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Channel: 斬剣次郎の鉄道・バス斬り
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東海道山陽緩行線の吹田折り返し列車

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 東海道山陽緩行線の列車において、
 吹田折り返し
 が早朝に設定されています。吹田折り返しといえば、国鉄時代に神戸方面からの列車が吹田折り返しで運行されるなど多数設定されていたのですが、京都方面の増発のために高槻及び京都へ延長されていき、吹田折り返しはかなり減っていました。



 これは吹田行きの行先表示です。吹田行きは早朝の1本のみで、新三田発吹田行き1124C(土休日は1104B)として運行されています。従って、吹田の表示が見られるのは早朝の1回のみという事になります。緩行線の希少な行先として他に平日の1回のみ見られる草津行きがあります。尚、吹田行きは大阪を5時46分に出ます。



 撮影した時は充当車両がたまたま321系だったので、車内のLCD表示を撮影してみました。停車駅表示が吹田で止まっているのも吹田行きならでのシーンですね・・・。もちろん、吹田行きや次は終点吹田ですの表示も見られました。



 吹田行き列車は5時55分に
 吹田
 に到着します。到着後、すぐに行先表示が回送に切り替わります。吹田では乗降扱いした後出発する事が当たり前で、乗客を降ろすシーンは1日に1回しか見る事が出来ません。



 吹田で2~3分停車した後、京都方にある
 引き上げ線
 に引き上げます。吹田折り返しが1日1回設定されている最大の目的がここにあります。というのは吹田折り返しは吹田駅の京都方にある引き上げ線の錆取りという役目を担っているのです。その錆取り列車のおかげで人身事故などでダイヤが乱れた時に吹田折り返しの設定など、臨機応変な対応が出来るようになっているんですよね・・・。



 6時5分ごろに引き上げ線から2番ホームにやってきて6時8分発の西明石行き113Cとなります。因みに土休日は何と6時8分発尼崎行き507Bという短距離列車になります。吹田駅では2~3分程度停車して出発するのですが、ちょっと長めに停車するのもなかなか見られないシーンです。

 吹田折り返しは引き上げ線の錆取りという役目を持っているのですが、こういう地味な役割ながら非常時にしっかり備えているという形なんですね・・・。
 以上です。

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