先月、富山地方鉄道の
クハ170形クハ174
が引退することになり、さよなら運行が行われました。クハ174はサハ224として1964年に新製され、輸送需要見直しに伴い、1969年に先頭車化改造され、クハ174となり、増結用として用いられるようになりました。しかし、乗客減やワンマン化の進展により、運用を失い、このほど廃車が決まりました。
クハ174です。中間車から先頭車化改造したものであるため、運転席後ろの窓が小さいなど特徴がたくさんあります。その中でも注目すべき点は
妻面
です。妻面に貫通扉が無く、窓があるだけということがポイントです。クハ174は10020形の増結用という位置づけなのですが、10020形は非貫通なので、それに合わせて妻面も非貫通にした形です。妻面が非貫通なのは全国的に珍しいのでしょうか・・・。
車内は基本的に
転換クロスシート
となっています。富山地方鉄道はやや長距離を走るということもあり、伝統的にクロスシートを採用していますが、その流れでクハ174も転換クロスシートが採用されています。あの妻面部も転換クロスシートが設置されています。なので、窓に向かって座ることも可能です。何気なく窓には棒が付いていますね・・・。
運転台後部には
ボックスシート
になっていますが、背ずりの高さがそれぞれ違うことがポイントです。元々中間車を先頭車化改造したもので、運転台からドアまでの長さが短く、転換クロスシートを配置できず、苦心の末にボックスシートとしたものだと思われます。ボックスシートにしたとはいえ、運転台後部の窓の大きさを10020形に合わせたため、背ずりが違うボックスシートが出来たという感じですね・・・。あと、運転台後部には運賃箱や運賃表が無く、クハ174は非ワンマン車であることが分かります。
下の写真は10020形の運転台後部です。通常通り転換クロスシートが配置されています。
クハ174の
運転台
です。非ワンマン車であるせいか、かなりすっきりとしています・・・。
今回のさよなら運行ではモハ10025+モハ10026にクハ174を増結する形で、両先頭車には専用のHMが取り付けられていました。クハ174の前身であるサハ224はモハ10025+モハ10026の中間に組み込まれていたものなので、形は違うものの新製時の編成を組んでさよなら運転を行った形ですね・・・。
こちらは
クハ170形クハ172
です。これは14720形の中間に組み込まれていたサハ222を先頭車化改造したもので、14720形の制御車として用いられています。クハ174よりも車体長が短いことがポイントです。14720形の制御車として活躍しているので、しばらくは安泰でしょうか・・・。
こちらは
クハ170形クハ173
です。クハ174と同じく、サハ223を先頭車化改造したもので、増結用として活躍していました。すでに運用離脱し、イベント用として残されているようです。妻面が特徴ですね・・・。
クハ174のさよなら運行時の様子です。さよなら運行では電鉄富山〜南富山〜岩峅寺、電鉄富山〜寺田〜岩峅寺、電鉄富山〜上市をそれぞれ1往復運行されました。特に岩峅寺は古い駅舎と古いホームが残っており、地方鉄道らしい雰囲気でした。
クハ174を撮影するのは今回が初めてでしたが、独特の妻面などにはなるほどと感じたものです。
以上です。
クハ170形クハ174
が引退することになり、さよなら運行が行われました。クハ174はサハ224として1964年に新製され、輸送需要見直しに伴い、1969年に先頭車化改造され、クハ174となり、増結用として用いられるようになりました。しかし、乗客減やワンマン化の進展により、運用を失い、このほど廃車が決まりました。
クハ174です。中間車から先頭車化改造したものであるため、運転席後ろの窓が小さいなど特徴がたくさんあります。その中でも注目すべき点は
妻面
です。妻面に貫通扉が無く、窓があるだけということがポイントです。クハ174は10020形の増結用という位置づけなのですが、10020形は非貫通なので、それに合わせて妻面も非貫通にした形です。妻面が非貫通なのは全国的に珍しいのでしょうか・・・。
車内は基本的に
転換クロスシート
となっています。富山地方鉄道はやや長距離を走るということもあり、伝統的にクロスシートを採用していますが、その流れでクハ174も転換クロスシートが採用されています。あの妻面部も転換クロスシートが設置されています。なので、窓に向かって座ることも可能です。何気なく窓には棒が付いていますね・・・。
運転台後部には
ボックスシート
になっていますが、背ずりの高さがそれぞれ違うことがポイントです。元々中間車を先頭車化改造したもので、運転台からドアまでの長さが短く、転換クロスシートを配置できず、苦心の末にボックスシートとしたものだと思われます。ボックスシートにしたとはいえ、運転台後部の窓の大きさを10020形に合わせたため、背ずりが違うボックスシートが出来たという感じですね・・・。あと、運転台後部には運賃箱や運賃表が無く、クハ174は非ワンマン車であることが分かります。
下の写真は10020形の運転台後部です。通常通り転換クロスシートが配置されています。
クハ174の
運転台
です。非ワンマン車であるせいか、かなりすっきりとしています・・・。
今回のさよなら運行ではモハ10025+モハ10026にクハ174を増結する形で、両先頭車には専用のHMが取り付けられていました。クハ174の前身であるサハ224はモハ10025+モハ10026の中間に組み込まれていたものなので、形は違うものの新製時の編成を組んでさよなら運転を行った形ですね・・・。
こちらは
クハ170形クハ172
です。これは14720形の中間に組み込まれていたサハ222を先頭車化改造したもので、14720形の制御車として用いられています。クハ174よりも車体長が短いことがポイントです。14720形の制御車として活躍しているので、しばらくは安泰でしょうか・・・。
こちらは
クハ170形クハ173
です。クハ174と同じく、サハ223を先頭車化改造したもので、増結用として活躍していました。すでに運用離脱し、イベント用として残されているようです。妻面が特徴ですね・・・。
クハ174のさよなら運行時の様子です。さよなら運行では電鉄富山〜南富山〜岩峅寺、電鉄富山〜寺田〜岩峅寺、電鉄富山〜上市をそれぞれ1往復運行されました。特に岩峅寺は古い駅舎と古いホームが残っており、地方鉄道らしい雰囲気でした。
クハ174を撮影するのは今回が初めてでしたが、独特の妻面などにはなるほどと感じたものです。
以上です。