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Channel: 斬剣次郎の鉄道・バス斬り
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JR東海のキハ47系

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 JR東海では高山本線と紀勢本線を中心にキハ40系列が多数活躍していますが、そのうち
 キハ47系
 は5両とキハ40系列の中で少数派です。キハ47系はJR東日本新潟地区、JR西日本、JR九州ではポピュラー的な存在ですが、JR東海では意外と少数派です。JR東海に継承したのはトイレ付の基本番台が2両、トイレなしの1000番台が3両です。しかし、全車が1997年から1999年にかけて機関を換装し、5000番台と6000番台に改番されました。



 こちらは
 キハ47系5000番台
 です。トイレ付きの基本番台を改番したものです。5001と5002の2両がいます。2両とも撮影できました・・・。



 こちらは
 キハ47系6000番台
 です。トイレなしの1000番台を改番したものです。6001~6003の3両がいます。写真は上から6002、6001です。


 キハ47-5001の
 車内
 です。機関換装を行い、改番したにもかかわらずワンマン化を免れ、車内は意外と原形を留めています。冷房化やシートカバーが付いたぐらいでしょうか・・・。キハ47系はセミクロスシートで、扉周辺はロングシートで、それ以外はボックスシートが並んでいます。



 ボックスシート
 です。中央部には左右5組ずつ並んでいます。これが原形ですが、左右5組を守っているのは意外と多く、JR西日本の一部以外は左右5組ずつになっています。新製時には灰皿があったのですが、全面禁煙に伴って撤去されています。それ以外は原形を留めています。



 こちらは車端部です。上がトイレ付きの5001、下がトイレなしの6002のものです。トイレの有無に違いがあるものの、ロングシート12名分(左右6名分)とボックスシート左右1組ずつ(トイレ付きは左側のみ)が基本です。6002については車内のアコモデーション改善が行われているようで、化粧板が変わっています。



 こちらは5001の運転台後部です。ロングシートが左右5名分配置されています。キハ47系は多くの車両がワンマン化改造を行っているのですが、運賃受領の効率化や客の流れをよくするためにロングシートを全て撤去し、中央部分に運賃箱を設けるケースが多く、原形を留めている車両が少ないのが現状です。因みにJR西日本ではワンマン機器を撤去した車両がいますが、座席の復旧は行われず、広い立ちスペースになっているのが現状です。あと、乗務員室後部の窓は扉のみ付いていますが、これが原形です。ワンマン化改造車は扉そのものを撤去し、代わりに運転席後ろに小窓を取り付けるケースが基本のようです。


 こちらは6002の運転台後部です。化粧板が変わっている点と消火器がある以外は5001と同じです。

 JR東海のキハ47系は5両のみと少数派ですが、岐阜口では割と見かけました。機器換装が行われたたものの、車内はほぼ原形を留めているため、車内の観察にはもってこいな車両です。しかし、5両とも美濃太田に配置され、高山本線で活躍しているため、キハ25系投入に伴う動向が気になるところです。
 以上です。

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