都営バスでは2013年12月20日より深夜01号系統において
終夜運転
の試験運行を行っています。そんな終夜バスに乗ってきましたので、レポートします。
終夜バスは
・都心部における深夜時間帯の交通利便性の向上
・国際都市東京の魅力や都市力を高める
などといった目的で試験運行を開始したもので、これは猪瀬前知事が突然都営バスの24時間運行化を発表したものです。外国では終夜バスや終夜列車の運行を行っている都市がありますが、日本はそれが皆無なので、都営バスの24時間運行化を行うことにより、東京の活性化を図りたい猪瀬前知事の意向が働いたものとも言えましょう。そこで、その実証運行を行うことになり、渋谷駅~六本木駅が選ばれ、深夜01系統の1つとして運行を開始したわけです。
その終夜バスは金曜日の深夜のみの運行で、渋谷駅発1時10分から六本木駅発5時10分までの4往復が設定されています。終夜バスは深夜バスと同じ扱いなので、運賃も通常の2倍となります。
終夜バスの
渋谷駅
は通常の東口ではなく、西口の18番乗り場から発着します。これは東口が工事中で閉鎖されるためです。18番乗り場は普段東急バスの渋52・55系統が発着しています。尚、都営バスで西口からは渋66号系統と早81系統が発着していますが、いずれも杉並が担当しており、渋谷が西口に乗り入れるのは今回が初めてになるのではないのでしょうか・・・。
18番乗り場のポールには都営バスの路線図や時刻表が掲示されていますが、あんまり目立ちません・・・。
2時過ぎに六本木通りの方から終夜バスが西口にやってきました。六本木駅発1時40分の便ですね・・・。西口に入っていきなり18番乗り場に横付けされ、降車扱いののちにしばらく待機します。
車両は渋谷のB-V332でした。終夜バスはどうやら、V代とW代がよく入っているみたいですね・・・。
西口18番乗り場で待機する都営バスです。ここは普段東急バスが発着しているだけに都営バスが止まっているのを見るだけでも違和感に感じたものです。撮影当時は2時台なのでバス乗り場周辺はひっそりとしていて、多数のタクシーが通り過ぎて行くだけでした。しかし、それでも街は明るかったものです・・・。
2時15分ごろに乗車扱いを開始し、2時20分に渋谷駅を出発しました。
車内運賃表示です。既にLCD表示に交換されていましたが、そこにはきちんと終夜バスと表示されていました。
尚、終夜バスには運転手だけでなく、警備員1名も同乗していました。
渋谷駅から約17分で六本木駅に到着しました。バスは降車扱いを終えると、すぐに回送表示に変えて出発していきました。バスが折り返している間、六本木を少し歩いてみたのですが、深夜にもかかわらず凄いにぎわいでした。さすが六本木ですな。まぁ、過去に1回だけ友人たちと夜遅くまで六本木で飲んだことがあり、一応その賑わいを身に感じていますが・・・。
六本木駅
の乗り場は都01系統渋谷駅行きなどと同じ乗り場から出発します。しかし、乗り場に掲示されている時刻表が目立たない場所にありました・・・。実証運行ということもあるのかもしれませんが・・・。でも、バス停上部の現在位置表示などにはきちんと動いていて、2時50分の表示も出ていました。
2時45分過ぎにバスがやってきて、乗車扱いののちに2時50分定刻に渋谷駅に向けて出発していきました。
しかし、終夜バスは10月末の運行を持って
運行終了
となります。これは1便当たり数名と乗数が少ないことが理由となっています。
1年もしないうちに運行終了というのは猪瀬知事が辞任して、風向きが変わったとも言われていますが、私としては実証運行を行う環境が十分でなかったと考えています。私としては24時間運行そのものは画期的な取り組みであるという認識です。終夜バスは渋谷駅~六本木駅のみと比較的短い事が要因だと考えます。それと、渋谷駅で他のバス路線と鉄道線の接続が無いので、終夜バスを使うより六本木駅からタクシーで行った方がマシということになります。
個人的には渋谷駅~六本木駅ではなく、渋谷駅~六本木駅~新橋駅とし、他のバス事業者と連携して渋谷駅と新橋駅で接続する郊外地向けの終夜バスを設定させて、これと接続させる(空港行きのリムジンバスもいいかも・・・)。そういうネットワークを築けば、終夜バスとしての価値が出てくると思うのです。終夜バスを運行している香港では全て中心部から郊外地への路線となっています。
実証運行はとりあえずではなく、色々シミュレーションしたうえで実証運行していたらまた違っていたのかもしれません。でも、今回の取りみは今後に向けて一石を投じた形でしょうか・・・。
因みに私は終夜バスを六本木駅で見送った後、1時間以上かけて東京駅まで歩いて行きました・・・。
以上です。
終夜運転
の試験運行を行っています。そんな終夜バスに乗ってきましたので、レポートします。
終夜バスは
・都心部における深夜時間帯の交通利便性の向上
・国際都市東京の魅力や都市力を高める
などといった目的で試験運行を開始したもので、これは猪瀬前知事が突然都営バスの24時間運行化を発表したものです。外国では終夜バスや終夜列車の運行を行っている都市がありますが、日本はそれが皆無なので、都営バスの24時間運行化を行うことにより、東京の活性化を図りたい猪瀬前知事の意向が働いたものとも言えましょう。そこで、その実証運行を行うことになり、渋谷駅~六本木駅が選ばれ、深夜01系統の1つとして運行を開始したわけです。
その終夜バスは金曜日の深夜のみの運行で、渋谷駅発1時10分から六本木駅発5時10分までの4往復が設定されています。終夜バスは深夜バスと同じ扱いなので、運賃も通常の2倍となります。
終夜バスの
渋谷駅
は通常の東口ではなく、西口の18番乗り場から発着します。これは東口が工事中で閉鎖されるためです。18番乗り場は普段東急バスの渋52・55系統が発着しています。尚、都営バスで西口からは渋66号系統と早81系統が発着していますが、いずれも杉並が担当しており、渋谷が西口に乗り入れるのは今回が初めてになるのではないのでしょうか・・・。
18番乗り場のポールには都営バスの路線図や時刻表が掲示されていますが、あんまり目立ちません・・・。
2時過ぎに六本木通りの方から終夜バスが西口にやってきました。六本木駅発1時40分の便ですね・・・。西口に入っていきなり18番乗り場に横付けされ、降車扱いののちにしばらく待機します。
車両は渋谷のB-V332でした。終夜バスはどうやら、V代とW代がよく入っているみたいですね・・・。
西口18番乗り場で待機する都営バスです。ここは普段東急バスが発着しているだけに都営バスが止まっているのを見るだけでも違和感に感じたものです。撮影当時は2時台なのでバス乗り場周辺はひっそりとしていて、多数のタクシーが通り過ぎて行くだけでした。しかし、それでも街は明るかったものです・・・。
2時15分ごろに乗車扱いを開始し、2時20分に渋谷駅を出発しました。
車内運賃表示です。既にLCD表示に交換されていましたが、そこにはきちんと終夜バスと表示されていました。
尚、終夜バスには運転手だけでなく、警備員1名も同乗していました。
渋谷駅から約17分で六本木駅に到着しました。バスは降車扱いを終えると、すぐに回送表示に変えて出発していきました。バスが折り返している間、六本木を少し歩いてみたのですが、深夜にもかかわらず凄いにぎわいでした。さすが六本木ですな。まぁ、過去に1回だけ友人たちと夜遅くまで六本木で飲んだことがあり、一応その賑わいを身に感じていますが・・・。
六本木駅
の乗り場は都01系統渋谷駅行きなどと同じ乗り場から出発します。しかし、乗り場に掲示されている時刻表が目立たない場所にありました・・・。実証運行ということもあるのかもしれませんが・・・。でも、バス停上部の現在位置表示などにはきちんと動いていて、2時50分の表示も出ていました。
2時45分過ぎにバスがやってきて、乗車扱いののちに2時50分定刻に渋谷駅に向けて出発していきました。
しかし、終夜バスは10月末の運行を持って
運行終了
となります。これは1便当たり数名と乗数が少ないことが理由となっています。
1年もしないうちに運行終了というのは猪瀬知事が辞任して、風向きが変わったとも言われていますが、私としては実証運行を行う環境が十分でなかったと考えています。私としては24時間運行そのものは画期的な取り組みであるという認識です。終夜バスは渋谷駅~六本木駅のみと比較的短い事が要因だと考えます。それと、渋谷駅で他のバス路線と鉄道線の接続が無いので、終夜バスを使うより六本木駅からタクシーで行った方がマシということになります。
個人的には渋谷駅~六本木駅ではなく、渋谷駅~六本木駅~新橋駅とし、他のバス事業者と連携して渋谷駅と新橋駅で接続する郊外地向けの終夜バスを設定させて、これと接続させる(空港行きのリムジンバスもいいかも・・・)。そういうネットワークを築けば、終夜バスとしての価値が出てくると思うのです。終夜バスを運行している香港では全て中心部から郊外地への路線となっています。
実証運行はとりあえずではなく、色々シミュレーションしたうえで実証運行していたらまた違っていたのかもしれません。でも、今回の取りみは今後に向けて一石を投じた形でしょうか・・・。
因みに私は終夜バスを六本木駅で見送った後、1時間以上かけて東京駅まで歩いて行きました・・・。
以上です。