってきていますが、昔からこの区間となるとガラガラになってくるので、無理もない感じでしょうか・・・。
今回もグリーン車を選択しました。単純にE751系のグリーン車に乗った事が無かったことが理由です。とはいえ、E257系とほぼ変わらない感じなんですね・・・。
秋田を出発し、暗闇の中をひた走ります。しかし、この列車は特急にはふさわしくないと言えるほどこまめに停車して行き、20時55分に大館に到着しました。大館は秋田県北部の駅ですが、秋田~青森間でほぼ中間に当たる駅です。この駅を出発すると、秋田と青森の県境の峠越えに入ります。
大館を出て約30分後に弘前に到着しました。弘前に到着すると、青森県に入った事になり、更にいよいよ青森に近づいてきたんだなと感じさせます。青森まであと約30分、あと少しです。
22時をまわってすぐに最後の停車駅である新青森に到着しました。ここで上りトワイライトエクスプレスと交換しました。廃止前なだけについ注目してしまいました・・・。その時、新青森からの乗客数名がグリーン車に入ってきました。新青森~青森間は新幹線からの乗り継ぎで特例として特急料金なしで乗れるのですが、何故か数名がグリーン車に入ってきました。シートが快適だからなのかな・・・。確かに1号車は階段に近いので、なんとなくわかるのですが、1号車には普通車があるのでそっちでもよかったんじゃないのかな・・・と。
新青森を出て6分後の22時8分定刻に
青森
に到着しました。大阪を出て14時間59分でようやく終点の青森に到着しました。最晩年の特急「白鳥」もほぼ同じ時間に青森に到着していましたね・・・。
隣のホームでは22時18分発の急行「はまなす」札幌行きが出発を待っていました。そうそう、特急「白鳥」は長らく青函連絡船と接続しており、青函トンネル開通後も急行「はまなす」と接続していました。白鳥の廃止後も急行「はまなす」との接続はまだ生きていました。まさに伝統は引き継いでいますね・・・。
急行「はまなす」を見送ることなく駅舎を出ました。いやぁ、朝に大阪を出て夜に約1000キロ離れた青森に到着する、5つの列車を乗り継いだとはいえ、特急「白鳥」の残像はしっかりと引き継いでいますね・・・。
その後、宿へ向かいました。
今回の乗り継ぎで使用した切符です。今回の乗り継ぎで5つの特急列車に乗車した事になるのですが、かっては一つの列車で乗り通すことが出来き、全区間を利用する客もそれなりいたことを考えると、時代の流れを感じさせます。
北陸新幹線の開業によって大阪~青森間特急乗り継ぎが不可能になり、特急「白鳥」の残像も無くなってしまいます。しかし、こういう乗り継ぎも魅力あるのですが、時代の流れは逆らえないんですよね・・・。しかし、世間ではトワイライトエクスプレス廃止などに目が行き、こういう事にはあまり注目されていない状態です。何か寂しいような気分です・・・。
以上です。