3月14日改正で
寝台特急「北斗星」
が廃止されましたが、人気が高かった事から8月22日まで臨時という形で運行継続されています。そんな臨時特急「北斗星」に乗車できましたので、レポートします。臨時特急「北斗星」は北海道新幹線の試運転などの関係で改正前のカシオペアと北斗星のダイヤを混ぜたような感じで、カシオペアと交互で運行されています。
しかし、臨時化されたとはいえ、人気は相変わらずで、10時打ちでも開放寝台すらなかなか取れないと聞いています。そんな「北斗星」ですが、たまたま上りの切符が取れたので、乗車した次第です。
乗車した時の編成は以下の通りです。
1号車 オハネフ25 215(写真はオハネフ25 214)
2号車 オロネ25 505
3号車 オロハネ25 501
4号車 オロハネ24 553
5号車 オハネフ25 13
6号車 オハ25 503
7号車 スシ24 506
8号車 オロネ25 506
9号車 オロハネ25 503
10号車 オロハネ24 552
11号車 オハネフ25 14
カニ24 508
定期列車時代はJR東日本車とJR北海道車の混成でしたが、臨時化後は全車がJR東日本車で揃えられ、ロイヤルとツインDXが倍増した代わりにソロとデユエットが減少し、B寝台コンバートメントが無くなった事がポイントでしょうか・・・。
そこで、臨時特急「北斗星」の最大のポイントが
ロビーカー
の復活です。ロビーカーはほとんどJR東日本車でしたが、2008年の北斗星の1往復化によってロビーカーはJR北海道の半室タイプとなり、それに伴って運用離脱→オハ25 503以外が廃車されていました。しかし、臨時便はJR東日本車で揃えられた関係で復活した形です。JR北海道車はソロとの合造車だった関係でロビーカーの表記が控えめでしたが、JR東日本車は全車という事もあり、大きなロゴが目に引きます。ロビーカーは6号車に組み込まれています。
ロビーカーの車内です。全車という事もあり、広々としていて、窓に向かって1人掛けシート、ソファが並んでいます。JR北海道車はみんな海側に向かっていましたからね・・・。でも、ロビーカーはこういう広々とした車内が一番ですよね・・・。他にシャワーや携帯電話スペース(旧電話室)などが設けられています。食堂室側には自動販売機もありましたが、使用停止状態でした・・・。
尚、ロビーカーは深夜になっても人が途絶える事はありませんでした・・・。定期時代は無人の時があったのに・・・。
さて、乗車記に入ります。
上り北斗星は16時3分に札幌駅4番ホームに入線しますが、当日は2分の遅れで入線してきました。牽引機はDD51 1137とDD51 1093の重連でした。臨時になってもDD51重連は変わりありません。
札幌駅での案内表示です。案内では臨時化されたこともあり、
臨時寝台特急北斗星
と表示されていました。臨時になったんだな・・・と実感させられるシーンです。でも、車両の行先表示はいつもと変わらぬ北斗星上野行きでした。
さて、指定された
9号車
に入ります。
今回は何と
ロイヤル
です。そう、ロイヤルが取れたのです・・・。ロイヤルは臨時化によって8室に増えたものの、ツアー向けで一部が抜かれるなど、人気の高さは相変わらずでなかなか取れない状態が続いていました。私は当初B寝台を10時打ちで取っていたのですが、乗車前日に北海道内の某駅でダメ元で空席確認に行ったら、取れたのです・・・。というわけで、ロイヤルでの旅を堪能します。
そこで、ロイヤルを見てみましょう。
こちらは
ベッド
です。ベッドはソファと兼用ですが、とにかく広いです。これまでたくさんの寝台に乗ってきましたが、その中でも断トツに広いです。ロイヤルは補助ベッドを出すことによって2名でも利用できるようになっていますが、補助ベッドはベッドの下にあり、これを引き出す形になります。
こちらは
椅子と机
です。椅子は回転できるようになっています。ここでワーキングも出来ます。まさしくホテル並みでしょうか・・・。机の上にTVモニタがありますが、。TVの視聴はできず、ビデオしか見る事が出来ません。因みに机の下にはゴミ箱もおかれていて、更に荷物置き場も兼ねているようです。
ロイヤルはとにかく広くて、立って歩きまわっても支障物が無いので、ホテルの一室みたいだなと感じたものです。列車の個室って大抵はせまく、体を縮めたり、物をよけて歩いたりしないといけないんですからね・・・。これはカシオペアツインの平屋室でも見られなかったものですからね・・・。
机の隣には
クローク
もあります。小さいですが・・・。
こちらは
コントロールパネル
です。窓の下にあります。ここで電気の消灯やTVモニタの操作等が出来ます。暖房の操作もできますが、冷房は別の場所にあります。時計もあり、正確に動いているのですが、長年使ってきたせいか、見にくいという印象でした。
こちらは
シャワー兼トイレ
です。ここでシャワーを浴びたり、用便を済ませたり、洗面出来たりします。シャワーは10分間使用できますが、シャワーを浴びるには部屋の入口にあるボタンを押し、更に中にあるボタンを押す必要があります。とはいえ、通常は食堂でシャワーカードを買う必要があり、更に人気が高いので、10分間で独り占めできるのはロイヤルの特権ですね・・・。しかも、バスタオルまで付いています。
トイレ及び洗面は普段折りたたまれていますが、これを出すことによって行う事が出来ます。わざわざ車端部へ向かう必要もありません。尚、シャワー室内には棚があり、その中にバスタオル、アニメティセットなどが入っています。因みにバスタオルは2名分入っています(ロイヤルは2名使用を考慮しているため)。
ドアの横には鏡とドライヤーも置かれています。
机の上に置かれていた
車内案内
です。編成内の設備の案内やロイヤルの設備の案内などが記載されています。これはホテルでよくみかけるものですが、列車ではあんまり見かけませんね・・・。因みに編成の案内は臨時列車に対応しています。因みに3・4号車のロイヤルは食堂車に通じる車内電話が使えないと記載されていました。
16時15分、定刻より3分遅れて
札幌
を出発しました。いよいよ上野までの旅が始まりました。列車はちょっとだけ函館本線を走り、千歳線に入ります。
札幌を出てほどなくして、食堂車の従業員がやってきて、
ウェルカムドリンク
を頂きました。ウェルカムドリンクはワイン、ウィスキー、お茶、水、氷でしたが、臨時化によって部屋が増えたせいか、やや簡素された感じです。定期時代はお盆ごと渡されたらしいのですが・・・、今はワイン、お茶などまとめて一つの袋に入れられて渡された感じです。
そして、車掌がやってきて、車内改札を済ませました。
札幌を出て最初の停車駅である
南千歳
に到着しました。ここで停車し、数人の乗客を乗せて出発します。
千歳線を走破し、17時過ぎに
苫小牧
に到着し、すぐに出発します。
苫小牧の次は登別そして東室蘭と停車していきます。これらも北斗星やトワイライトエクスプレスなどは外せない停車駅でしたね・・・。
東室蘭を出ると、列車は
海岸
を走るようになります。そのため、美しい海を眺める事が出来ます。今は18時ごろ・・・、となると海と夕日のコラボが眺める事が出来る。というわけで、撮影してみました。ただ、本日はやや曇り空であったこともあり、夕日が弱かったのですが、眺められない事は無かったのでした。
18時23分に
伊達紋別
に到着し、ここで6分間停車します。ここでスーパー北斗14号に抜かされます。スーパー北斗14号は北斗星の39分後に出発しているのですが、ここまで追いついてきたという事は・・・。でも、いいんです。
とはいえ、多数の方々がホーム降りて撮影されていました。
伊達紋別の次は
洞爺
です。停車してはすぐに出発します。洞爺といえば、トワイライトエクスプレスではここから新津までノンストップでしたね・・・。でも、北斗星はまだ続きます。洞爺を過ぎると、トンネルをくぐる事が増え、車窓もこんな感じになってきました。
19時15分に
長万部
に到着しました。室蘭本線はここまでで、ここから函館本線に入ります。長万部の側線には日高本線用のキハ40系350番台が・・・。どうやら、日高本線の不通に伴って車両が余ったようで、室蘭本線の列車にも入るようになったようですね・・・。
長万部を出ると、すっかり暗くなってきました・・・。その間、八雲、森と停車していきます。
21時6分に
函館
に到着し、ここで機関車をDD51形からED79形に交換します。今回はED79 7が担当していました。とはいえ、連結シーンには多数の方々が集まっていてビックリです。21時12分、向きを変えて函館を出発しました。列車は仙台までノンストップです。
出発してすぐにロイヤル内にあるシャワー室に入り、ここでシャワーを浴びます。ロイヤルの特権で10分間使えるとはいえ、10分間はさすがに長くて・・・、6分ぐらいで終わりました。とはいえ、シャワーの水が弱くて洗うのにやや苦労しましたが・・・。でも、バスタオルが付いているので一安心でした~
シャワーを浴びて暫くしてから食堂車へ行き、
夕食
を食べてきました。丁度パブタイムでしたが、今回はパスターを選びました。ハンバーグセットとかビーフシチューセットとかもありましたが、いずれも食べた事があるので、食べた事のなかったパスターを選びました。でも、おいしかったです。
夕食を食べた後、部屋に戻ると、列車は丁度
青函トンネル
の中を走っていました。青函トンネルの中のライトそしてかって海底駅だった所の通過シーンを眺めます。もちろん、部屋の中の電気を全て消します。夜間ならでの光景が広がってきました。でも、トンネル内の電気が眩しかったけどね・・・。
その後、津軽今別を通過しましたが、新幹線駅にはH5系の姿がありました。
海峡線を走り抜けると、
蟹田
で運転停車。その時、隣ホームには701系の姿がありました。どうやら、津軽線の最終列車に充当された後の戻りの回送列車のようです・・・。もう23時を過ぎていました。
そして、海峡線を走り抜けて23時40分ごろに
青森
に到着しました。ここで運転停車し、ED79形が切り離され、反対側にEF510 513が連結され、向きも変わりました。
約5分間の停車で出発したのを見送って就寝しました。
起きると、列車は仙台に差し掛かろうとしていました。そして、
仙台
には4時33分定刻に到着し、2分間の停車で出発。そして、福島と郡山と停車していきます。早朝がゆえに主要駅のみの停車ですね・・・。
6時半の営業開始とともに食堂車へ行き、
朝食
を頂きました。和定食と洋定食を選ぶことが出来ましたが、私は洋定食を選びました。北斗星で朝食を食べるのは12年ぶりですね・・・。昨年も乗っているのですが、その時は郡山で下車していたため、食べていませんでした。
7時50分に
宇都宮
に到着しました。もう関東に入ってしまった気分です・・・。朝ラッシュとあってホームには通勤客が多数いて、更に駅前には企業送迎バスが多数停車しているのが見えました。側線には烏山線用のキハ40系がいましたが、国鉄色と首都圏色が連結されていました。
宇都宮を出発した後、
ドリンクサービス
でコーヒーを頼んで部屋の中でゼリーと共に飲みます。ロイヤルではドリンクサービスが付いていて、チケットを食堂車または車販に渡すことによって無料で飲めるというものです。食堂車で既にコーヒーを飲んでいますが、おかわりという事で・・・。更にロイヤルでは新聞のサービスもあり、新聞を読みながら飲みます。その時、かって鉄道ファン誌のフォントコンテストで審査員を務めた事のあるプロ写真家の熊切氏が日本写真家協会の会長になったことが書いていありました・・・。でも、熊切氏は元々報道写真を専門にしていたこともあり、鉄道とのかかわりは少なかったみたいですが・・・。
9時丁度、最後の停車駅である
大宮
に到着しました。大宮まで来たら終着駅まであと少しなんだな・・・と感じさせられました。更にE233系の姿を見て、首都圏のど真ん中に入ってきたんだなと感じさせられました。でも、終点まであと少しというわけで、部屋の中の整理や後始末に入り、下車の準備にとりかかります。
そして、9時25分定刻に終点の
上野
に到着しました。札幌から17時間13分の旅もおしまいとなりました。名残り惜しそうにロイヤルの部屋から出てホームに降り立ちました。でも、ホームには多数の方々は撮影されていて、北斗星の人気の高さを感じさせました。
9時40分ごろ、列車は推進運転で尾久へ回送して行きました。いい旅をありがとうございました!
臨時特急「北斗星」、乗車前日にロイヤルが取れ、最初で最後のロイヤルの旅となりましたが、ほんまにいい旅でした。本州~北海道間をのんびりと旅するのもいいと思うのですが、それでも廃止してしまうんですね・・・。これも旅の醍醐味だと思うのですが・・・。
以上です。
寝台特急「北斗星」
が廃止されましたが、人気が高かった事から8月22日まで臨時という形で運行継続されています。そんな臨時特急「北斗星」に乗車できましたので、レポートします。臨時特急「北斗星」は北海道新幹線の試運転などの関係で改正前のカシオペアと北斗星のダイヤを混ぜたような感じで、カシオペアと交互で運行されています。
しかし、臨時化されたとはいえ、人気は相変わらずで、10時打ちでも開放寝台すらなかなか取れないと聞いています。そんな「北斗星」ですが、たまたま上りの切符が取れたので、乗車した次第です。
乗車した時の編成は以下の通りです。
1号車 オハネフ25 215(写真はオハネフ25 214)
2号車 オロネ25 505
3号車 オロハネ25 501
4号車 オロハネ24 553
5号車 オハネフ25 13
6号車 オハ25 503
7号車 スシ24 506
8号車 オロネ25 506
9号車 オロハネ25 503
10号車 オロハネ24 552
11号車 オハネフ25 14
カニ24 508
定期列車時代はJR東日本車とJR北海道車の混成でしたが、臨時化後は全車がJR東日本車で揃えられ、ロイヤルとツインDXが倍増した代わりにソロとデユエットが減少し、B寝台コンバートメントが無くなった事がポイントでしょうか・・・。
そこで、臨時特急「北斗星」の最大のポイントが
ロビーカー
の復活です。ロビーカーはほとんどJR東日本車でしたが、2008年の北斗星の1往復化によってロビーカーはJR北海道の半室タイプとなり、それに伴って運用離脱→オハ25 503以外が廃車されていました。しかし、臨時便はJR東日本車で揃えられた関係で復活した形です。JR北海道車はソロとの合造車だった関係でロビーカーの表記が控えめでしたが、JR東日本車は全車という事もあり、大きなロゴが目に引きます。ロビーカーは6号車に組み込まれています。
ロビーカーの車内です。全車という事もあり、広々としていて、窓に向かって1人掛けシート、ソファが並んでいます。JR北海道車はみんな海側に向かっていましたからね・・・。でも、ロビーカーはこういう広々とした車内が一番ですよね・・・。他にシャワーや携帯電話スペース(旧電話室)などが設けられています。食堂室側には自動販売機もありましたが、使用停止状態でした・・・。
尚、ロビーカーは深夜になっても人が途絶える事はありませんでした・・・。定期時代は無人の時があったのに・・・。
さて、乗車記に入ります。
上り北斗星は16時3分に札幌駅4番ホームに入線しますが、当日は2分の遅れで入線してきました。牽引機はDD51 1137とDD51 1093の重連でした。臨時になってもDD51重連は変わりありません。
札幌駅での案内表示です。案内では臨時化されたこともあり、
臨時寝台特急北斗星
と表示されていました。臨時になったんだな・・・と実感させられるシーンです。でも、車両の行先表示はいつもと変わらぬ北斗星上野行きでした。
さて、指定された
9号車
に入ります。
今回は何と
ロイヤル
です。そう、ロイヤルが取れたのです・・・。ロイヤルは臨時化によって8室に増えたものの、ツアー向けで一部が抜かれるなど、人気の高さは相変わらずでなかなか取れない状態が続いていました。私は当初B寝台を10時打ちで取っていたのですが、乗車前日に北海道内の某駅でダメ元で空席確認に行ったら、取れたのです・・・。というわけで、ロイヤルでの旅を堪能します。
そこで、ロイヤルを見てみましょう。
こちらは
ベッド
です。ベッドはソファと兼用ですが、とにかく広いです。これまでたくさんの寝台に乗ってきましたが、その中でも断トツに広いです。ロイヤルは補助ベッドを出すことによって2名でも利用できるようになっていますが、補助ベッドはベッドの下にあり、これを引き出す形になります。
こちらは
椅子と机
です。椅子は回転できるようになっています。ここでワーキングも出来ます。まさしくホテル並みでしょうか・・・。机の上にTVモニタがありますが、。TVの視聴はできず、ビデオしか見る事が出来ません。因みに机の下にはゴミ箱もおかれていて、更に荷物置き場も兼ねているようです。
ロイヤルはとにかく広くて、立って歩きまわっても支障物が無いので、ホテルの一室みたいだなと感じたものです。列車の個室って大抵はせまく、体を縮めたり、物をよけて歩いたりしないといけないんですからね・・・。これはカシオペアツインの平屋室でも見られなかったものですからね・・・。
机の隣には
クローク
もあります。小さいですが・・・。
こちらは
コントロールパネル
です。窓の下にあります。ここで電気の消灯やTVモニタの操作等が出来ます。暖房の操作もできますが、冷房は別の場所にあります。時計もあり、正確に動いているのですが、長年使ってきたせいか、見にくいという印象でした。
こちらは
シャワー兼トイレ
です。ここでシャワーを浴びたり、用便を済ませたり、洗面出来たりします。シャワーは10分間使用できますが、シャワーを浴びるには部屋の入口にあるボタンを押し、更に中にあるボタンを押す必要があります。とはいえ、通常は食堂でシャワーカードを買う必要があり、更に人気が高いので、10分間で独り占めできるのはロイヤルの特権ですね・・・。しかも、バスタオルまで付いています。
トイレ及び洗面は普段折りたたまれていますが、これを出すことによって行う事が出来ます。わざわざ車端部へ向かう必要もありません。尚、シャワー室内には棚があり、その中にバスタオル、アニメティセットなどが入っています。因みにバスタオルは2名分入っています(ロイヤルは2名使用を考慮しているため)。
ドアの横には鏡とドライヤーも置かれています。
机の上に置かれていた
車内案内
です。編成内の設備の案内やロイヤルの設備の案内などが記載されています。これはホテルでよくみかけるものですが、列車ではあんまり見かけませんね・・・。因みに編成の案内は臨時列車に対応しています。因みに3・4号車のロイヤルは食堂車に通じる車内電話が使えないと記載されていました。
16時15分、定刻より3分遅れて
札幌
を出発しました。いよいよ上野までの旅が始まりました。列車はちょっとだけ函館本線を走り、千歳線に入ります。
札幌を出てほどなくして、食堂車の従業員がやってきて、
ウェルカムドリンク
を頂きました。ウェルカムドリンクはワイン、ウィスキー、お茶、水、氷でしたが、臨時化によって部屋が増えたせいか、やや簡素された感じです。定期時代はお盆ごと渡されたらしいのですが・・・、今はワイン、お茶などまとめて一つの袋に入れられて渡された感じです。
そして、車掌がやってきて、車内改札を済ませました。
札幌を出て最初の停車駅である
南千歳
に到着しました。ここで停車し、数人の乗客を乗せて出発します。
千歳線を走破し、17時過ぎに
苫小牧
に到着し、すぐに出発します。
苫小牧の次は登別そして東室蘭と停車していきます。これらも北斗星やトワイライトエクスプレスなどは外せない停車駅でしたね・・・。
東室蘭を出ると、列車は
海岸
を走るようになります。そのため、美しい海を眺める事が出来ます。今は18時ごろ・・・、となると海と夕日のコラボが眺める事が出来る。というわけで、撮影してみました。ただ、本日はやや曇り空であったこともあり、夕日が弱かったのですが、眺められない事は無かったのでした。
18時23分に
伊達紋別
に到着し、ここで6分間停車します。ここでスーパー北斗14号に抜かされます。スーパー北斗14号は北斗星の39分後に出発しているのですが、ここまで追いついてきたという事は・・・。でも、いいんです。
とはいえ、多数の方々がホーム降りて撮影されていました。
伊達紋別の次は
洞爺
です。停車してはすぐに出発します。洞爺といえば、トワイライトエクスプレスではここから新津までノンストップでしたね・・・。でも、北斗星はまだ続きます。洞爺を過ぎると、トンネルをくぐる事が増え、車窓もこんな感じになってきました。
19時15分に
長万部
に到着しました。室蘭本線はここまでで、ここから函館本線に入ります。長万部の側線には日高本線用のキハ40系350番台が・・・。どうやら、日高本線の不通に伴って車両が余ったようで、室蘭本線の列車にも入るようになったようですね・・・。
長万部を出ると、すっかり暗くなってきました・・・。その間、八雲、森と停車していきます。
21時6分に
函館
に到着し、ここで機関車をDD51形からED79形に交換します。今回はED79 7が担当していました。とはいえ、連結シーンには多数の方々が集まっていてビックリです。21時12分、向きを変えて函館を出発しました。列車は仙台までノンストップです。
出発してすぐにロイヤル内にあるシャワー室に入り、ここでシャワーを浴びます。ロイヤルの特権で10分間使えるとはいえ、10分間はさすがに長くて・・・、6分ぐらいで終わりました。とはいえ、シャワーの水が弱くて洗うのにやや苦労しましたが・・・。でも、バスタオルが付いているので一安心でした~
シャワーを浴びて暫くしてから食堂車へ行き、
夕食
を食べてきました。丁度パブタイムでしたが、今回はパスターを選びました。ハンバーグセットとかビーフシチューセットとかもありましたが、いずれも食べた事があるので、食べた事のなかったパスターを選びました。でも、おいしかったです。
夕食を食べた後、部屋に戻ると、列車は丁度
青函トンネル
の中を走っていました。青函トンネルの中のライトそしてかって海底駅だった所の通過シーンを眺めます。もちろん、部屋の中の電気を全て消します。夜間ならでの光景が広がってきました。でも、トンネル内の電気が眩しかったけどね・・・。
その後、津軽今別を通過しましたが、新幹線駅にはH5系の姿がありました。
海峡線を走り抜けると、
蟹田
で運転停車。その時、隣ホームには701系の姿がありました。どうやら、津軽線の最終列車に充当された後の戻りの回送列車のようです・・・。もう23時を過ぎていました。
そして、海峡線を走り抜けて23時40分ごろに
青森
に到着しました。ここで運転停車し、ED79形が切り離され、反対側にEF510 513が連結され、向きも変わりました。
約5分間の停車で出発したのを見送って就寝しました。
起きると、列車は仙台に差し掛かろうとしていました。そして、
仙台
には4時33分定刻に到着し、2分間の停車で出発。そして、福島と郡山と停車していきます。早朝がゆえに主要駅のみの停車ですね・・・。
6時半の営業開始とともに食堂車へ行き、
朝食
を頂きました。和定食と洋定食を選ぶことが出来ましたが、私は洋定食を選びました。北斗星で朝食を食べるのは12年ぶりですね・・・。昨年も乗っているのですが、その時は郡山で下車していたため、食べていませんでした。
7時50分に
宇都宮
に到着しました。もう関東に入ってしまった気分です・・・。朝ラッシュとあってホームには通勤客が多数いて、更に駅前には企業送迎バスが多数停車しているのが見えました。側線には烏山線用のキハ40系がいましたが、国鉄色と首都圏色が連結されていました。
宇都宮を出発した後、
ドリンクサービス
でコーヒーを頼んで部屋の中でゼリーと共に飲みます。ロイヤルではドリンクサービスが付いていて、チケットを食堂車または車販に渡すことによって無料で飲めるというものです。食堂車で既にコーヒーを飲んでいますが、おかわりという事で・・・。更にロイヤルでは新聞のサービスもあり、新聞を読みながら飲みます。その時、かって鉄道ファン誌のフォントコンテストで審査員を務めた事のあるプロ写真家の熊切氏が日本写真家協会の会長になったことが書いていありました・・・。でも、熊切氏は元々報道写真を専門にしていたこともあり、鉄道とのかかわりは少なかったみたいですが・・・。
9時丁度、最後の停車駅である
大宮
に到着しました。大宮まで来たら終着駅まであと少しなんだな・・・と感じさせられました。更にE233系の姿を見て、首都圏のど真ん中に入ってきたんだなと感じさせられました。でも、終点まであと少しというわけで、部屋の中の整理や後始末に入り、下車の準備にとりかかります。
そして、9時25分定刻に終点の
上野
に到着しました。札幌から17時間13分の旅もおしまいとなりました。名残り惜しそうにロイヤルの部屋から出てホームに降り立ちました。でも、ホームには多数の方々は撮影されていて、北斗星の人気の高さを感じさせました。
9時40分ごろ、列車は推進運転で尾久へ回送して行きました。いい旅をありがとうございました!
臨時特急「北斗星」、乗車前日にロイヤルが取れ、最初で最後のロイヤルの旅となりましたが、ほんまにいい旅でした。本州~北海道間をのんびりと旅するのもいいと思うのですが、それでも廃止してしまうんですね・・・。これも旅の醍醐味だと思うのですが・・・。
以上です。