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Channel: 斬剣次郎の鉄道・バス斬り
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滋賀県内の各駅前にある平和堂巡り その3(草津線、近江鉄道など編)

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 1月に滋賀県内の各駅前にある
 平和堂
 巡りをレポートしましたが、その1(東海道本線編)、その2(湖西線・北陸本線編)に引き続いて草津線、近江鉄道などの沿線をレポートします。草津線は東海道本線より沿線人口が少ないものの、東海道の沿線という事もあって昔から栄えた町が多い関係で、店舗数もそこそこある事がポイントです。近江鉄道沿線についても数は少ないけど、昔から栄えた街には店舗を展開しています。草津線からレポートしていきます

 1.手原駅

 草津線に入って最初に来る駅が
 手原駅
 です。栗東市の中心部に位置し、栗東市役所の最寄り駅でもあります。


 その手原駅から道路をまっすぐ歩いて川を渡ると、
 フレンドマート栗東店
 があります。フレンドマートなので本来対象外となるのですが、実はかって同じ場所に平和堂栗東店がありました。しかし、建物の老朽化によって2013年1月に閉店し、改築ののちフレンドマート栗東店として2013年10月に開店しました。尚、平和堂栗東店は1980年10月に開店しています。
 平和堂栗東店は4階建てで、川沿いにある関係で場所によって出入り口が1階と2階にあるというちょっと珍しい構造をしていました。


 フレンドマートの手前にバス停があり、バス停名称も「平和堂栗東店前」のままになっています。とはいえ、バスは平日しか来ませんが・・・。

 2.石部駅

 次は
 石部駅
 です。東海道の石部宿の近くにあります。


 石部駅から甲西方面へ線路沿いに行くと
 平和堂石部店
 があります。平和堂石部店は1988年7月に開店しました。3階建てでどちらかというと、1980年代に開業した店舗に多く見られる展開的な中型店となっています。1階に食料関係、2階に衣料品・日用品が並んでいます。
 平和堂は線路沿いにあるのですが、周囲が田んぼなので、電車の中からはっきりと見えます。ただ、交通アクセスはコミュニティバスが通じており、歩いても10分ほどなのでそこそこっていう感じでしょうか・・・。


 2階から3階を眺めたものです。3階は元々駐車場だったのですが、客減少で閉鎖されているようです・・・。 

 3.甲西駅

 石部の次は
 甲西駅
 です。草津線で2駅しかない片面1面のみの駅で、旧甲西町の中心駅です。草津線の中で一番新しい駅でもあります。


 甲西駅のすぐ近くの国道1号線沿いに
 平和堂甲西中央店
 があります。甲西中央店は1986年5月に開業しました。甲西駅に近いところにありながら甲西中央店になっているのは甲西駅からかなり離れたところに既に甲西店があるためです。3階建ての中型店で、正面の明かり窓がポイントです。やや横長ってな感じでしょうか・・・。
 草津線沿線の平和堂はここまでです。甲西以南は出店していないようです。


 そこで、店の裏側へ回って見ると、こんな感じです。そう、4階建てという感じです。でも、国道に面した出入り口が1階となっていて、その下が地下1階扱いになっています。でも、地下1階は駐車場となっています。とはいえ、平和堂に地下1階が存在するのは珍しい方ですね・・・。



 プレイランドです。比較的充実している方なのですが、新幹線の乗り物や青帯の205系やパンタバスが置かれていました。

 4.水口駅

 ここから近江鉄道沿線に入ります。近江鉄道沿線も昔から沿線にいくつかの店舗が展開しています。南の貴生川から歩を進めると、まず
 水口駅
 です。水口駅からして旧水口町の中心部にありそうな感じですが、実際は市街地の外れにあります。古い駅舎が現役なのが印象的ですね・・・。


 水口駅を出て県道549線を北の方へ行くと、
 アルプラザ水口店
 があります。どちらかというと、国道1号線沿いにあります。アルプラザ水口店は2000年開業ですが、これは元々1974年に開業した平和堂水口店を店舗拡大などを行う事によってアルプラザ化したものです。5階建てですが、店舗自体は1階、2階にあります(3階からは駐車場)。でも面積が結構広く、一部はニトリといった専門店が入居しています。
 写真は増築側で、写真との反対側は1974年開業時のエリアとなっていて、アルプラザ周辺を歩いてみると、いかに増築したのかが分かります。


 更に別館もあり、そこにはシネマやスポーツ店などが入居しています。典型的なアルプラザですね・・・。


 プレイランドです。新幹線のN700系が置かれていました。



 アルプラザの近くに綾野バス停があり、甲賀市コミュニティバス(土山本線など)が発着しています。このバスは貴生川駅から出ており、貴生川駅からバスで行く事も出来ます。一部時間帯は1時間に2本もあり、利便性は比較的高いですね・・・。更に少し水口駅方へ歩くと、滋賀バス水口営業所があります。営業所からはアルプラザの建物がよく見えます。

 5.日野駅

 水口駅の次は2駅目の
 日野駅
 です。近江鉄道本線の八日市以南で主要駅の1つで、昼間にはここで列車交換が行われ、一部列車はここで折り返しています。日野町の玄関的な存在でしょうか・・・。



 日野駅からバスで約5分ほど行った日野町の中心部に
 平和堂日野店
 があります。平和堂日野店は1981年に開業しました。3階建ての比較的中型な店舗形態です。でも、1階に食料、2階が衣料品、3階が日用品・プレイランドといった感じでいろんなものが入っていました。かってはレストランもあったようですが、閉店してしまったようです。


 3階のプレイランドの乗り物には100系新幹線電車が置かれていました。比較的古く、改装もほとんど行われていない店舗はこういう古いものが残ってたりするんですよね・・・。
 しかし、これらは過去の話です。



 というのは、2014年4月にフレンドタウン日野開業に伴い、平和堂日野店は総合スーパー機能をフレンドタウン日野店に譲る形で2階以上を閉鎖し、1階の食料品と少数の日用品のみで営業する形に縮小されました。しかも、店員の制服も平和堂のものからフレンドマートのものに変わり、実質的にフレンドマートのような感じになってしまいました。更に営業時間も縮小され、19時閉店そして日曜日が定休日になりました。
 でも、フレンドタウン日野は平和堂日野店の近くにあるので、フレンドタウン日野の開業に伴って閉店するだろうと思っていただけに店舗を縮小したとはいえ、営業を続けているとはビックリしました・・・。


 さて、平和堂日野店の最寄りバス停は「大窪」バス停です。近江バスの日八線(近江八幡駅~日野駅~北畑口)を始め日野駅発着路線が通っています。その大窪バス停には県南部ではあまり見られない屋根付き待合室があり、更にその屋根にはバス停の看板が付いています。何か雰囲気を感じさせますね・・・。


 ここで2014年4月に開業したフレンドタウン日野店もせっかくだから取り上げてみます。フレンドタウン日野店は平和堂日野店から北東に位置しており、日野記念病院の近くにあります。ただ、近くにバス停が無いため、駅からのアクセスはやや悪いですが・・・。
 さて、フレンドタウン日野は1階建てで、フレンドマート日野店を核にいくつかの専門店(チェーン店)が入居しています。チェーン店が入居しているとはいえ、食料品、衣料品、日用品、フードコート、アミューズメントなどが揃っており、簡易的ながら充実している事がポイントです。更にフレンドマート形態ながら衣料品などが平和堂直営で、制服も平和堂のものが使われています(食料品はフレンドマートの制服ですが・・・)。もしかしたら、今後の新しい平和堂はこういう形態になるんじゃないかなと思わせました。

 6.八日市駅

 日野の次は
 八日市駅
 です。近江鉄道の主要駅で、本線と八日市線が集まっています。更に八日市市の玄関駅でもあり、近江鉄道沿線で最大の市でもあります。


 八日市駅前から出る駅前グリーンロード沿いに
 アルプラザ八日市店
 があります。アルプラザ八日市店は1994年4月に平和堂八日市店を新築移転する形で開業しました。平和堂八日市店は1971年に平和堂第5号店として開業しています。
 建物は6階建てで、うち1階から4階までが店舗で、アルプラザと専門店を合わせてショッピングプラザアピアとして営業しています。結構広く、さすがに八日市だなと感じさせました。ただ、新築のアルプラザとしては古参の方に入り、1990年代後半に新規開業したアルプラザ店舗は店舗面積を拡大する代わりに2階建てとするなど低く広くした店舗が増えていきます。


 内部の吹き抜けです。大きな吹き抜けが店の大きさを物語っています。本当に賑わっていました・・・。


 プレイランドにはタイトーの電車でGO!のものが置かれていました。


 こちらは平和堂八日市店のあった場所です。平和堂八日市店は駅の側にありました。初期の平和堂は駅前に出店する事が多かったので、第5号店の八日市店も典型的な初期の出店スタイルでした。しかし、八日市駅前の再開発事業に伴い、駅前グリーンロード沿いへ移転し、アルプラザ化されました。その後も暫くは別の店舗へ転用する形で残ってましたが、近年に解体されて、更地になっていました。

 7.愛知川駅

 八日市駅の次は
 愛知川駅
 です。愛知川駅は近江鉄道本線と東海道新幹線が並行するところにあります。従って、駅は東海道新幹線の築堤の側にあります。一応、愛荘町の中心の駅ですが、何か弱い感じですが・・・。


 愛知川駅から少し南へ行き、愛荘町役場の側に
 平和堂愛知川店
 があります。平和堂愛知川店は1994年?に開業しました。2階建てという典型的な中型店で、平和堂といくつかの専門店が入居し、アモールという名前も付いています。尚、平和堂と新幹線はすぐ近くにあるので、新幹線からも見え、屋上駐車場からは新幹線が走っている姿も見る事が出来ます。ただ、愛知川駅とは新幹線を挟んで反対側にあるため、駅からは見えません・・・。尚、駅から平和堂へのアクセスは徒歩だけです。駅からは湖国バスの角能線が出ているのですが、平和堂にある方向へは行きません。



 2階にはプレイランドがあり、そこにはプラレールの700系の乗り物と100系が置かれていました。尚、100系は見かけたのが日野店と愛知川店の2つだけでしたが、日野店は2階以上の閉鎖によって撤去されたはずなので、残っているのは愛知川店だけでしょうか・・・。。

 8.ひこね芹川駅

 愛知川駅の次は
 ひこね芹川駅
 です。ひこね芹川駅は2009年に開業した新しい駅です。東海道本線に並行しているところにあり、駅からは東海道本線の列車を眺める事も出来ます。一応、有名撮影地にもなっているようですね・・・。


 ひのね芹川駅から西の方へ少し歩いた彦根銀座商店街に
 平和堂彦根銀座店
 があります。平和堂彦根銀座店は1957年3月に「靴とカバンの店・平和堂」として開業しました。これが平和堂の第1号店で、創業の地でもあります。平和堂はここを起点に滋賀県そして近畿・東海・北陸と店舗を展開してゆくことになりますね・・・。商店街の中にあるこじんまりとした4階建の店舗ですが、建物自体は創業時からそのまま残っており、50年以上経った現在も盛業中とは驚きです・・・。因みに大手の総合スーパーの第1号店はほとんんど何らかの形で姿を消しているに対し、そのままの姿で営業を続けているのは平和堂が唯一です。
 写真は商店街に沿った正面口ですが、平和堂は基本的に単独の建物なのですが、商店街他の店に溶け込んでいる感じで、入口も商店街らしい感じです。他の店にはあまり見られないスタイルですね・・・。
 平和堂彦根銀座店があるのは銀座商店街ですが、位置としては彦根駅よりひこね芹川駅の方が近いので、ひこね芹川駅の沿線として取り上げていますが、彦根駅からバスでも行く事が出来ます(本数はそれなりにあります)。


 こちらは商店街側とは反対側の出入り口です。何か比較的最近に出来た店のような感じですが、彦根銀座店は何度も増築や改装を繰り返しているため、このような中途半端な感じになっています。まっ、正面と裏側で顔が違いますね・・・。


 平和堂彦根銀座店は4階建てですが、実際は2階以上が既に閉鎖しており、1階のみで営業しています。食料品をメインに衣料品と日用品をコンパクトにまとめているという感じです。昔は飲食店もあったのか気になりますが・・・。尚、店舗自体は増築などを繰り返しているため、L字になっています。
 まっ、全盛期ほどじゃないけど、創業時の建物そのままで盛業中とは驚きですね・・・。

 9.信楽駅

 今度は滋賀県唯一の第3セクターの信楽高原鐡道の
 信楽駅
 です。旧信楽町の中心駅で、信楽高原鐡道の終点駅でもあります。陶芸の町らしく駅前には狸などが置かれているのが目に付きます。


 信楽駅から少し南西に行くと、
 平和堂信楽店
 があります。平和堂信楽店として1973年11月に開業しました。信楽高原鐡道沿線にある唯一の平和堂でもあります。さて、その信楽店ですが、ポイントは何とも言っても1階建てである事です。平和堂といえばごく最近に開業したものを除けば一般的に2階建て以上です。でも、1階建てであるが故に食料品を核に衣料品、日用品、飲食店などをコンパクトにまとめている事がポイントです。平和堂らしくプレイランドもありますが小規模です。尚、信楽店には専門店の入居も受け入れているため、ショッピングモール・パルムという名称も付いています。
 とはいえ、1階建てとして売り場をコンパクトにまとめるという店舗形態はあどがわ店やフレンドタウン日野店などで見られますが、平和堂信楽店はその先駆けにあたるのかもしれませんね・・・。


 平和堂信楽店は信楽駅よりやや遠い(中心部外れにある)のですが、バスは一応店の前を通っています。帝産バスの信楽線や甲賀市コミュニティバスも通っており、一応足は確保されています。尚、帝産バスでは店の前にバス停が置かれており、バス停名も「平和堂」になっています。帝産バスの平和堂バス停は1つしかなく、これも信楽店を差しています・・・。尚、平和堂バス停の次が信楽線の終点にあたる信楽案内所で、店のすぐ近くにあります。

 特別編:長浜駅

 最後に特別編として長浜駅前にある
 モンデクール長浜
 を取り上げます。2015年1月に拙ブログで平和堂長浜店を取り上げましたが、その直後に平和堂長浜店が閉店し、代わりにモンデクール長浜が開業しました。そのモンデクール長浜にも行ってみましたので、取り上げます。
 モンデクール長浜は2015年2月10日に開業しましたが、フレンドマート長浜駅前店を核にいくつかの専門店が入居しています。とはいえ、食料品、日用品、医薬品、お土産店がメインで、衣料品は入っていないようです。もしかしたら、長浜駅から少し離れたアルプラザへという事でしょうか・・・。
 尚、モンデクール長浜の2階から長浜駅へ通じる通路が整備されており、行きやすくなっています。



 モンデクール長浜の開業に伴い、2月7日を持って
 平和堂長浜店
 が閉店しました。1969年11月に平和堂第3号店として開業して以来、46年間営業してきましたが、ついに閉店した形になります。第1号店の彦根銀座店と第2号店の草津店が店舗を縮小する中、ほぼ原形を留める最古の店舗として頑張ってきたのですが、ついに息途絶えた感じでしょうか・・・。最末期は閉店の準備として順次店舗を縮小し、最後は1階のみの営業だったとか・・・。
 閉店後、暫くはそのままでしたが、11月に入ってついに解体が始まり、今はほぼ無くなっているのかもしれません・・・。今後は新しい商業施設を建てるとか・・・。


 平和堂長浜店とモンデクール長浜との位置関係です。同じ駅前に位置し、建物もすぐそばにありました。

 以上です。草津線、近江鉄道などの沿線では昔から町が発展していた事もあり、湖西線沿線より早い段階で出店が始まり、それなりの数が出店しています。彦根の中心部にある彦根銀座店を除けば1971年の八日市店、1974年の水口店と早い段階で出店していき、1980年代から日野店、石部店、甲西中央店、愛知川店などといった中型店が出店していき、ある程度ネットワークを築いた感じでしょうか・・・。でも、多くは駅から少し離れたところにあり、平和堂の戦略が見えている感じです。特に日野店は駅よりも中心部を選んだ感じですし。
 ここまで3回にわたって滋賀県内の各駅前にある平和堂巡りをレポートしましたが、ここで一応完結となりますが、取材していくうちに平和堂の戦略、鉄道との関係が見てて来て、本当に色々勉強になりました。また、違った視点で鉄道を見るのも面白いかなと思いました。

 以上です。

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