10月1日にバス事業者でダイヤ改正がおこなわれる予定で、その中で9月末で
お見納め
になってしまうものがいくつかあります。本日から3回にわたってお見納めになってしまうものを取り上げたいと思います。
その第1回は奈良交通です。奈良交通といえば、専用道の老朽化に伴う閉鎖が大きな話題になっているのはご存知の通りです。他に熊野線の池原折り返しの廃止(減便)などが行われます。
バス専用道
はかっては鉄道線の国鉄阪本線用として建設されたもので、凍結に伴い、バス専用道に転用され、国鉄バス→JRバスが使用していました。しかし、JRバスの廃止により、奈良交通が引き継いでいましたが、トンネルの老朽化などで閉鎖が決まったわけです。
閉鎖を前にボンネットバスによるツアーや1日限りのJRバス復活走行などのイベントが行われ、定期便でも2〜3台の続行運転が行われるなど話題になっています。しかし、私は2010年に1往復乗車しただけで、これらのイベントには行っていませんでした。当時は閉鎖という話題もなかったので、私一人だけ往復していた感じです。拙ブログの2010年3月26日付けの記事にてその時の様子をレポートしています。
五條バスターミナルを出たバスは五条市内の中心部を通ったのちにバス専用道に入り、終点まで専用道を通っていました。専用道には元々鉄道線として建設されていたものを使用しているため、小さなトンネルや橋梁や交換設備など鉄道線ならでの光景を見る事が出来ました。気仙沼線や大船渡線のBRT並みの光景ですね・・・。尚、専用道に並行する国道にも路線を運行しているため、専用道上では国道にあるバス停と区別するために専用道○○というバス停がいくつかある事がポイントでした。
終点の専用道城戸は元々駅として用意された土地をそのまま使っているため、広い構内が特徴で、立派な駅舎もありました。駅舎には待合室や乗務員休憩室などがあり、一つの拠点という感じでした。JRバス時代はそれなりの本数が運行されていたようで、バス駅として機能していたようですが、奈良交通になってから本数が減り、バスもすぐに折り返すようになってしまったようです。
専用道城戸行きの行先表示です。側面の経由地表示にある上柏原、賀名生、衣笠は専用道上にあるバス停ですが、国道上にはないため、専用道が付いていません。乗車当時は日野RHに対して行先表示器がLED化される前ですが、今はLED化されてしまったようです。でも、LED化後の経由地表示でどんな感じになっているかはわかりませんが・・・。
もう一つ、湯盛温泉杉の湯〜池原〜下桑原間で2往復が運行されている熊野線ですが、この旅のダイヤ改正で
池原折り返し
の1往復が削減され、下桑原の1往復のみの運行になります。下桑原行きが夕方、下桑原発が朝の運行ですが、ダイヤ改正後もそのままなので、日帰りで池原に行くことが不可能になってしまいます。したがって、池原行きもお見納めになってしまいます。
池原バス停には2階建ての建物と屋根付き車庫などがあり、バスの営業所としての雰囲気があります。そうそう、池原バス停はかって奈良交通北山営業所だったのです。かって北山峡特急が運行されていた頃、池原で休憩していた他、池原発着便が運行されるなど交通の拠点として賑わっていました。しかし、路線の廃止などが進み、北山営業所は廃止され、単なる休憩場として機能しているだけのようです。でも、下桑原発着便がここで停泊しているのかは不明ですが・・・。尚、池原折り返しの便はここで休憩するはずなのですが、訪問時はここで休憩せずにどっかへ行ってしまいました・・・。
建物では待合室部分だけ今でも開いており、いつでも入れるようになっています。待合室の中には窓口がありましたが、板で塞がれ、そこに時刻表と路線図が掲げられているだけでした。時刻表には下桑原行き1本、湯盛温泉杉の湯行き2本が書かれていますが、改正後は下桑原行きと湯盛温泉杉の湯行きの1本ずつのみになります。つまり、単なる途中停留所になってしまいます。
また、村営バスもここを発着しており、その時刻表も待合室内に掲げられています。
池原バス停の1つ先の池原大橋バス停です。ここは池原から下桑原方にあるため、バスは1日1往復しか来ません。それでも立派な待合室がありますね・・・。中の写真は池原大橋バス停の時刻表ですが、10月以降の池原バス停もそのような感じになります・・・。
池原折り返しの陰に隠れる形ですが、75系統大和八木駅〜湯盛温泉杉の湯行きが廃止され、全て大淀バスセンター折返しになります。つまり、湯盛温泉杉の湯へ行くには近鉄吉野線の大和上市駅や越部駅などへ電車で向かってからバスに乗るか、大淀バスセンターで乗り継ぐかどちらかになります。更に夕方の湯盛温泉杉の湯発が無くなるので、下桑原行きを見るために湯盛温泉杉の湯へ向かうと帰れなくなってしまいます・・・。
専用道の閉鎖は残念ですが、代わりに国道経由便が増発されるので、交通の足としては問題ないのですが、池原折り返しの廃止は北山村へのアクセスが更に限られ、北山のスポーツセンターへ行こうと思ったら、余計に時間と日数がかかってしまう形になってしまいます。それだけに10月改正は奈良県南部の足が更に不便になってしまう感じですね・・・。
以上です。
お見納め
になってしまうものがいくつかあります。本日から3回にわたってお見納めになってしまうものを取り上げたいと思います。
その第1回は奈良交通です。奈良交通といえば、専用道の老朽化に伴う閉鎖が大きな話題になっているのはご存知の通りです。他に熊野線の池原折り返しの廃止(減便)などが行われます。
バス専用道
はかっては鉄道線の国鉄阪本線用として建設されたもので、凍結に伴い、バス専用道に転用され、国鉄バス→JRバスが使用していました。しかし、JRバスの廃止により、奈良交通が引き継いでいましたが、トンネルの老朽化などで閉鎖が決まったわけです。
閉鎖を前にボンネットバスによるツアーや1日限りのJRバス復活走行などのイベントが行われ、定期便でも2〜3台の続行運転が行われるなど話題になっています。しかし、私は2010年に1往復乗車しただけで、これらのイベントには行っていませんでした。当時は閉鎖という話題もなかったので、私一人だけ往復していた感じです。拙ブログの2010年3月26日付けの記事にてその時の様子をレポートしています。
五條バスターミナルを出たバスは五条市内の中心部を通ったのちにバス専用道に入り、終点まで専用道を通っていました。専用道には元々鉄道線として建設されていたものを使用しているため、小さなトンネルや橋梁や交換設備など鉄道線ならでの光景を見る事が出来ました。気仙沼線や大船渡線のBRT並みの光景ですね・・・。尚、専用道に並行する国道にも路線を運行しているため、専用道上では国道にあるバス停と区別するために専用道○○というバス停がいくつかある事がポイントでした。
終点の専用道城戸は元々駅として用意された土地をそのまま使っているため、広い構内が特徴で、立派な駅舎もありました。駅舎には待合室や乗務員休憩室などがあり、一つの拠点という感じでした。JRバス時代はそれなりの本数が運行されていたようで、バス駅として機能していたようですが、奈良交通になってから本数が減り、バスもすぐに折り返すようになってしまったようです。
専用道城戸行きの行先表示です。側面の経由地表示にある上柏原、賀名生、衣笠は専用道上にあるバス停ですが、国道上にはないため、専用道が付いていません。乗車当時は日野RHに対して行先表示器がLED化される前ですが、今はLED化されてしまったようです。でも、LED化後の経由地表示でどんな感じになっているかはわかりませんが・・・。
もう一つ、湯盛温泉杉の湯〜池原〜下桑原間で2往復が運行されている熊野線ですが、この旅のダイヤ改正で
池原折り返し
の1往復が削減され、下桑原の1往復のみの運行になります。下桑原行きが夕方、下桑原発が朝の運行ですが、ダイヤ改正後もそのままなので、日帰りで池原に行くことが不可能になってしまいます。したがって、池原行きもお見納めになってしまいます。
池原バス停には2階建ての建物と屋根付き車庫などがあり、バスの営業所としての雰囲気があります。そうそう、池原バス停はかって奈良交通北山営業所だったのです。かって北山峡特急が運行されていた頃、池原で休憩していた他、池原発着便が運行されるなど交通の拠点として賑わっていました。しかし、路線の廃止などが進み、北山営業所は廃止され、単なる休憩場として機能しているだけのようです。でも、下桑原発着便がここで停泊しているのかは不明ですが・・・。尚、池原折り返しの便はここで休憩するはずなのですが、訪問時はここで休憩せずにどっかへ行ってしまいました・・・。
建物では待合室部分だけ今でも開いており、いつでも入れるようになっています。待合室の中には窓口がありましたが、板で塞がれ、そこに時刻表と路線図が掲げられているだけでした。時刻表には下桑原行き1本、湯盛温泉杉の湯行き2本が書かれていますが、改正後は下桑原行きと湯盛温泉杉の湯行きの1本ずつのみになります。つまり、単なる途中停留所になってしまいます。
また、村営バスもここを発着しており、その時刻表も待合室内に掲げられています。
池原バス停の1つ先の池原大橋バス停です。ここは池原から下桑原方にあるため、バスは1日1往復しか来ません。それでも立派な待合室がありますね・・・。中の写真は池原大橋バス停の時刻表ですが、10月以降の池原バス停もそのような感じになります・・・。
池原折り返しの陰に隠れる形ですが、75系統大和八木駅〜湯盛温泉杉の湯行きが廃止され、全て大淀バスセンター折返しになります。つまり、湯盛温泉杉の湯へ行くには近鉄吉野線の大和上市駅や越部駅などへ電車で向かってからバスに乗るか、大淀バスセンターで乗り継ぐかどちらかになります。更に夕方の湯盛温泉杉の湯発が無くなるので、下桑原行きを見るために湯盛温泉杉の湯へ向かうと帰れなくなってしまいます・・・。
専用道の閉鎖は残念ですが、代わりに国道経由便が増発されるので、交通の足としては問題ないのですが、池原折り返しの廃止は北山村へのアクセスが更に限られ、北山のスポーツセンターへ行こうと思ったら、余計に時間と日数がかかってしまう形になってしまいます。それだけに10月改正は奈良県南部の足が更に不便になってしまう感じですね・・・。
以上です。