1997年に休止された
南部縦貫鉄道
のレールバス愛好会によるイベントがGWに開催され、その初日に行ってきましたので、レポートします。南部縦貫鉄道は1997年に休止され、2002年に廃止されましたが、車両はみんなレールバス愛好会により保存され、年に2回(GWと秋)イベントを開催しています。GWではデモ走行、撮影会、体験乗車などが行われています。
南部縦貫鉄道の主力として活躍していた
レールバス
のキハ101です。1962年に富士重工で製造されたもので、バス車体工法によって製造されたもので、エンジンもバス用のものが採用されていることがポイントです。1960年代のレールバスは少数でしたが、1980年から1990年にかけて閑散路線向けとして多数が製造されましたね。
キハ101は走行方式が2軸式なので、台車も2軸となっています。レールバスでは一般的でしたが、今は廃車が進み、少数派になってしまいました。
車内
です。オールロングシートとなっています。しかし、座席は単にロングシートであるだけでなく、革になっている事がポイントです。シートの上には網棚があるのですが、網そのものも紐になっていますね・・・。
レールバスは車高が低いだけに車内に立っていると頭がつかえそうな感じでした。下の写真は立った状態で撮影したものです。
運転台です。運転台はシンプルな作りですが、ブレーキが空気式ドラムブレーキと手ブレーキの2つを備えている事がポイントです。更に動力伝達方式が機械式なので、ロッドシフトが付いています(下の写真がそうですが、ロッドが着脱式なのでロッドが無い状態になっています)。なんか、バスと鉄道を混ぜたような感じですね・・・。
運転席後部には時刻表も掲示されていました。時刻表そのものは休止直前のもので、南部縦貫鉄道線内だけでなく、野辺地での接続列車のダイヤも書かれていました。
製造銘板と車番です。1962年に富士重工で製造されたことを示しています。キハ101の文字も手書きですね・・・。
キハ101の同僚のキハ102です。今回はもっぱら展示用で、車内は公開されていませんでした。
庫内で保存されている
キハ104
です。元国鉄のキハ10系で、1980年に入線したものです。ラッシュ時の要員などで用いられていたようです。
庫内で保存されている
D451
です。開業時にレールバスとともに用意された機関車で、貨物列車を牽引していたようです。静態保存となっています。D451の後ろにはDC251も保存されています。
こちらは除雪用モーターカーです。スノープラウを取り付けた状態です。
キハ101の走行風景です。これは撮影用に走行したもので、腕木式信号機と組み合わせて撮影してみました。なんかピッタリですね・・・。製造から50年経っていますが、それでも元気に走っているようで何よりです。
七戸駅標とキハ101です。シンプルな駅標とキハ101はまさにピッタリですね・・・。七戸駅は相対式ホームの2面2線で、側線及び車庫を持っていて、まさに中心駅という雰囲気がありました。
撮影会の途中でタンクローリーがやってきて、キハ102に対して軽油を注入していました。これはこれからの運転及び入換に備えてのものです。
南部縦貫鉄道の
七戸駅舎
です。駅舎そのものは廃止後も解体されず、そのままで南部縦貫の社屋として使われています。南部縦貫鉄道は廃止後にタクシー会社の南部縦貫に変わり、旧駅舎を事務所として使っている感じでしょうか・・・。駅舎そのものは1962年に建てられたそうですが、十和田観光電鉄の三沢駅舎と似ているような感じですね。
駅舎内には時刻表も残っていました。休止直前のものですが、七戸からは5本の列車が運行されていたことがわかりますね・・・。そして、野辺地での接続列車のダイヤも記載されていましたが、そこには今は無き「はつかり」の名前が出ていました。当時は東北新幹線が八戸へ延びる前でしたね。
七戸駅前に立っていた七戸町観光地図です。地図そのものは南部縦貫鉄道が走っていたころそのままで、南部縦貫鉄道の線路が記載されていて、更に東北新幹線の七戸十和田駅がありませんでした。つまり、地図は17年前から止まったままであることが分かります。
しかし、南部縦貫鉄道の路線は東北新幹線の七戸十和田駅の近くを通っていて、南部縦貫鉄道が1997年に休止となったのも東北新幹線の新青森駅延伸に合わせて観光鉄道として復活する望みをつなげるためだったのですから・・・。結局叶わずで、南部縦貫鉄道代替バスに当たる十和田観光電鉄の野辺地駅〜七戸案内所〜十和田市の路線バスも中型車でさえガラガラな状態ですからね・・・。
七戸駅の最寄りバス停である笊田バス停です。このバス停を通るバスは土休日運休なので、近くにある笊田久保町が最寄りとなります。このバス停は野辺地駅〜七戸〜十和田市駅の路線が通ります。七戸案内所で降りて行くのもいいのですが、徒歩5分ぐらいかかります。私が行った時は野辺地駅からバスで笊田久保町で下車しました。でも、一部の参加者は七戸案内所で降りてましたが・・・。
南部縦貫鉄道の存在は休止前から知っていましたが、なかなか乗る機会がないまま休止され、今年になってようやく撮影する機会を作ることができました。しかし、思ったより魅力のある鉄道だったんだなと感じたものです。
南部縦貫鉄道
のレールバス愛好会によるイベントがGWに開催され、その初日に行ってきましたので、レポートします。南部縦貫鉄道は1997年に休止され、2002年に廃止されましたが、車両はみんなレールバス愛好会により保存され、年に2回(GWと秋)イベントを開催しています。GWではデモ走行、撮影会、体験乗車などが行われています。
南部縦貫鉄道の主力として活躍していた
レールバス
のキハ101です。1962年に富士重工で製造されたもので、バス車体工法によって製造されたもので、エンジンもバス用のものが採用されていることがポイントです。1960年代のレールバスは少数でしたが、1980年から1990年にかけて閑散路線向けとして多数が製造されましたね。
キハ101は走行方式が2軸式なので、台車も2軸となっています。レールバスでは一般的でしたが、今は廃車が進み、少数派になってしまいました。
車内
です。オールロングシートとなっています。しかし、座席は単にロングシートであるだけでなく、革になっている事がポイントです。シートの上には網棚があるのですが、網そのものも紐になっていますね・・・。
レールバスは車高が低いだけに車内に立っていると頭がつかえそうな感じでした。下の写真は立った状態で撮影したものです。
運転台です。運転台はシンプルな作りですが、ブレーキが空気式ドラムブレーキと手ブレーキの2つを備えている事がポイントです。更に動力伝達方式が機械式なので、ロッドシフトが付いています(下の写真がそうですが、ロッドが着脱式なのでロッドが無い状態になっています)。なんか、バスと鉄道を混ぜたような感じですね・・・。
運転席後部には時刻表も掲示されていました。時刻表そのものは休止直前のもので、南部縦貫鉄道線内だけでなく、野辺地での接続列車のダイヤも書かれていました。
製造銘板と車番です。1962年に富士重工で製造されたことを示しています。キハ101の文字も手書きですね・・・。
キハ101の同僚のキハ102です。今回はもっぱら展示用で、車内は公開されていませんでした。
庫内で保存されている
キハ104
です。元国鉄のキハ10系で、1980年に入線したものです。ラッシュ時の要員などで用いられていたようです。
庫内で保存されている
D451
です。開業時にレールバスとともに用意された機関車で、貨物列車を牽引していたようです。静態保存となっています。D451の後ろにはDC251も保存されています。
こちらは除雪用モーターカーです。スノープラウを取り付けた状態です。
キハ101の走行風景です。これは撮影用に走行したもので、腕木式信号機と組み合わせて撮影してみました。なんかピッタリですね・・・。製造から50年経っていますが、それでも元気に走っているようで何よりです。
七戸駅標とキハ101です。シンプルな駅標とキハ101はまさにピッタリですね・・・。七戸駅は相対式ホームの2面2線で、側線及び車庫を持っていて、まさに中心駅という雰囲気がありました。
撮影会の途中でタンクローリーがやってきて、キハ102に対して軽油を注入していました。これはこれからの運転及び入換に備えてのものです。
南部縦貫鉄道の
七戸駅舎
です。駅舎そのものは廃止後も解体されず、そのままで南部縦貫の社屋として使われています。南部縦貫鉄道は廃止後にタクシー会社の南部縦貫に変わり、旧駅舎を事務所として使っている感じでしょうか・・・。駅舎そのものは1962年に建てられたそうですが、十和田観光電鉄の三沢駅舎と似ているような感じですね。
駅舎内には時刻表も残っていました。休止直前のものですが、七戸からは5本の列車が運行されていたことがわかりますね・・・。そして、野辺地での接続列車のダイヤも記載されていましたが、そこには今は無き「はつかり」の名前が出ていました。当時は東北新幹線が八戸へ延びる前でしたね。
七戸駅前に立っていた七戸町観光地図です。地図そのものは南部縦貫鉄道が走っていたころそのままで、南部縦貫鉄道の線路が記載されていて、更に東北新幹線の七戸十和田駅がありませんでした。つまり、地図は17年前から止まったままであることが分かります。
しかし、南部縦貫鉄道の路線は東北新幹線の七戸十和田駅の近くを通っていて、南部縦貫鉄道が1997年に休止となったのも東北新幹線の新青森駅延伸に合わせて観光鉄道として復活する望みをつなげるためだったのですから・・・。結局叶わずで、南部縦貫鉄道代替バスに当たる十和田観光電鉄の野辺地駅〜七戸案内所〜十和田市の路線バスも中型車でさえガラガラな状態ですからね・・・。
七戸駅の最寄りバス停である笊田バス停です。このバス停を通るバスは土休日運休なので、近くにある笊田久保町が最寄りとなります。このバス停は野辺地駅〜七戸〜十和田市駅の路線が通ります。七戸案内所で降りて行くのもいいのですが、徒歩5分ぐらいかかります。私が行った時は野辺地駅からバスで笊田久保町で下車しました。でも、一部の参加者は七戸案内所で降りてましたが・・・。
南部縦貫鉄道の存在は休止前から知っていましたが、なかなか乗る機会がないまま休止され、今年になってようやく撮影する機会を作ることができました。しかし、思ったより魅力のある鉄道だったんだなと感じたものです。