一昨日に続く9月末で消えるものその3です。その3は
田辺〜新宮間バス乗り継ぎ
です。9月末で上記が出来なくなってしまいます。
理由は
明光バス
が10月1日にダイヤ改正を行い、大規模な路線廃止が実施されます。その中に日置江住線が含まれ、これによって田辺〜新宮間をバスで乗り継いでいくことが不可能になってしまいます。今回のダイヤ改正で田辺ローカルと日置ローカルが整理され、明光バスの路線は基本的に田辺〜白浜駅〜白浜地区の各観光地が中心になってしまいます。
でも、田辺〜新宮間のバス乗り継ぎは完全に不可能になるわけでなく、本宮大社経由で乗り継ぐことができます。でも、観光地経由なので、紀勢本線及び海岸沿いの純粋たる生活路線を乗り継ぎながら向かうことは不可能になってしまいます。
第1ランナー
は田辺駅発7時38分の白浜駅経由日置駅行きです。これは田辺日置線ですが、10月1日ダイヤ改正で田辺駅〜白浜駅間が廃止され、白浜日置線になります。田辺駅〜白浜駅間を結ぶ路線は多数ありますが、ほんのわずかな区間ながら単独区間があり、今回の路線短縮で廃止されてしまいます。乗車時は日野HRが充当されていましたが、どうやらリエッセが中心のようです・・・。
田辺駅を出ると、医療センターまでは他の路線と同じルートを通り、医療センター〜は単独区間に入ります。その中にビッグユーを通りますが、今回の路線短縮でビッグユーにバスが来なくなってしまいます。白浜駅を出て紀勢本線に沿って県道214号線と県道34号線を通り、富田橋から国道42号線に入り、しばらく走ると、海が見えてきました。田辺駅と白浜駅は海岸から離れた場所にあるので、なかなか海を眺める事が出来ませんでしたが、ここにきてようやく眺めるようになりました。しかし、国道42号線(熊野街道)はトラックがかなり多く、数え切れないほどすれ違いました。もしかしたら、水害の復旧工事のためなのでしょうか・・・。椿温泉を経て海、山間、トンネルを繰り返す光景が続きます。
そんな中で奥志原に到着し、ここで下車します。バスは日置駅まで行きますが、私はここで下車します。
奥志原
バス停には明光バスの日置支所が置かれており、日置ローカル線は全てここを起点としています(田辺日置線は単なる途中停留所ですが・・・)。日置支所にはプレハブの建物がある小さな車庫ですが、訪問時にはバスが見えず、建物の中は無人でした。
尚、日置ローカル線は日置川線、城川線、日置江住線の3路線がありますが、今回のダイヤ改正で全て廃止され、奥志原は白浜日置線の単なる途中停留所になってしまいます。
第2ランナー
は奥志原発8時55分の江住駅行きです。日置江住線は1日3往復が運行されており、今回はその初便におあたります。車両はリエッセでしたが、どうやら自家用車からの転用のようです。立ち客無しの小判ナンバーです。
奥志原を出ると、ほどなくして日置の中心部に入ります。そこには学校や役場の支所などが置かれています。そして、日置大橋から他の路線と別れて熊野街道を通って行きます。因みに日置ローカル線の他の2路線は日置駅を経由して各方向へ向かいますが、日置江住線だけは日置駅を経由しません。
日置江住線のほとんどは熊野街道を通るのですが、ほぼ海岸に沿っているので、海を眺める事が出来ます。しかも、車窓から眺める海岸は美しく、抜群です。途中ですさみ町内を通るのですが、すさみ温泉や港などが見え、紀伊半島らしい光景が続きます。
見老津を過ぎて江住に近づいたときに突然国道から外れて海岸沿いの狭隘道路を通ります。その中でまさしく港町とも言えるような光景を見ることができます。多数の漁船が留め置かれている姿や漁業関係の施設などが車窓に出てきます。ここが日置江住線のハイライトとも言えましょうか・・・。
奥志原から約40分ぐらいかけて終点の江住駅に到着しました。バスは駅舎を背に向けて停車し、ここで乗降扱いを行っていました。でも、約10分の折返しで奥志原へ戻って行きました・・・。
江住駅では明光バスと熊野交通のバスが乗り入れてきます。そのため、駅前には両者のバス停ポールが並んでいます。田辺側が明光バス、新宮側が熊野交通とわかりやすい配置ですね・・・。
因みに両者との接続関係は概ね良好なので、乗り継ぎはそんなに難しくありません。でも、9月末で明光バスの方が廃止され、熊野交通のみ乗り入れてくることになります。
さて、
第3ランナー
は江住駅発10時25分の串本駅行きです。これは江住線で、熊野交通の串本ローカル線の一つです。車両はリエッセですが、熊野交通が投入した自己発注車で、側面行先表示器があるれきっとした一般路線仕様です。
江住駅を出ると、すぐに国道42号線に入り、ひたすらそこを通ります。海岸沿いなので常に海を眺める事が出来る事は変わりありません。でも、前ランナーと大きく違うところは途中での乗降が多かったことです。しかも、串本へ向かう客だけでなく、短区間の利用が結構見られたことに驚きました・・・。この路線は地味な串本ローカル線ですが、生活路線として機能している事が伺えました。
串本駅の南側に広がる串本の中心部を通り抜けると、終点の串本駅に到着しました。江住駅から約40分で到着しました。バスはすぐに回送となってどこかへ行きました・・・。
串本駅に到着してすぐに
第4ランナー
のバスがやってきてそこに乗り込みます。第4ランナーは串本駅発11時5分の新宮駅行きです。実は串本での乗り換え時間が1分しかなく、ひやひやとしたのですが、第4ランナーは本州最南端の潮岬始発で、串本高校の近くの交差点で信号待ちしているのを見かけて大丈夫だと感じたものです。尚、第4ランナーは新勝線で、60分ヘッドで運行されています。今回は日野HRでした。
今回も国道42号線をひたすら通るので、しばらくは海とのお付き合いが続きます。紀勢本線も同じですが・・・。でも、海岸沿いの町並みの中を走ることが多いので、写真のような光景もよく見かけます。
古座駅を過ぎて古座川を渡っているシーンです。写真の山側には紀勢本線一の有名撮影地が見えます。
こちらは太地駅です。新勝線はほんの一部だけ太地町内を走り、太地駅前を通ります。この駅で太地町営バスと接続しています。
串本から約1時間かけて勝浦温泉の町並みの中に入ります。その町並みを走ると、紀伊勝浦駅に到着します。紀伊勝浦駅から少し歩くと、もう海なんだよね・・・。その分温泉街と港町をミックスしたような雰囲気です・・・。紀伊勝浦駅を出てすぐに紀勢本線の踏切を渡って国道42号線に合流します。因みに国道42号線と合流点に熊野交通勝浦営業所があります。
国道42号線をひたすら通り、一部の区間で紀勢本線と並行し、更に海岸沿いを走ったりしていくうちに新宮の市街地の中に入り、権現前で国道42号線から別れて少し走ると、いよいよ終点の新宮駅に到着しました。
時刻は12時40分。田辺駅を出てから約5時間かけて新宮駅に到着しました。ほとんどの区間で国道42号線を通り、更に海を眺めていたのです。でも、これが紀伊半島らしい光景であり、一つの魅力だと思うのです。そして、105系のローカル列車が走る紀伊田辺〜新宮間において紀勢本線と並行しながらもバスを乗り継ぐことが出来たわけです。でも、これは9月末をもって不可能になってしまいました・・・。
以上です。
田辺〜新宮間バス乗り継ぎ
です。9月末で上記が出来なくなってしまいます。
理由は
明光バス
が10月1日にダイヤ改正を行い、大規模な路線廃止が実施されます。その中に日置江住線が含まれ、これによって田辺〜新宮間をバスで乗り継いでいくことが不可能になってしまいます。今回のダイヤ改正で田辺ローカルと日置ローカルが整理され、明光バスの路線は基本的に田辺〜白浜駅〜白浜地区の各観光地が中心になってしまいます。
でも、田辺〜新宮間のバス乗り継ぎは完全に不可能になるわけでなく、本宮大社経由で乗り継ぐことができます。でも、観光地経由なので、紀勢本線及び海岸沿いの純粋たる生活路線を乗り継ぎながら向かうことは不可能になってしまいます。
第1ランナー
は田辺駅発7時38分の白浜駅経由日置駅行きです。これは田辺日置線ですが、10月1日ダイヤ改正で田辺駅〜白浜駅間が廃止され、白浜日置線になります。田辺駅〜白浜駅間を結ぶ路線は多数ありますが、ほんのわずかな区間ながら単独区間があり、今回の路線短縮で廃止されてしまいます。乗車時は日野HRが充当されていましたが、どうやらリエッセが中心のようです・・・。
田辺駅を出ると、医療センターまでは他の路線と同じルートを通り、医療センター〜は単独区間に入ります。その中にビッグユーを通りますが、今回の路線短縮でビッグユーにバスが来なくなってしまいます。白浜駅を出て紀勢本線に沿って県道214号線と県道34号線を通り、富田橋から国道42号線に入り、しばらく走ると、海が見えてきました。田辺駅と白浜駅は海岸から離れた場所にあるので、なかなか海を眺める事が出来ませんでしたが、ここにきてようやく眺めるようになりました。しかし、国道42号線(熊野街道)はトラックがかなり多く、数え切れないほどすれ違いました。もしかしたら、水害の復旧工事のためなのでしょうか・・・。椿温泉を経て海、山間、トンネルを繰り返す光景が続きます。
そんな中で奥志原に到着し、ここで下車します。バスは日置駅まで行きますが、私はここで下車します。
奥志原
バス停には明光バスの日置支所が置かれており、日置ローカル線は全てここを起点としています(田辺日置線は単なる途中停留所ですが・・・)。日置支所にはプレハブの建物がある小さな車庫ですが、訪問時にはバスが見えず、建物の中は無人でした。
尚、日置ローカル線は日置川線、城川線、日置江住線の3路線がありますが、今回のダイヤ改正で全て廃止され、奥志原は白浜日置線の単なる途中停留所になってしまいます。
第2ランナー
は奥志原発8時55分の江住駅行きです。日置江住線は1日3往復が運行されており、今回はその初便におあたります。車両はリエッセでしたが、どうやら自家用車からの転用のようです。立ち客無しの小判ナンバーです。
奥志原を出ると、ほどなくして日置の中心部に入ります。そこには学校や役場の支所などが置かれています。そして、日置大橋から他の路線と別れて熊野街道を通って行きます。因みに日置ローカル線の他の2路線は日置駅を経由して各方向へ向かいますが、日置江住線だけは日置駅を経由しません。
日置江住線のほとんどは熊野街道を通るのですが、ほぼ海岸に沿っているので、海を眺める事が出来ます。しかも、車窓から眺める海岸は美しく、抜群です。途中ですさみ町内を通るのですが、すさみ温泉や港などが見え、紀伊半島らしい光景が続きます。
見老津を過ぎて江住に近づいたときに突然国道から外れて海岸沿いの狭隘道路を通ります。その中でまさしく港町とも言えるような光景を見ることができます。多数の漁船が留め置かれている姿や漁業関係の施設などが車窓に出てきます。ここが日置江住線のハイライトとも言えましょうか・・・。
奥志原から約40分ぐらいかけて終点の江住駅に到着しました。バスは駅舎を背に向けて停車し、ここで乗降扱いを行っていました。でも、約10分の折返しで奥志原へ戻って行きました・・・。
江住駅では明光バスと熊野交通のバスが乗り入れてきます。そのため、駅前には両者のバス停ポールが並んでいます。田辺側が明光バス、新宮側が熊野交通とわかりやすい配置ですね・・・。
因みに両者との接続関係は概ね良好なので、乗り継ぎはそんなに難しくありません。でも、9月末で明光バスの方が廃止され、熊野交通のみ乗り入れてくることになります。
さて、
第3ランナー
は江住駅発10時25分の串本駅行きです。これは江住線で、熊野交通の串本ローカル線の一つです。車両はリエッセですが、熊野交通が投入した自己発注車で、側面行先表示器があるれきっとした一般路線仕様です。
江住駅を出ると、すぐに国道42号線に入り、ひたすらそこを通ります。海岸沿いなので常に海を眺める事が出来る事は変わりありません。でも、前ランナーと大きく違うところは途中での乗降が多かったことです。しかも、串本へ向かう客だけでなく、短区間の利用が結構見られたことに驚きました・・・。この路線は地味な串本ローカル線ですが、生活路線として機能している事が伺えました。
串本駅の南側に広がる串本の中心部を通り抜けると、終点の串本駅に到着しました。江住駅から約40分で到着しました。バスはすぐに回送となってどこかへ行きました・・・。
串本駅に到着してすぐに
第4ランナー
のバスがやってきてそこに乗り込みます。第4ランナーは串本駅発11時5分の新宮駅行きです。実は串本での乗り換え時間が1分しかなく、ひやひやとしたのですが、第4ランナーは本州最南端の潮岬始発で、串本高校の近くの交差点で信号待ちしているのを見かけて大丈夫だと感じたものです。尚、第4ランナーは新勝線で、60分ヘッドで運行されています。今回は日野HRでした。
今回も国道42号線をひたすら通るので、しばらくは海とのお付き合いが続きます。紀勢本線も同じですが・・・。でも、海岸沿いの町並みの中を走ることが多いので、写真のような光景もよく見かけます。
古座駅を過ぎて古座川を渡っているシーンです。写真の山側には紀勢本線一の有名撮影地が見えます。
こちらは太地駅です。新勝線はほんの一部だけ太地町内を走り、太地駅前を通ります。この駅で太地町営バスと接続しています。
串本から約1時間かけて勝浦温泉の町並みの中に入ります。その町並みを走ると、紀伊勝浦駅に到着します。紀伊勝浦駅から少し歩くと、もう海なんだよね・・・。その分温泉街と港町をミックスしたような雰囲気です・・・。紀伊勝浦駅を出てすぐに紀勢本線の踏切を渡って国道42号線に合流します。因みに国道42号線と合流点に熊野交通勝浦営業所があります。
国道42号線をひたすら通り、一部の区間で紀勢本線と並行し、更に海岸沿いを走ったりしていくうちに新宮の市街地の中に入り、権現前で国道42号線から別れて少し走ると、いよいよ終点の新宮駅に到着しました。
時刻は12時40分。田辺駅を出てから約5時間かけて新宮駅に到着しました。ほとんどの区間で国道42号線を通り、更に海を眺めていたのです。でも、これが紀伊半島らしい光景であり、一つの魅力だと思うのです。そして、105系のローカル列車が走る紀伊田辺〜新宮間において紀勢本線と並行しながらもバスを乗り継ぐことが出来たわけです。でも、これは9月末をもって不可能になってしまいました・・・。
以上です。