2月14日に熊本電鉄の
5000形5101A
が引退しました。5101Aは元東急5000系で、「青ガエル」と呼ばれていました。東急5000系が東急で引退した後、多数の車両が地方私鉄へ譲渡されていましたが、老朽化に伴って引退が進み、熊本電鉄の5101Aが最後の1両となっていました。今回の引退により、東急5000系は全て引退した形になります。
しかし、5101Aは昭和32年製で、数少ない初期の高性能車の生き残りで、
5000形の車内です。初期の高性能車らしく、旧性能車と高性能車のインテリアが混ざったような感じでした。というか、旧性能車の考えが残っているような感じで、初期の高性能車らしい感じと考えてもいいでしょうね・・・。しかも、非冷房で扇風機もいくつかありましたね・・・。因みに東急5000系は車体の強度の関係で冷房の取り付けが出来ず、地方へ行ったものを含め冷房車は1両もいなかったわけですし・・・。
ドアですが、東急5000系の特徴である卵形状が現れている個所ですね・・・。東急5000系はモノコックの車体構造、いわゆる張殻構造によって車体の軽量化を図った関係かと思われます。しかし、モノコック構造が災いして老朽化が早く進行し、東急でも1980年代まで引退し、地方でも2000年前後までと比較的早い段階で引退が進んでしまっていました。しかし、熊本電鉄では2016年まで現役だったという事は驚異に値しますね・・・。
運転台です。後年の改造によって複雑になっていますが、元々はかなりシンプルだったんですよね・・・。初期の高性能車は運転台周りがシンプルであった事が特徴でした。旧性能車も構成はシンプルだったものの、配管むき出しだったから賑やかな印象でした。熊本電鉄の5000形は改造によってにぎやかになりながらも面影を残していました。
これは5102Aの製造銘版ですが、1957年製となっています。つまり、5102Aは58年間も走った計算になります。5101Aも同時期の製造なので59年間も走り続けたことになります。旧性能車も50年以上走ったといったような例はあるのですが、初期の高性能車も50年以上走り続けた車両が出て来たという事は時の流れの速さを感じたものです。
5102Aの運賃表示器です。熊本電鉄5000形は1985年の譲受時(5101~5104)にワンマン化されているのですが、その時に取り付けたものだと思われます。しかし、その幕式運賃表示器は2015年まで使い続けていたんですよね・・・。今はデジタル式やLCD表示が主流なだけに貴重な存在でした。しかし、5102Aはそのままで引退し、5101Aもカード対応に合わせてLCD表示に交換されてしまいました。
5101Aより一足先に引退した5102Aです。5101Aより先に引退したのは不具合が多かったためとか・・・。因みに増設した運転台が5101Aとは反対側にありました。
熊本電鉄5000形の引退により、元東急5000系は全て引退したことになりますが、これと同時に初期の高性能車もほぼ引退した形になりますね・・・。何か時代の流れを感じました。
以上です。
5000形5101A
が引退しました。5101Aは元東急5000系で、「青ガエル」と呼ばれていました。東急5000系が東急で引退した後、多数の車両が地方私鉄へ譲渡されていましたが、老朽化に伴って引退が進み、熊本電鉄の5101Aが最後の1両となっていました。今回の引退により、東急5000系は全て引退した形になります。
しかし、5101Aは昭和32年製で、数少ない初期の高性能車の生き残りで、
5000形の車内です。初期の高性能車らしく、旧性能車と高性能車のインテリアが混ざったような感じでした。というか、旧性能車の考えが残っているような感じで、初期の高性能車らしい感じと考えてもいいでしょうね・・・。しかも、非冷房で扇風機もいくつかありましたね・・・。因みに東急5000系は車体の強度の関係で冷房の取り付けが出来ず、地方へ行ったものを含め冷房車は1両もいなかったわけですし・・・。
ドアですが、東急5000系の特徴である卵形状が現れている個所ですね・・・。東急5000系はモノコックの車体構造、いわゆる張殻構造によって車体の軽量化を図った関係かと思われます。しかし、モノコック構造が災いして老朽化が早く進行し、東急でも1980年代まで引退し、地方でも2000年前後までと比較的早い段階で引退が進んでしまっていました。しかし、熊本電鉄では2016年まで現役だったという事は驚異に値しますね・・・。
運転台です。後年の改造によって複雑になっていますが、元々はかなりシンプルだったんですよね・・・。初期の高性能車は運転台周りがシンプルであった事が特徴でした。旧性能車も構成はシンプルだったものの、配管むき出しだったから賑やかな印象でした。熊本電鉄の5000形は改造によってにぎやかになりながらも面影を残していました。
これは5102Aの製造銘版ですが、1957年製となっています。つまり、5102Aは58年間も走った計算になります。5101Aも同時期の製造なので59年間も走り続けたことになります。旧性能車も50年以上走ったといったような例はあるのですが、初期の高性能車も50年以上走り続けた車両が出て来たという事は時の流れの速さを感じたものです。
5102Aの運賃表示器です。熊本電鉄5000形は1985年の譲受時(5101~5104)にワンマン化されているのですが、その時に取り付けたものだと思われます。しかし、その幕式運賃表示器は2015年まで使い続けていたんですよね・・・。今はデジタル式やLCD表示が主流なだけに貴重な存在でした。しかし、5102Aはそのままで引退し、5101Aもカード対応に合わせてLCD表示に交換されてしまいました。
5101Aより一足先に引退した5102Aです。5101Aより先に引退したのは不具合が多かったためとか・・・。因みに増設した運転台が5101Aとは反対側にありました。
熊本電鉄5000形の引退により、元東急5000系は全て引退したことになりますが、これと同時に初期の高性能車もほぼ引退した形になりますね・・・。何か時代の流れを感じました。
以上です。